2007-0302-yis102
若草が雪の下から愛らしく
それはあなたに出会ったみたい 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○「恋のうたとて」と詞書。
¶めづらし=<「賞づらし」で、賞美すべき性格をもった、の意。「め」に「芽」をかけ、上二句を序としている。>(新潮版)
□和102:したきゆる ゆきまのくさの めづらしく
わがおもふひとに あひみつるかな
□悠102:わかくさが ゆきのしたから あいらしく
それはあなたに であったみたい
【memo】『土佐日記』といえば、成りすまし文学の元祖として知れ渡る。冒頭、
をとこ(男)もすなる日記といふものを、
をむな(女)もしてみむとてするなり
が根拠で、1235年の定家以来、だれも異議をとなえなかった。ところが、今朝の新聞記事(読売、2007年03月02日)で、小松英雄氏(筑波大名誉教授)の「新説」が紹介され、非常に驚いた。日本古典文学界にとって、頂門の一針、私にとっては驚天動地である。要点は、「をむなもしてみむ」は、「女もしてみよう」(従来解釈)ではなくて、「女文字でみよう」(新説)という意味だという。議論の深まりが楽しみなので、一筆付加しておく。
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