■人工知能AIの誤算(第303話) 発表1990年11月
評価 ★★★★
依頼人 アメリカ高等研究計画統括局アダムス局長
ターゲット 高等研究計画統括局リチャード・ランスキー研究員/人工知能AI搭載コンピューター
報酬 不明
今回弾丸発射数 11/ 通算弾丸発射数 1,704
今回殺害人数 16/ 通算殺害人数 3,854
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 94
<ストーリー>
1990年8月、イラクがクウェートに侵攻し湾岸危機が勃発。イラクの電撃作戦はアメリカ製人工知能プログラムと日本製のコンピュータが編み出したものであった・・・
<この一言>
俺の行動パターンも・・・把握されていると、言うことだな?
<解説>
1990年8月、フセイン大統領率いるイラクがクウェートに電撃侵攻し、湾岸危機が勃発した。フセインの打ち立てた作戦は、日本製コンピューターで動く高等研究計画統轄局開発の人工知能プログラムが編み出したものであった。
高等研究計画統括局研究員「リチャード・ランスキー」は、人工知能を研究しチェス王者をもうち負かすプログラムを開発した。ランスキーは自分の開発したプログラムが打ち出す戦略を実際の戦争で試そうと、イラクにプログラムを売り込む。プログラムを動かす為のハードウェアは日本の「極東物産」を利用、平和利用と銘打ってイラク側にソフトとハードの売却を行った。
イラク・フセイン大統領はランスキーの操るコンピュータが編み出す作戦に従い、クウェートに侵攻、更には中東全体を支配する動きに出る。アメリカは中東危機を回避するためにゴルゴに接触、ランスキーとコンピューターを破壊するよう依頼する。しかし、ランスキーの操る人工知能にはゴルゴの行動パターンも入力されており、ゴルゴがコンピューターを破壊できる可能性は「0.0001%」との分析がなされていた。
ゴルゴはイラクに潜入、コンピューターの裏をかく行動をとるとともに、イスラム礼拝の時間を狙ってランスキーとコンピューターをミサイルで破壊、中東全面戦争は回避された。
イラクのクウェート侵攻を題材にした国際謀略ストーリー。父ブッシュ大統領をはじめ、アメリカ側は大統領参謀が実名で登場。
父ブッシュ大統領/チェイニー国防長官/ベーカー国務長官/パウエル統参議長
現実社会では、この人脈が息子ブッシュ大統領に受け継がれてネオコンを形成し、イラク・フセイン大統領と再び戦火を交えることになる。また、日本企業が利益追求のため戦略物質を不法に輸出する事例が本作で記されているが、今日でも同様の事件は後を絶たない。本作発表当時は、実際に起こった湾岸危機をフォローした即時性の高い作品だったのだろう。しかし、今になって振り返ってみると、複雑な中東問題に目を向けると同時に国内の利益至上主義を戒めており、今日に連なる世界情勢・国内事情を見越したかのような内容に驚かされる。
ズキューン
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ところで、人口知能には、ゴルゴンの行動パターンが入力されていました。ランスキーはどうやって“ゴルゴンにとっての最高機密に属する”行動パターンに関する情報を入手したのでしょうか。
>“ゴルゴンにとっての最高機密に属する”行動パターン
ゴルゴにとって、看過できない重大問題ですね!
また、バグダッドの空軍基地で兵士から軍服を剥ぎ取って着替えたはいいが、口髭無し!!
そんなイラク軍兵士がいるか!?(笑)間が抜けているぞ~!!(笑)
>空港ロビーでの大立ち回り!
>口髭無し!!
>間が抜けているぞ~ゴルゴ!!(笑)
お!出ましたね、間抜けシリーズ。
付け髭を忘れたのでしょうか?確かに違和感がありすぎますね(笑)