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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第97巻-3静かなる記念日

2007-09-26 23:57:03 | 第096巻~第100巻

■静かなる記念日(第329話) 発表1992年4月

評価   ★★★

依頼人   ミラン・マコビッチ

ターゲット セルビア人部隊の殲滅

報酬    古い指輪

今回弾丸発射数      50/ 通算弾丸発射数 1,829

今回殺害人数        58/ 通算殺害人数   3,992

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    95

<ストーリー>
セルビア人とクロアチア人との勢力争いの分岐点となるブコバロア村。この村は十年前のある事件を契機に民族紛争のエアポケットとなった・・・

<この一言>
用件を聞こう・・・

<解説>
ユーゴスラビアの山間部「ブコバロア村」はセルビア人とクロアチア人の分岐点に存する小さな村。民族紛争が続くこの国において、ブコバロア村だけは民族衝突の発生しないエアポケットとなっていた。

MI6を退職した男がこの村の秘密を探り、十年前の驚くべき事件に到達する。

セルビア人に制圧されたブコバロア村の住民は、ゴルゴを雇うことでセルビア人部隊を撃退することを企てる。村民の中から選ばれた5人がゴルゴとの待ち合わせ場所に向かうが、情報漏れによりセルビア人部隊の奇襲にあう。5人のうち「ミラン・マコビッチ」だけがゴルゴとの待ち合わせ場所に辿り着くが、待ち受けたセルビア人部隊より銃撃を受け、ゴルゴへの報酬となる宝石を川中に落としてしまう。負傷したミランは、母親にもらった古い指輪をゴルゴに差し出し、セルビア人部隊の殲滅を依頼する。ミランの余命が短いことを見たゴルゴは、この依頼を応諾、50名ものセルビア人部隊を一夜にして殲滅させる。以来、ブコバロア村はゴルゴに依頼をした村として恐れられ、民族紛争のエアポケットとなったのである。

資産価値のほとんどない「古い指輪」でミランの依頼を受けるゴルゴの男気が熱い。死に行く者の意向を汲み取るシーンは何度も登場するが、ゴルゴは何を思って依頼を引き受けているのだろう。ちなみにこの事件が発生したのは13日の金曜日とされている・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (97)巻掲載
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賛美歌13番さんこんにちわ。 (ペロ)
2007-09-27 16:47:26
賛美歌13番さんこんにちわ。
今回のゴルゴンは、かっこよかった(感涙)普段は“感情がない”とか“殺人マシーン”などと言われていますが、時折見せる男気がゴルゴンの人気を支えているのでしょう。
ここで自分なりに依頼成立条件について考えてみました。ゴルゴンが依頼人に多額の報酬を科すのは、依頼人の“覚悟を試す”意味が含まれている様に思います。数千万円の金はそうそう簡単に捻出できませんから。その意味では“命を懸けた依頼”は十分に条件を満たしているので、ゴルゴンも無下に断らないのではないでしょうか?
本日の一句「襲われぬ、村の歴史に、ゴルゴあり」
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ペロさん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2007-09-29 23:49:47
ペロさん、こんばんは。
この作品、熱いですね。依頼成立条件ですが、私は覚悟もお金もないのでゴルゴへの依頼は成立しそうにありません。ゴルゴに仕事を頼みたいと思うことは多々ありますが・・・
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ついつい報償の大きさと、依頼主の大物ぶりに隠れ... (K)
2009-01-19 00:12:17
ついつい報償の大きさと、依頼主の大物ぶりに隠れがちですが、ゴルゴいわく
「おれに依頼をしに来るものは、ほかにどうしようもなくなってやってくる」
みたいに話しているシーンが何話だかであったので、金額以外のなにか引き受ける基準がたしかにありそうですね。
だからこそ依頼主が死亡しても遂行するという厳格さをゴルゴももつとも推測できそうな気も・・・。
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Kさん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2009-01-19 17:25:45
Kさん、こんにちは。
>ほかにどうしようもなくなってやってくる
なんか今の日本の閉塞状況みたいですね(笑)ゴルゴが経済問題も解決してくれないでしょうか。依頼人は某国のゴルゴ好きのトップ、依頼金は当人の命というのもあんまりなので、得意の”裏金”でどうでしょう?
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讃美歌13番さんこんばんわ、私の多数のコメント... (マリヨ神父)
2011-01-23 00:58:27
讃美歌13番さんこんばんわ、私の多数のコメントに早々のレスありがとうございます。さてこのエピソードの脚本担当は横溝邦彦(またまた文庫版の解説からですがおそらく彼の脚本担当デビュー作)現在のゴルゴ作品のメイン脚本担当の一人で最近の作品で言えば『螺旋』『ドナウ・ライン迷路』のジャヌー警部を創出した方だと言えば分かるでしょう。彼は元々石川フミヤス作画班の一人だったのですが、私が思うにその後K・元美津のもとで脚本の修行をして彼の死後、脚本担当としてゴルゴ作品を任せられるようになったのではないでしょうか?思えばK・元美津はマーカス・モンゴメリーやマンディ・ワシントン等の重要サブキャラを創出しました。彼もジャヌー警部に続いてどんな重要サブキャラを創出してくれるか楽しみです。
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マリヨ神父さん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2011-01-23 22:12:09
マリヨ神父さん、こんばんは。
脚本家の経歴、傾向、作風まで知悉されているとは、凄いですね!
私は単行本だけを読んでいるので、『螺旋』『ドナウ・ライン迷路』を読んだことがありません。マリヨ神父さんのコメントによれば、”ジャヌー警部”なるサブキャラクターが登場するのですね。これは楽しみです。
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『ドナウ・ライン迷路』(別冊ビックNO169収録)は... (マリヨ神父)
2011-01-24 00:39:53
『ドナウ・ライン迷路』(別冊ビックNO169収録)は本誌462話 、『螺旋』(別冊ビック167収録)はちょっと予測がつかないのですが短編なので増刊号掲載だったのでしょう。現在、雑誌掲載から三年以上経ってから別冊ビック、その後一年半経過でやっと単行本、文庫版はさらにその一年半後です。そんなに待ってられないので私は取り敢えず別冊ビックをブック〇フでキープしています。現在、最新刊の単行本159巻は別冊ビックでいうとNO162あたりになります。
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マリヨ神父さん、こんばんは。 (賛美歌13番)
2011-01-30 14:17:10
マリヨ神父さん、こんばんは。
本誌発表、別冊収録から単行本になるタイムラグがもどかしいですね。時折、本誌を立ち読みしますが、これが単行本に収録になるのはいつになるのか・・・とため息がでます。
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