小豆粥を戴くのは、餅に飽きてきた頃で、胃腸の弱りを治す働きがある。粥には、胃膜の爛れを和らげるのと、少しばかり気持ちの切り替えを行う、役目がある。正月気分は程々に、そろそろ平常の生活に戻る区切りだ。そのための成人式でもあった。
寒中の作業に、凍み餅・氷餅作りがある。餅つきは同じ手順だが、砂糖を入れて搗く。一晩筵に広げて乾燥させ、大きな庖丁で小さく切っていく。これに普通の庖丁で切り目を入れて、様々な形に仕上げる。食べるのが、もったいないような花餅である。
氷餅は、長方形の形で、トランプの大きさだ。乾燥してから炭火で焼くか、油で揚げるかする。子どもの頃には専ら、風呂の焚口で焼いていた。熱々を吹きながら齧るのが、たまらなく美味しかった。風呂は電気なので、情緒が無い。止む無くストーブで。
一日、雨の降る天気だった。久々のまとまった雨だが、東北地方は豪雪とか。家が雪で埋まっているのに、びっくりした。宮沢賢治の童話に、月夜の電信柱があるが、キックキック・トントン、という表現がどうにもわからない。雪の岩手を想像するばかり。
新美南吉の、てぶくろをかいに。おててがチンチンする、という件に納得。こんな手袋屋さんがあったら、小きつねでなくたって買いに行く。仕事を辞めたら、小物を縫ったり、編んだりしよう。材料はたっぷりある。木漏れ日の差す庭で、枇杷葉に囲まれて。
そうそう。枇杷葉ローションの優れたところは、潤いが持続すること。かさつきや肌の荒れがないことだろう。手の平を当てると、吸い付いてくる。やわらかくふわふわである。仕上げのファンデーションが小豆大なのも経済的。丸っきりの自然物がいい。
昨年、貯金箱を割ったので、新たに始めている。塵も積もれば山となる、とせっせと入れているがさて。毎月、確実に貯金するのと、どっちがいいかな?税務署が調査するし、税金ばかり取られる。ガソリンが値下げしているって、あんまり感じないねぇ。
西瓜。ピンポン玉大である。下に敷いているのは、枇杷にかける袋。祖母のしていたことを思い出し、懐かしくもあった。