ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第115巻-1沖縄シンドローム

2008-03-29 23:55:40 | 第111巻~第115巻

■沖縄シンドローム(第384話) 発表1996年1月

評価   ★★★

依頼人  琉球王朝の子孫

ターゲット クーデターの無血阻止/菱井グループ総帥松井

報酬    琉球王朝に伝わる骨董品

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,083

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   4,236

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   102

<ストーリー>
沖縄独立を標榜する自衛官グループがクーデターを画策、沖縄米軍基地を奇襲し制圧するとの情報が・・・

<この一言>
王朝時代より王家をずっと補佐し続けてきた家系だが・・・細心、かつ、冷静な思考を誤ったのも、その家系のせいだろう・・・

<解説>
沖縄で千歳航空自衛隊所属の男性が殺害された。直後、その男の投函したと思われる怪文書がマスコミ、政府筋に届く。怪文書には、”オペレーション・トロイ”なる沖縄独立のための軍事計画が綴られていた。北部航空譜面隊一等空尉「伊波天臣」によって率いられた沖縄出身自衛官が武装蜂起するという。

”オペレーション・トロイ”は、アジア最強と言われるアメリカ軍基地を奇襲、兵器を奪い沖縄の独立を宣言する計画であった。怪文書を見た村山総理はアメリカ軍基地の増大ぶりと伊波の計画に狼狽、ゴルゴに接触するも依頼を断られる。村山総理はアメリカ/クリントン大統領に助けを求める。

一方、クーデターの首謀者伊波は琉球王朝を補佐する家系の出であるが、王朝の末裔に沖縄独立を目指していることを伝達していた。しかし、王朝末裔は、伊波が菱井グループ総帥「松井」に利用されていることを知り、ゴルゴにクーデターの無血武装解除と松井の殺害を依頼する。ゴルゴはクリントン大統領からの依頼もあり、在日米軍を動かして伊波のクーデターを事前に制圧、伊波の介錯を行う。

沖縄のアメリカ軍基地問題を題材にした作品。本作は在日アメリカ兵の日本人少女暴行事件の直後に発表されたが、その後もアメリカ兵による犯罪は後を絶たず、沖縄の基地問題とからめ些かの変化も見られない。重いテーマを突きつける社会性の高い作品である。

ズキューン

ゴルゴ13 (115)巻掲載
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