北の旅人

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おかしいぞ、柔道連盟!①

2007-04-09 16:24:49 | Weblog

8日行われた全日本選抜体重別選手権の女子48㌔級で、谷亮子選手(31)が敗れたのに、世界選手権の代表に選ばれたのは、誠におかしい!

決勝で勝ったのは福見友子選手(31)だった。なぜ谷選手なのか。

道連盟の吉村和郎・強化委員長によれば
「勢いか、ベテランの強さかという選択だったが、谷はこれまでどんな状況でも勝ってきた。同じ過ちを繰り返さないことにかけた」「自分たちは金メダル獲得が絶対条件。出場するだけでいいなら若手を使う」(読売新聞)

内で勝っても外国人に勝てない選手ではダメ」(朝日新聞)と語っている。

そして、4階級で優勝者が世界選手権の代表に選ばれなかった。これでは、本人たちも納得できないだろうし、客観的に見て筋が通らない。

くに、福見選手は5年前、谷の65連勝を阻んでおり、今回は2度目の勝利を挙げたのだ。ドイツの国際大会では準優勝しているし、昨年の福岡国際では優勝の実績もある。山口香強化委員は「勝っても代表に選ばれないのでは、チャンスがなくなってしまう。福見には今年がなければ、来年の五輪もないことになる」(朝日新聞)と反対した。山口氏の意見に全く同感だ。また、

①スポーツにおける「勢い」ということは、実に大切なことで、実績主義を優先させるなら、若手の成長を拒むことになる

②スポーツの精神は、「フェア精神」にあることはいうまでもないが、金メダル獲得を最優先とするがゆえに、不公平な扱いをすることは許されない。若者の可能性を信じるべきではないか。

③勝負は、やってみなければわからないではないか。努力したものが報われないのでは、選手たちには、あまりにも気の毒だ。柔道連盟は再考すべきだ。

いでに、マスコミに一言いいたい。かつて、オリンピックで3連覇の偉業を成し遂げた野村忠宏選手は「どうしても、柔ちゃんの記事の方が大きい扱いなんだよね」と、冗談交じりに言っていたが、話題性ばかり追いかけるのではなく、その成績の重みに充分配慮した紙面構成にしてもらいたい。