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「高知ファンクラブ」 の連載記事集1

「高知ファンクラブ」に投稿された、続きもの・連載記事を集めているブログです。

金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・10月

2010-11-19 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


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(十月)


  


お百姓さんにとって一年の中で一番うれしい収穫の時期を迎えました。


そして、収穫が終わると鎮守の神様に今年の収穫物をお供えし、豊作のお礼の儀式が行われます。


 


それが終わると村中がお祭り一色になります。


実家の斜め前が氏神様の森で、昔はこの森の境内や周辺には夜店や見せ物小屋が立ち並び、各集落の御神輿が鎮守の森に集まり、練り回し、太鼓のリズムで獅子舞が奉納され、それを楽しみにたくさんの帰省者でにぎわう日がお祭りでした。そして、一年の中で里山人口が一番多くなるのもこの時期です。


 


お祭りと言えば、子供の頃、私にとって一番の楽しみは、お小遣いとごちそうでした。


お祭りのごちそうは年に一回、父親が自宅で飼っているニワトリを料理して、すき焼きにして食べさせてくれたことでした。ほんとうに「おいしかったなー」。


 


お祭りが近づくにつれて「のぼり」がいくつも建ち並び、夕方になると神社からは獅子舞の練習の太鼓の音が「テンテケテン、テンツクテン~」と聞こえて来ると自然に「そわそわ、わくわく」したものでした。


 


そんな昔のことを思い出しながら、「森の秋祭り」と題して作品にしてみました。「ふるさとは良いものですね」ふるさとに感謝です。 (2006年記)

 


金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・9月

2010-11-19 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー
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(九月)


 


森の動物達の作品もいろいろ作ってきました。


サル、クマ、タヌキ、キツネ、リス、イノシシ、シカ、ムササビ、カワウソ、テン、イヌ、ネコ、など。


しかし、ある生き物だけは今までに作ったこともありませんし、歳時記にも登場しておりません。


長い耳と顔のバランスが難しく作るのを先送りにしていました。


 


長い耳と言えば、そうです「うさぎ」です。歳時記に初登場です。


今回の作品は、暑い夏も終わり、のんびりとした静かな夕べでムシの音を聞きながら月見していると、鎮守の森からタヌキたちが集まり、そしてお互いに腹つづみを打ちながらにぎやかに踊っている情景を頭に浮かべながら制作しました。


 


ススキやお団子を飾り、お供えのお団子を食べながら月見するゆとりがほしいですね。そのお月さんの中で「うさぎ」が餅をついているように見えたものですが、今は月に行く時代、何か寂しいですね。そんな思いは私だけでしょう?



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・8月

2010-11-19 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


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(八月)


いよいよ暑い夏がやって来ました。「太陽と水の季節」です。森の中は木々の生い茂る沢から吹き上げる涼しい風に若葉や落ち葉がザワザワ,サラサラとお互い葉っぱをこすり合って音を出しています。まるで葉っぱが歌い、語りかけています「ようこそ森へ」と。


 


そんな中で動物たちは、忙しく働いています。作品も森の動物たちによる川遊びにしようと計画していましたが、最近、森の動物の作品が多くなりましたので、水に関係のあるカエルにしてみました。六月以来のカエルくんの再登場です。


 


私たちのもっとも近くにいる生き物がカエルで「無事カエル」、ごろ合わせがいいですよね。私の中でのカエルのキャラクターは、作品のように頭以外はどの生き物もすべて一緒の作りです。


 


今回の作品は、夏の暑い日にカエルの一家族が里山を離れ、久しぶりに海へやってきて、筏に乗って小さな島に渡り、大きな魚を釣り上げている瞬間を作品にしてみました。


 


五月の連休に黒潮町大方のTシャツアート展に行っていた際に、海岸で流木を拾っていたのでそれを島にみたて、その上で豪快に磯釣りを楽しんでいるカエル一家をイメージして作成しました。


(2006年記) 


HN:金四郎



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・7月

2010-11-19 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


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saijiki7.jpg「笹の葉さらさら~」と幼い頃、口ずさんだことのある七夕の日が近づいて
来ました。


短冊に願いごとを書いて笹竹に結びつけたことを思い出しますが、何の願い事を書いたのかは思い出せません、本当に遠い思い出となりました。


 


七夕について、いろいろ調べてみると、五節句の一つであると書いていました。


ちなみに五節句は1月7日の人日(じんじつ)の節句、3月3日は上巳(じょうし)の節句、5月5日は端午(たんご)の節句、7月7日は七夕(たなばた)の節句、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句の各節日(せちにち)をい


うと辞書に載っていました。


 


七夕は彦星とおり姫が一年で一度だけ天の川で出会うというロマンチックな話で知られています。


今回の作品は天の川の星に乗って、彦星とおり姫が一年で一度だけ出会うところをテーマにしました。


 


天上では、彦星とおり姫が楽しくデートし、地上の森の中ではいろいろな動物達が短冊に願い事を書いて、笹竹に結びつけているところをイメージしながら作成しました。


彦星とおり姫が無事に会えるといいですね。


 


 


HN:金四郎



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・6月

2010-11-19 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー
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雨の季節がやってきました。


動物たちや鳥たちは木陰で雨がやむのをじっと我慢して待っています。


そんな中、元気に動き回っている生き物がいます。そうです、カエルたちです。  


 


の時期を待っていたかのように、山のくぼみの水たまりや川、池で元気にスイスイ泳いでいるところや水にドボンと飛び込んだり、もぐったりいろいろな遊びや働いている光景をよく見かけます。


ほんとに見ていて「楽しいな~」と感じます。

 



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カエルと友達になって一緒に泳いでみたいと思いませんか?


そんなイメージを描きながら「カエルたちの楽園」を作成しました。

 


もう一つの作品は、写真撮影の際「はいチーズ」とポーズをとっているところをイメージして作成しました。


カエルたち生き物をいろいろ観察し、そして小枝を使って、楽しく物づくりをして、生き物の大切さを感じてもらえればいいな~と思っています。

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                                              「カエルの携帯ストラップ」


6月24日(土)ふれあい親子体験ツアーの木工教室教材見本 

 

(2006年記) 

金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・5月

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


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五月の「森のこどもの日」は、金太郎が森の仲間たちと一緒になって相撲をとっているところをイメージしました。

 

今回いろいろ「こどもの日」をテーマに考えて見ました。

例えば熊や鯉にまたがった斧をかついだ金太郎にしようか、兜にしようか、鯉の滝登りにしようか、いろいろ迷いましたが、森とこどもの日を結びつけると、森の動物たちを集め愉快に力や技を自慢しながら楽しく相撲をとってるところを作品にしようと決めました。


 


もう一つの作品は、ケースに入れる作品ではなく「高く泳ぐは鯉のぼり~」の歌にもあるように、「鯉のぼりの壁掛け」を作ってみました。


もちろん小枝を使って「鯉のぼり」を作りました。 (2006年記) 


 


HN:金四郎



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・4月

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


saijiki4.jpg歳時記
(小枝を使った作品)   
(四月)


 


四月の作品作りは、気候的にはいい季節ですが、


何分にも毎年この季節には
annai4.jpg花粉症と年度末の事務処理


や人事異動による送別会などで、作品づくりをする気分にもなれませんでしたが、やっと完成させることができました。


 


四月の「森の入学」は、私の生まれ育った石鎚山の麓にある「畑野川小学校」に入学した当時の校舎や校庭をイメージして作りました。


 


その懐かしい校舎も、今はすでに取り壊されて、新しい木造の校舎となり背景にある山々や川などと融合して、新しい校舎でありながら、昔の懐かしい感じを思い出させてくれます。


 


「木造はいいな~」とつくづく思っているところです。私だけでしょうか?


 


四月の作品はピカピカの一年生をどう表現しようかと悩みましたが、子供と動物がランドセルを背負って糸電車でみんなで登校しているイメージを描きながら作成しました。 (2006年記)

 


金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・3月

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー

金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記(三月)


  



 


 
saijiki3.jpg                                               「立ち雛」



kin4.jpg                              「段飾り」



kin5.jpg                                                       「内裏様」



kin6.jpg                                            木工教室の教材(小さなおひな様) 


 


三月は当然、「明かりをつけましょぼんぼりに~」の「おひなさま」でしょう。


  



annai3.jpg私には二人の娘がいますが、今は二人とも嫁いでいるので、妻と二人暮

らしです。

 


娘の「おひなさま」は妻の実家が買ってくれました。

 


 


孫の女の子には「おひなさま」をかってやろうと思っていましたが、男の子でした。


次の孫に期待しながら作成しました。


 


2月27日、南国市久礼田小学校5年生の女生徒に「小さなおひなさま」の教材を見せて作ってもらいましたが、全員完成させることができました。  (2006年記)


  


HN:金四郎



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・二月

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー

金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」(二月)


 


 



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二月の歳時記は何をテーマにしようか? いろいろ考えて見ましたが、最終的に「節分の豆まき」にすることにしました。


 



annai2.jpg大きな声で「鬼は外~、福は内~」と言いながら豆まきをするのではなく、
鬼も一緒になって、みんな仲良く笑い、福を呼び込むさまをイメージしました。


 


作品名は「鬼も一緒に福笑い」です。お父さんが豆の入った升を持ち、無邪気な子供達がお父さんにじゃれつきながら遊んでいるところを創造しながら作品にしました。


 


私の父は怒ると怖いひとでしたが、普段は優しい父で、あぐらをかいて座っている父の膝の上に座って、下から父の顔を見上げながらいろいろ話をしたこと、暖かくてふわふわするあぐらの中で眠ってしまったことなど思い出します。


 


その父も今年で89歳になります。84歳の時、スギの枝打ちをしていた際、6m下に転落して、鎖骨骨折、肋4本・座骨にひびがはいり、3ヶ月の入院をしました。しかし今は完治して元気で一人で自炊生活をしています。


私も今年度で定年退職を迎えます。その後は、木工品を作りながら父と楽しく暮らしていきたいと思っています。


 


HN:金四郎 (2006年記)



金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」・・・一月

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー

金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」(一月)


 



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寒い日に外で元気に駆け回っている親子の犬が、はちまきをして、今年は「戌年」と胸を張って自慢そうに獅子舞をしているところをイメージしました。


 


お正月の遊びの思い出は、カルタ取り、羽根つき、たこ揚げ、めんこ、こままわしをして遊びましたが、高価な物は買うことができなくて、遊ぶ道具はす


べて自分でいろいろ工夫して作ったもので、買った物はほとんどありません。


 


田舎で育ったこともあり、材料はいろいろ手に入ったし、みんなも作っていたので、それが当然当たり前だと思っていました。今はどうでしょうか?、な


んでもお金を出せば買える時代です。


 


自分で工夫して作ることもしないで、既製品のルールの中で遊ぶという遊び方に変わっています。型にはまったやり方ではなく、遊び方は同じでも自分流の物を創造し、それで遊ぶことを今の子供


達に教えて行きたいと思っています。


 


年の初めに、「ワン太くんと獅子舞」の作品を作りながら、あれこれ考えて


います。


  


  


  


ワンくんと獅子舞」


    



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「森の出初式」


  


1月6日は消防出初め式です。

  



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HN:金四郎 (2006年記)


森の中でも動物たちが人間顔負けの出初め式を行って、「マッチ1本火事の元」「山火事防止」を訴えています。


金ちゃん工房・・・小枝で作る「歳時記」 はじめに

2010-11-18 | 金ちゃんの手づくり木工品コーナー


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歳時記(小枝を使った作品)


小枝を使った作品づくりに取り組んで6年になります。


 


それまではもっぱら糸鋸やトリーマなどの器械を用いて作品を作っていましたが、


住宅団地に住むようになってから騒音で長時間器械が使えないこと、


う一つは、土・日曜以外に仕事が終わってからの時間帯に木工作業ができないことなどから、


  


ほかに何か方法はないかと考えていた最中、「ゆとりある環境教育」で小学校の授業の一環として森林環境教育が取り入れられ、その中で「木にふれて木と親しむ」授業として、二時間位の木工教室の要請がありました。


 


 


いろいろ考えたすえ、身近にある小枝を使って、ノコや小刀・接着剤を用いて、


 簡単に作品が作れるよう作り方を工夫して、


タヌキやクマの動物、カブトムシやクワガタムシの昆虫、ロボットの作品などを作り学校で教えたところ、


大変気に入ってもらい、生徒達からキツネ、サル、ウサギ等のリクエストをされて、


その都度作り方を研究しているうちに、小枝作品づくりにはまってしまいました。


 


 



kin3.jpg小枝作品はかれこれ100種類以上になりますが、それぞれ単品作品でスト
ーリーがありません。


そこで今回の小枝作品のテーマを「歳時記」として、日本の行事や自然などを月別に小枝で表現し、一ヶ月一作品を目標にして、一年がかりで完成させることを思いつきました。


 


 


どんな歳時記になるのか楽しみですが、途中で挫折しないかとの不安もあります。いずれにしても「何事も挑戦が大事」「一年の計は元旦にあり」そんな思いを念頭におきながら、早速一月の作品作りに取りかかることにしました。  


 


HN:金四郎 (2006年記)