■シシリー島の墓標(第147話) 発表1978年11月
評価 ★★★★
依頼人 セルジオ・モレッティ神父
ターゲット ジョゼッペ・バレンチノ
報酬 不明
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 942
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 837
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 72
<ストーリー>
義父グスタボ・モレッティ神父をバレンチノ兄弟に殺されたセルジオ・モレッティ神父。バレンチノ兄弟を殺害を企て、ゴルゴに殺害を依頼する。一人分の殺害報酬しか用意できなかったセルジオは・・・
<この一言>
あの鍛冶屋・・・ただの鍛冶屋にしておくのは惜しい腕だよ・・・
<解説>
義父グスタボ・モレッティ神父をマフィアのボス「ジョゼッペ・バレンチノ」「デニー・バレンチノ」に殺されたセルジオ・モレッティ神父。バレンチノ兄弟を殺害を企て、ゴルゴに殺害依頼をするために銀行強盗を行う。しかし、確保出来た資金は兄ジョゼッペ一人分の殺害報酬にしか満たなかった。セルジオはゴルゴに兄ジョゼッペの殺害を依頼、弟デニーは自らの命をかけて殺害することに。
一方のバレンチノ兄弟はアメリカでのマフィア抗争に敗れ、シシリー島に舞い戻り、アメリカマフィアのヒットマンを警戒し厳戒態勢をとっていた。武器の持ち込みが困難と見たゴルゴは、分解した銃の部品を伝書鳩で運び込む。また、噴水の噴出口をモレッティ神父の友人の鍛冶屋に加工させて銃身にする。即席の銃を試射したゴルゴは鍛冶屋を「あの鍛冶屋・・・ただの鍛冶屋にしておくのは惜しい腕だよ・・・」と絶賛。職人好きのゴルゴらしい反応に、ニヤリとしてしまう。
ゴルゴは兄ジョゼッペを殺害、その葬儀に訪れた弟デニーをモレッティ神父が命を賭けて殺害する。モレッティ神父が事前にゴルゴに渡した手紙には、神父自らデニーを殺害するが、失敗したら生命保険を報酬としてデニーの殺害を依頼することが記されていた。神父がデニーを殺害出来た場合は3回、失敗した場合は1回、教会の鐘を鳴らすとあり、ゴルゴは教会の鐘が3回鳴ることを聞きながらシシリー島を去る。
神父からの殺害依頼はこれまでも何度か登場しているが、本作はストーリー展開が巧みで、伝書鳩や噴水のノズルを用いたギミックも効いており、質の高い作品となっている。ゴルゴを追う刑事を空港で嵌めるくだりも痛快だ。しかし、本作で特筆すべきは、表紙裏のバチカン市街の描写の美しさだろう。バチカン市街の荘厳な雰囲気が余すところ無く描かれており、作品全体を貫く通奏低音が聞こえてくるような1ページである
ズキューン
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>依頼人のセルジオ・モレッティ神父を立たせておいて、ゴルゴの方が座っている
たまには神父を”立てる”のもいいか、と思ったのでしょうか?
神父ものは、神父の葛藤がストーリーに起伏を持たせますね。この作品、好きです。
なんかゴルゴ、シシリー島に半分バカンス気分で来てやしないか~!!(笑)
ところで、ゴルゴにはめられてバレンチノ兄弟一味に痛い目にあわされたバチカン市警のトーレス刑事、疑いがはれた後どうしちゃったんでしょう!?
まさかバレンチノ兄弟に金を握らされて呆気なくバチカンに帰ったとか!(笑)
>セルジオ神父が最後に持っていた銃はどこから入手したものなのでしょうか。
神父は治外法権的な振る舞いが許されるのでしょうか(笑)
>鍛冶屋さん、もしかして、今でも時々ゴルゴに仕事を頼まれているのかな
そう願いたいですね。ゴルゴも近年の作品はハイテク化が進んでいるので、昔ながらの職人にもがんばっていてもらいたいです。
この作品の鍛冶屋さん、もしかして、今でも時々ゴルゴに仕事を頼まれているのかな、とか思ってしまいます。
毎回
「今度はどんな噴水にしたいのかな」
なんてゴルゴは言われているのでしょうか。