極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

マグロと絶滅のサイン

2010年01月07日 | EMF安全保障



鳥居越し 轟き渡る 落雪に 暫し手を止め 振り返りみる 




【マグロからみる共生時代と成長戦略】



海釣り、それもツーリングの経験はない。サイパン旅
行でオプション設定しかけて都合でやめったので、い
つか機会があれば、男友達といっしょに楽しめればと
思っているが体力養成期間を入れると最低でも1年前
に計画してトレーニングしていなければ無理だろう。
ということは、今年は北海道のツーリングを計画して
いるので、2011年の夏というとのになるが、どや?!

                                       

マグロ(鮪)は、スズキ目・サバ科・マグロ属 Thunnus
に分類される魚の総称。暖海・外洋性の大型肉食魚で、
日本をはじめとする世界各地で重要な食用魚として漁
獲されている。日本では特にそのうちの1種クロマグ
Thunnus orientalis を指すことが多い。英語 "Tuna"
「マグロ」と和訳されがちだが、実際は上位分類群の
マグロ族 (Thunnini) 全般を指し、マグロだけでなくカ
ツオ、ソウダガツオ(マルソウダ、ヒラソウダ)、ス
マなどを含む。また、「カジキマグロ」(カジキの俗
称)「イソマグロ」(イソマグロ属)は、名前にマグ
ロを含むがマグロ(属)ではない。全世界の熱帯・温
帯海域に広く分布するが、種類によって分布域や生息
水深が異なる。海中では口と鰓蓋を開けて遊泳し呼吸
吸する。泳ぎを止めると窒息するため、休息時でも止
まらない。



刺身、寿司種、焼き魚、ステーキ、缶詰など幅広い。
背中側と腹側では脂肪の含有量が異なり、部位によっ
て「赤身」「中トロ」「大トロ」と呼ばれる。日本人
は古くからマグロを食用とし、縄文時代の貝塚からマ
グロの骨が出土している。古事記や万葉集にもシビの
名で記述されているが、江戸の世相を記した随筆「慶
長見聞集」ではこれを「シビと呼ぷ声の死日と聞えて
不吉なり」とし、腐敗しやすいことから下魚とされた。
「大魚(おふを)よし」は、「鮪」の枕詞。江戸時代
の豊漁の際、腐敗を遅らせるためにマグロの身を醤油
づけにした「ヅケ」が握り寿司のネタとして使われ出
したのが普及のはしりという説がある。



主として赤身の部分が生食され、脂身の部分の「トロ」
は腐敗しやすいことから不人気で、もっぱら加工用だ
ったが、冷凍保存技術の進歩と生活の洋風化により、
1960年代以降は生食用となる。品質が低下しない冷凍
温度帯は-30℃以下であり、実際の流通上では-50℃の
超低温冷蔵庫に保管。一度解凍したマグロを再凍結す
ると組織が破壊され質が劣化する。再解凍後にはドリ
ップ(旨味成分等を多量に含んだ汁)が流れ出すなど
して風味も落ちる。




この実で言うと「トロ」より「赤身」が好きで、にぎ
りは専ら後者で「トロ」の注文はここ数年したことが
ない(接待の場合を除く)。ところで、30年前の中国
人は鮮魚刺身は、先進的な物流保存技術や衛生技術が
普及していないので絶対に口にしなかった。
1995年の
統計では、世界のマグロ漁獲量 191万トンに対し、日本
の消費量は 71万トン(37%)。そのうち60万t(
abt.85%
を刺身・寿司等の生食で消費している。加工品では「
ツナ」もしくは「シーチキン」(商標名)と呼ばれる
サラダオイル漬けの缶詰が多い。一世帯当たりのマグ
ロの購入量は年々減少している。消費率はマグロ水揚
げ日本一の静岡県および隣接する山梨県、関東地方が
上位を占める。一方で西日本の数値は軒並み低く、食
文化の相違がみられる。



上記の数値から、仮に中国が日本人と同じ量を口にす
ると500万トン不足する。マグロ1つとってもそうだか
ら世界的な健康志向(→食文化力のパックス・ジャポ
ニカ)がグローバル化するとどうなるか?資源の枯渇
は目に見えている。このことはブログしたが(『
赤い
山茶花と黒いマグロ
』)、問題は時間で市場主義に任
せられない容易成らざる状況であることは明白だろう。
この様に、日本の状況は、世界の状況を先んじていて
(→高齢社会問題等)、
従前たる「成長路線」では上
手くいかないことも明白で、景気対策にこのような

的転換を意識しない政策
を投企しても問題を拗らせる
だけだ
。尤も、問題の本質が早く露呈するのでそれも
まぁ、いいか ^^;。




食の政治はさておき、二千年にわたる寿司の歴史超高
級マグロの代名詞「大間産の生マグロ」の赤身。今

で日本の寿司が大ブーム。プラ・ソム(すっぱい魚
の意)
という伝統食品がタイにある。日本の寿司のル
ーツに当たる。作り方は淡水魚を一晩岩塩で塩漬けに
し、蒸したモチ米をまぶして3日間放置しに米と魚が
発酵し、特有の酸味とうまみが出る(「
新春スペシャ
ル 和食の極み 寿司の神髄 大研究
」)。日本の寿司
の元祖とされる「ふなずし」とよく似た、魚と米で作
る発酵食品。日本の複数の研究者がこれまで寿司のル
ーツについて様々な調査・研究を行った結果、タイや
ラオス、中国南部など東南アジア地域で作られていた
プラ・ソムと同じような発酵食品が、紀元前に稲作文
化とともに日本に渡来し「ふなずし」から始まる現代
の寿司への進化の大本となったと考えられている。




【プラ・ソムの物語と作り方】

 plaa som

元祖なれずしのタイのプラ・ソムは、米が乳酸菌の働
きで発酵し、デンプンが分解されて酸に変わり、発酵
特有の酸味をもち、魚のたんぱく質がうまみ成分のア
ミノ酸への分解を促し、酸により雑菌の繁殖を抑え保
存食となる。白身の魚をさばき、粗塩をまぶして一晩
塩漬け→塩漬け魚を一度よく水洗いし→塩・砂糖など
をすり込み、下味を付ける→蒸したモチ米を刻んだニ
ンニクと一緒に魚の表面や内部によくまぶす→そのま
ま密閉容器などの中に入れ、暖かい場所に3日間程度
放置→そのまま高温の油で表面をカリッと揚げて食べ
る。



プラ・ソムが寿司になるまで紀元前の昔、東南アジア
からプラ・ソムのような発酵食品が稲作文化とともに
日本に渡来する。奈良時代は、税として納められてい
た高貴な食べ物で、当時の「発酵すし」では、米はた
だの漬け床で食べずに捨てていたが、室町時代になり
「すし」が広く普及し始めると米を食べることが普及。
以後日本では魚と米を一緒に食べる「寿司」へと進化。
発酵を待たずに食べる寿司は、江戸時代考え出したの
だが酢を米に染み込ませることで、“発酵させずに発
酵風味を持たせる”という妙案で誕生する。




ところで、テレビの「大間マグロの握り寿司」と「冷
凍マグロの寿司」の比較対決は後者に軍配が上がる。
後者は米に「古米」を 7割も使用。同じ水加減で炊い
た新米と古米比べると水分をたっぷり吸収した新米に
比べ、古米は水分の吸収が悪く、内部にひび割れ状の
隙間に酢が入り込むことで、酢が染み込み前者より美
味さで優劣が決まるという。これは、富山の「ます寿
司」が最後に寿司を押す重石の重さが、おいしさを決
定することと、香川県の「カンカン寿司」が、専用の
木枠に酢飯と
サワラを詰め、くさびをカンカンと打ち
込んで強く押しつけることで、山口の「岩国寿司」は、
酢飯の上に色とりどりの具を置き、人が上に座って体
重で押すことでおいしくなるという。




押した寿司と押さない寿司の違いは、塩サバを酢飯の
上に乗せ、押して作るのが「さば寿司」だが、押さず
に作ると、押さない寿司は魚が硬く、ご飯はもろく崩
れるため、噛んだ時に魚と米がバラバラになってしま
う。一方、押した寿司は魚が柔らかく、ご飯は締まり、
ひとつの食べ物のように一体化して噛み切れる。米の
部分も魚の身も、押したほうがうまみ成分が増える。
酢飯に魚を乗せて強く押すと、酢飯の酸が密着した魚
に浸透し、それが魚の身の中にある「たんぱく質分解
酵素」を目覚めさせます。この酵素が、魚のたんぱく
質をうまみ成分のアミノ酸に分解するということが解
明された。



一晩置いたマグロの赤身も、酒とみりん、しょうゆを
合わせたタレ(煮きり醤油)に10分ほど漬けた後、さ
らに一晩寝かせてから寿司に使うことで魚肉の食感と
旨味を引き出す。「シャリとネタの鮮度で決まる」と
いうの思いこみすぎず、寿司職人の創意工夫でマグロ
のづけの美味さ引き出されるという目から鱗の話しで・
し・た。ここでも「うまみ」の科学の高速化が如何に
進んでいるか実感できたが、まぐろのなれ鮨はなかっ
たなぁ~と。

 マグロづけ山かけ丼

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