■勇者が勝利する(第509話) 発表2003年9月
評価 ★★★
依頼人 ①ヴィンペル所属ユーリー・ピロシコフ大佐(依頼不成立)
②イギリス政府
ターゲット ラッセル・リットン卿の暗殺阻止とラクラン・マクレガーの抹殺
報酬 不明
今回弾丸発射数 6/ 通算弾丸発射数 2,968
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 5,360
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 118
<ストーリー>
IRAのテロリスト『ラクラン・マクレガー』は、北アイルランドの和平気運に水を差すべく、要人テロを計画。かつてマクレガーを利用したロシア、イギリスはマクレガーを抹殺すべく・・・
<この一言>
英国の料理はロンドンを含め、一般に魅力に乏しいとの定評だ・・・
<解説>
IRAのテロリスト『ラクラン・マクレガー』は、盛り上がる和平気運に水を差すべく、『ラッセル・リットン卿』の殺害を計画。IRAの凄腕テロリストとして知られるマクレガーだが、思想信条を行動原理としているのではなく、その正体は、紛争がカネになることを熟知している職業テロリストであった。
マクレガーのクライアントはロシア政府でありIRAと敵対するイギリス政府であったが、両政府ともIRAテロリストを利用してきた過去を暴かれないよう、マクレガーの抹殺をゴルゴに依頼する。先に接触のあったイギリス政府の依頼を受けたゴルゴは、SASの武官としてリットン卿の警護にあたる。
マクレガー一派は、リットン卿の城で開かれたパーティーに仕出し屋に扮して潜入、機関銃を乱射する。城壁に立ち、マクレガー一派の動きを押えていたゴルゴは、マクレガー配下のテロリスト5名を5秒と経たぬうちに無力化、逃走したマクレガーを追う。マクレガーに拳銃の早撃ち勝負を挑まれたゴルゴは、難なくマクレガーを退け、ロンドンを後にする・・・
二重依頼を断り、複数のテロリストを瞬時に無力化、拳銃タイマン勝負もあれば、ストリートファイトもあり、と見所満載のはずが、印象に残らない作品。何故かと考えたが、せっかく女性中尉『ロンバート』が登場しているのに、アバンチュールに発展しないからではなかろうか?となると、ゴルゴのセリフ『英国の料理はロンドンを含め、一般に魅力に乏しいとの定評だ・・・』は、ゴルゴのイギリス女性評となっていて、実は深く練られた作品なのか?などと、意味もなく深読み誘発させられる作品ではある・・・
ズキューン
ゴルゴ13(154) 巻掲載
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