北の旅人

旅行や、ちょっといい話などを。そして、時には言いたいことを、ひとこと。

新年を迎えて

2008-01-06 13:18:49 | Weblog

今までは、新しい年を迎える時は、自分なりの決意を掲げてきたが、最近は特別なテーマは持ち合わせていない。

ただ、リタイアしてから心の中に重きをなしていることはある。数年前、知人の僧侶に頂いた一遍の詩が、最近の心境であり、それが日常生活のべースになっていることは確かである。ご参考までに記しておこう。癒しの詩人と言われた、坂村真民の詩だ。

        時

  日の昇るにも
  手を合わさず
  月の沈むにも
  心ひかれず
  あくせくとして
  一世を終えし人の
  いかに多きことぞ

  道のべに花さけど見ず
  梢に鳥鳴けど聞かず
  せかせかとして
  過ぎゆく人の
  いかに多きことぞ

  二度とないこの人生を
  いかに生き
  いかに死するか
  耳かたむけることもなく
  うかうかとして
  老いたる人の
  いかに多きことぞ

  川の流れにも
  風の音にも
  告げ給う声のあることを
  知ろうともせず
  金に名誉に地位に
  狂奔し終わる人の
  いかに多きことぞ

  生死(しょうじ)事大無常迅速
  時人を待たず噫々(ああ)