2007-0930-yts465
この海はこの月はしもかの月へ
エーゲの海へ繋ぎゐるべし 悠山人
○短歌写真、詠む。
〇月の出がだいぶ遅くなり、上から急いで欠けて来るようになった。耿耿とした月は、ワーズワースを、ソフォクレスを、そしてエーゲを思い出させる。「この」「かの」の対比、「海」「月」の鏡配置に注目。結句にはいくつか変奏が考えられる。
□短写465 このうみは このつきはしも かのつきへ
エーゲのうみへ つなぎゐるべし
【写真】自作の月(旧作)に、借用の海岸を使い、さらに発色を変換してある。長月も終わり、あしたからは神無月。