ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第53巻-3ズドロナス・マリヨ

2007-03-09 01:41:03 | 第051巻~第055巻

■ズドロナス・マリヨ(第187話) 発表1981年12月

評価    ★★★★

依頼人   フリーメーソン ヤコブ・マイヤー

ターゲット  ローマ法王の拉致者

報酬     $2,000,000

今回弾丸発射数    12/ 通算弾丸発射数 1,188

今回殺害人数      11/ 通算殺害人数   1,301

今回まぐわい回数   0/  通算まぐわい回数    77

<ストーリー>
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が拉致された?民衆の前に現れる法王は替え玉なのか?ゴルゴへの依頼は、法王の拉致者を探し出し抹殺することであった・・・

<この一言>
今後、二度と俺の複製品を創ったら・・・製造者も必ず・・・抹殺する・・・!!

<解説>
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が拉致され軟禁されているとの疑惑を抱いたフリーメーソンは、ゴルゴにパウロ2世の救出と拉致者の殺害を依頼する。民衆の前に姿を現す法王は精巧な整形手術を受けた偽物だという。フリーメーソンはバチカン公会議にゴルゴが出席できるよう5年の歳月をかけ工作した。整形手術により作り上げたゴルゴと瓜二つの神父をバチカンに送り込んでいたのだ。自分とそっくりの神父を見たゴルゴは、激怒、神父を即座に射殺する。
ゴルゴはバチカン公会議に潜入、ローマ法王が提唱する世界宗教大連合構想を妨害せんとするKGBが法王を軟禁していることを突き止める。世界宗教大連合構想が公会議で可決された場合は賛美歌15番を、否決された場合は賛美歌13番をミサで流すことになっていたが、ミサで流れたのは賛美歌13番であった。

本作の見どころは、ゴルゴが自分と瓜二つの「複製品」を殺害するシーン。ゴルゴのセリフは
「今後、二度と俺の複製品を創ったら・・・製造者も必ず・・・抹殺する・・・!!」
と冷静を装っているものの、いつも以上に眉をつり上げ三白眼の度合いが増していることから、ゴルゴが激怒しているのが確認できる。
また、殺害ターゲットをゴルゴに調査してもらうため、報酬を相場の10倍の$2,000,000に設定しているところも面白い。これ以上の報酬が明示されたのは、 第38巻-1『鬼畜の宴』 の$3,000,000だけである。
さらに興味深いのは、ゴルゴの髪型。依頼を受けるシーンでは通常通りの「角刈り」なのだが、神父に扮しているゴルゴの髪にはパーマがかかっている。美容院に行ったのだろうか・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (53) 巻掲載
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは、賛美歌13番さん。カムバッカーです。 (カムバッカー)
2009-05-19 19:41:27
こんばんは、賛美歌13番さん。カムバッカーです。

ゴルゴそっくりの神父さんが一番気の毒ですね。整形させられるわ、即座に射殺されるわで。

後日、ゴルゴがぜんぜん知らない人に「神父さん、おひさしぶりです」なんて言われたらどう、反応するんですかね。

それではまた(^O^)/~
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カムバッカーさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2009-05-19 22:09:59
カムバッカーさん、こんばんは。
>ゴルゴがぜんぜん知らない人に「神父さん、おひさしぶりです」なんて言われたら・・・
後ろから音を立てずに近づいたりしたら、神父さん、いきなり殴るんでしょうね・・・ひどい
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なぜか私はこのエピソードが一番好きです。ちなみ... (マリヨ神父)
2011-01-18 18:24:48
なぜか私はこのエピソードが一番好きです。ちなみに私のハンドルネームはこの題名から取りました。ゴルゴには神父服が良く似合うと思います。さてゴルゴにあっけなく消去されたラチュルク神父、実は「ビオ・グレゴリオ司教」の中での解説でバチカン市国の中でも134人しかいない枢軸卿というローマ・カトリックの中でもかなり地位の高い人物でした。まぁ、バチカン公会議に出席出来るくらいですから、かなりの大物だったのでしょう。彼の死後、バチカンは彼の赴任先の教会に彼の死を伝えたのでしょうか?いえいえ、この先バチカン絡みの事でゴルゴにお出まし願う時の為に、ラチュルク神父は未開の地で宣教をおこなっているということになっているのではないでしょうか?今一度ゴルゴの神父服姿を見てみたいものです。
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マリヨ神父さん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2011-01-22 23:28:12
マリヨ神父さん、こんばんは。
このエピソードが名前の由来とは!
バチカンものは神秘性というかや不可視な靄みたいな感じがあって、おどろおどろしさが増幅します。『ブラック・エンジェルズ』という漫画を彷彿させますが、ひょっとしたら『ブラック・エンジェルズ』はゴルゴ・シリーズの影響を受けているのかも、と思いました。
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賛美歌13番さま、そしてマリヨ神父さまこんばん... (パトリック三平)
2011-08-26 22:07:02
賛美歌13番さま、そしてマリヨ神父さまこんばんは。パトリック三平です。
この作品が最後の外浦脚本ものなのですね……そしてマリヨ神父さまのおっしゃる通り、外浦脚本のNo.1なのは揺るぎないと思います。
私の感想としては…、外浦脚本で度々感じる、「設定は良く出来ているが物語の中で活かしきれず」という問題点が本作では解消されている点がなにより素晴らしいです。
教皇の「身代わり」とゴルゴの「身代わり」の対比も面白く、それがお話の中でちゃんと描かれ、効果をあげています。オチも゛ゴルゴ13゛にひっかけるこだわりがなかなか味わい深いです。これと言って批判するところも無く、傑作です!
……が…しかし、それ故か……マリヨ神父さまに「おろしや」でコメントしていただくまで、私は本作が外浦脚本だとは夢にも思っておりませんでした…(汗)。……外浦氏がこんなストイックな脚本書いてただなんて!!
不勉強でたいへん失礼致しました………やっぱり私、ミーハーです(汗)。
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パトリック三平さん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2011-09-03 06:26:34
パトリック三平さん、こんにちは。
>、「設定は良く出来ているが物語の中で活かしきれず」

ものすごく的確な外浦吾郎評(笑)!

>こんなストイックな脚本書いてただなんて!!

やればできるじゃん、ってな感じですね(笑)大作家となられた船戸先生が再びゴルゴの脚本を作られたら読み応えのある作品になるのでは・・・などと夢想
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ヨハネ・パウロ二世を襲撃した犯人とジョン・レノ... (カイ)
2011-12-18 15:43:27
ヨハネ・パウロ二世を襲撃した犯人とジョン・レノンを撃った犯人に関してこんな噂があります。

それは、『二人とも催眠術をかけられていたのでは?』
という噂です。
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カイさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2012-01-30 00:07:39
カイさん、こんばんは。
>催眠術をかけられていたのでは?
ありますね~権力者側によるマインド・コントロール説。陰謀論は大好きです(笑)
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讃美歌13番さん,こんにちは。 (ゴルゴサウルス)
2012-02-08 16:12:20
讃美歌13番さん,こんにちは。
>ゴルゴの髪型
ああ,確かに変化しています!
ゴルゴに関する謎として高名な髪形のセット手段ですが,今作ではさらに大きな謎が生まれましたね。幾らなんでも自分でパーマにするのは無理がありますから。かと言って美容院でやってもらうのは大きな危険が生じます。
果たして誰の手によるものだったのでしょうか。
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ゴルゴサウルスさん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2012-03-11 13:03:15
ゴルゴサウルスさん、こんにちは。
ゴルゴ専属のスタイリストがいるのでしょうか(笑)床屋・美容院にせよ、ゴルゴに直接接触しながらの作業は、過度の緊張感を強いられるはず。用心深いゴルゴのこと、専属のスタイリストは全裸でゴルゴの髪を切っているのかもしれません(笑)
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