■最後の顧客(第328話) 発表1992年6月
評価 ★★★★
依頼人 シュリット財閥社長ハインリッヒ
ターゲット シュリット財閥会長ランバート
報酬 不明
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 1,779
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 3,934
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 95
<ストーリー>
アウザー・ハイツ銀行5代目当主のハイツ氏は、親友で命の恩人であるシュリット財閥「ランバート」がゴルゴにより殺害されたことを知り・・・
<この一言>
なんのまねだ・・・これは・・・?
<解説>
シュリット財閥会長「ランバート」が登山中に事故死した。会長亡き後のシュリット財閥の資金を預かることとなったスイス・プライベートバンク「アウザー・ハイツ銀行」の5代目当主ハイツ氏は、シュリット財閥を調べあげ様々な事実を掴む。
・シュリット財閥の預入資金はウランの闇売買で得た資金である
・シュリット財閥会長「ランバート」は「ハインリッヒ」社長がゴルゴに殺害依頼をしたため殺された
・ランバートはハイツ氏を幼少時代に助けた命の恩人であり無二の親友であること
ハイツ氏はゴルゴの資産も運用していたが、ゴルゴ口座にハインリッヒからの入金があることをつきとめ、ハインリッヒがランバートの殺害をゴルゴに依頼したことを突き止める。ハイツ氏にとってランバートは命の恩人であり、侵してはならない存在であったが、ゴルゴがランバートの命を奪ったと知り、ハイツ氏はゴルゴに復讐を企てる。
ハイツ氏はゴルゴの資産運用の契約継続を装ってゴルゴに接触、ゴルゴを銀行の金庫に呼び出す。金庫室内で会合する二人であるが、ハイツ氏は金庫に鍵をかけ外部への脱出の道を閉ざす。自身とランバートの関係をゴルゴに語り、自害するハイツ氏。密室である金庫からの脱出は不可能かと思われたが、ゴルゴは自信が預けた金塊に隠した爆薬で金庫室の壁を爆破。ハイツ氏の遺体を残して、金庫室を後にする。
ハイツ氏とランバートの幼少時代のエピソードが泣かせる。幼いころに生き別れになった親友同士の再会が、ランバートの死後というのが切ない。親友の死に対し、命を賭して復讐しようとするハイツ氏の頑なさは、スイス・プライベート・バンカーとしての律儀な性格が顕れている。
「この世の中は、病的な臆病さを持ち合わせたもののみが、生き残る資格を持っている」という名言を残しているゴルゴであるが、プライベート・バンクに信託する財産の中にまで、自らの身を守る術を凝らしている病的な臆病さに感服せずにはいられない。
本作で、『レポンティネ新聞に「フォンデューを二人だけで食したい」という広告を出す』という新たなゴルゴへのコンタクト方法が判明する。
ズキューン
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ハイツ氏の“命の恩人”のかたきを、“命を懸けて”取ろうとする想いは、きっとランバードに伝わったと思います。
ところで、アウザー・ハイツ銀行は、ハイツ氏が運営し、大きくしたという記述がありました。そのハイツ氏が亡き後、どうなってしまうのでしょうか?
今日の一句「金塊に、爆薬混ぜると、価値下がる!」
>ハイツ氏が亡き後、どうなってしまうのでしょうか?
世襲の銀行のようですが、チャイチャイが継ぐのでしょうかねぇ。チャイチャイvsゴルゴの闘いを見たいものです。
>金塊に、爆薬混ぜると、価値下がる
重さも変わるため、銀行がチェックすれば事前に分かるはずなのに、アウザー・ハイツ銀行は調べなかったのでしょうか?まあ、ゴルゴの持ち込んだ金塊にケチをつけるには勇気が要りますが・・・