ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第158巻-3 消滅海域

2011-06-05 20:59:48 | 第156巻~第160巻

■消滅海域(第524話) 発表2004年12月

ゴルゴ13 158 (SPコミックス)

評価   ★★★

依頼人 内閣情報調査室

ターゲット 沖ノ鳥島消滅計画の阻止

報酬 不明

今回弾丸発射数     3/ 通算弾丸発射数 3,190

今回殺害人数     0/ 通算殺害人数   5,594

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数   120

<ストーリー>
中国が沖ノ鳥島を消失させる?計画の阻止を引き受けたゴルゴは・・・

<この一言>
あの船はただの不審船だ・・・中国だという証拠は何もない・・・

<解説>
中国共産党は尖閣諸島に船舶を派遣して緊張感を高め、海上保安庁の注意を尖閣諸島にひきつけ、その隙に乗じて沖ノ鳥島を消滅させようと目論む。

国際問題になることを恐れ、沖ノ鳥島消失計画は跳ね返り分子の仕業であると中国共産党は日本政府に通達する。沖ノ鳥島が消失すればよし、計画が失敗しても日本政府に恩を売ることが出来ればよし、とのスタンスで中国共産党はリスクを最小限にしたのである。

情報を得た内閣情報調査室は、ゴルゴに沖ノ鳥島消失作戦の阻止を依頼する。ゴルゴは深海掘削調査船に乗り込み、中国籍と思われる”不審船”をマークする。不審船は日が暮れるや、珊瑚を溶かし沖ノ鳥島を消滅させるべく酸性液を流出さるが、ゴルゴは深海掘削調査船のスクリューにより酸性液を遠ざける。焦った不審船は誘導機雷を放ち、沖ノ鳥島の爆破を目論むが、ゴルゴはこれを狙撃、沖ノ鳥島消失を防ぎ日本の海域を守ったのである。

ストーリーの単調さ、ゴルゴのアクションの地味さからすれば、全く面白みのない作品であるが、昨今の中国との尖閣諸島を巡る摩擦を考えると、無視できない作品。海上保安庁の命がけの任務が動画にて公開されたことは記憶に新しいが、作者は尖閣問題がこれほどまでに先鋭化することを想定していたのであろうか?また、海上保安庁の職員は本作を知っているのであろうか?ひょっとして、巡視船内には本作が備え付けられていたりして・・・・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (158) 巻掲載
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