まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

江原利子さんへ

2021-05-14 11:21:56 | 日記
イラストレーターの江原利子さんへ

前略、突然のお便りにて失礼を致します。ブログによる公開便りだなんて、重ね重ね失礼であることには違いありませんが、その感謝を伝える手段が他にありませんし、僕がいちばん素直に表現できる方法でもありますので、どうかどうか、お許し下さいませ。

お元気でしょうか。最近はその作品を目にすることがありませんし、名前を検索しても昔の絵しかヒットしませんので、今はどこかで悠々自適に暮らしているのでしょうか。そうであれば嬉しいのですが。

江原さんの作品を意識するようになったのは、僕が高校生の頃で、当時愛読していたFM fanのカセットテープ(懐かしい!)のインデックスのイラストを目にした時でした。グッときました。

繊細ながらも、大胆なタッチ。

この方の絵をもっと見たい。出来れば欲しい。そうして、「イラストレーション」という雑誌を本屋で眺めては、その活躍を確認していたような次第だったのでした。

時は流れて、僕は大学生になり、今思えば極めてうぶな恋をしたのです。まぁ、誰しもが通らなければならない道、恥かしいけれど懐かしい思い出。

メリークリスマス。僕は、彼女へのクリスマスプレゼントとして、江原さんに絵を描いて欲しいと思ったのでした。思い込んだのでした。

そうして、その構図は僕の頭の中に入っていましたし、謝礼がどのくらい必要なのかはわからなかったので、相談したいと思ったんです。

そんな僕は、よりによって、ご自宅を訪ねてしまったのです。

覚えていらっしゃいますでしょうか。

あの時は、困惑させてしまい、大変に失礼を致しました。若気の至りとはいえ、その謝罪の気持ちは今も変わりません。

しかし、僕のあの大胆不敵な行動力、その情熱は、今になって考えても、尋常ではありませんでした。

それはもはや、彼女に対する恋なのか、江原さんの絵に対する恋なのか、わからなくなるほどに・・・。

ちなみに、彼女へのプレゼント、その絵は、江原さんのタッチを真似して、自分で描きました。

その頃のデッサンはもう残っていませんので、証明のしようがないのですが、自分でもびっくりする程、上手に描けました。

その後、江原さんの個展にもお邪魔させて頂きましたが、ご不在だったように記憶しています。

しかし、その時のお礼で、ポストカードを送って下さったことは忘れていません。

その後の僕は、就職し、激務に追われつつ、また恋に落ち、また恋に破れ、けれどもそのポストカードは、約10年間、フォトフレームの中にありました。

結局、僕の結婚相手が絵描きさんだったから、そのフレームを撤去したのかどうか、そんな記憶さえ今となっては曖昧ですけれども、ともあれ、彼女にも逃げられてしまい、今はコロナでステイホーム、他にすることもなく、この長文をしたためているような次第です。

先ずは、感謝を伝えたい。

そして、今でも、あなたのファンがここに存在します、ということを伝えたい。

さらに、お元気であれば、その作品を、新たな素敵な絵を目にしたい、遠くから、そんな風に切望しています。

ラブ&リスペクト

まぬ家ごめ助 より
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