百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

軍隊で一番困ったこと(第6話)

2011-07-29 10:51:49 | 私の青春時代

 7月29日 (金)のち  平成17年1月1日より 2,401日目
       歩いた歩数          その距離 m
本日    13
,221 歩            9,255m
総計 33,469,839歩    
23,428、887

イラン・トルコ、ギリシャを経てシシリー島カタニアを経てイタリヤ半島ナポリに向かう。後 128,625m

CIMG1859

             飯山高校の前から四囲を見渡す

 入隊して最も困ったことは【手紙】だ。手紙は総べて検閲されるようだ。朝の点呼で名指しされ、【お前に来ている手紙を皆に披露しろ!」という。見れば封書で小学校時代並んで居たf同級生からだった。達筆な筆字で「お前がにやにやして家の前を通ったので、その話をするとお前は入隊して私の前の兵舎に居る。お前はきっと消灯ラッパが鳴ると、ベットの中でベソ掻いているだろう・・・」などと書いてある。班内は大笑いだ。【お前その女とどういう関係だ】と冷やかされる。【小学校時代の同級生であります】【そんなことは判っとる。だからどういう関係だ】「同級生と云うだけであります」「そんなことはあるまい。大体お前の所に来る手紙はオンナばかりだ。」と突っかかってくる。いくら言い訳しても信じては貰えない。これには参った!

 実は入隊前は【4年の3組女子】の受け持ちだったから当然女子からの手紙は人一倍多かったので目立った。この手紙の主は同じ市内だが山の中の小学校の訓導でたまたま選ばれて女子師範で講習を受けていたのだ。偶然にも聯隊と道を隔てた校舎に居ることが判ったので、懐かしさの余り寄越したもので他意はないのだが、こちらは大迷惑。

 そんなことがあって、女たらしで有名になってしまった。夜、小便をしに階下に下りて行き不寝番に便意を告げると、「お前か、オンナたらし!立つとれ!」と言って便所へ行かして貰えない。これにはよくよく参った。一か月後、歩兵の教育が終わって金沢の陸軍病院に衛生兵の教育を受けるために転属命令が出たのでホッとした。それからはすっかり懲りて、転属先は一切知らせないことにした。