極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ファストフィッシュと蓄電網

2012年08月28日 | ネオコンバーテック

 

魚をもっと気軽に食べてもらおうと、水産庁が提唱した「ファストフィッシュ」の商品が、店頭に並
び始めたという。手軽に食べられるハンバーガーなどがファストフードと呼ばれるのにならって同庁
が作った造語で、あらかじめ骨を取り除いたり、電子レンジだけで調理できるように加工したりする
など、生魚より簡単に食べられるのが特長。魚の消費拡大の起爆剤になるか注目されるとか。イオン
は24日、「骨取りさんまスパイシー風味」(4匹、298円)など、4品目を約5百店で発売。サンマの
骨を取り除き、ニンニクやバジルなどで下味をつけているので、フライパンで焼くだけですぐ食べら
れる。4品目合計で、1か月15万パックの販売を目指しており、担当者は「若い世代が魚を食べるき
っかけになれば」と期待する。厚生労働省によると、日本人1人あたりの魚介類の摂取量は、2001年
は1日94グラムだったものが、10年には725グラムまで減少(▲23.8%)。スーパーの鮮魚売り場では、
「調理の仕方がわからない」と敬遠する若い消費者も多いとか。水産庁は大手スーパーや食品メーカ
ーが開発した53品を「ファストフィッシュ」商品として認定した。今後も随時選定を行い、商品数を
増やしていく。イトーヨーカ堂も23日から、全国約160店舗で「ファストフィッシュ」商品の販売を
始めた。「銀鮭のバジルオイル焼用」(398円)など20品目で、若い世代に人気のある洋風の味付けが
中心。トレーごと、電子レンジで1分半~3分半加熱するだけで食べられる。東急ストアも、骨を取
り除いたサバなどの干物を販売しているという。手間がかかる分、割高になるが、家庭内労働価値の
外部化(外化)として考えれば数量化されるのでそれはそれで評価に値する。魚離れ→国内水産業の
衰退を防止、特に東日本大震災への水産業復興という側面から期待されている。リサイクル、家庭生
ゴミ(一般廃棄物)の逓減→静脈産業への集中の脈絡からも評価できだろうし、なによりも、このブ
ログの節電・省エネテーマ→マイクロ波による内部加熱の威力→電子オーブンレンジの普及にも貢献
するからここは歓迎というところだ。



ブリジストンの2つの環境商品開発】

そうかと思えば、ブリヂストンは空気の要らないタイヤを開発(2011.11.29)。タイヤ側面に張り巡
らせた特殊形状スポークにより荷重支持することで、空気を充填する必要が無い為、省メンテナンス
性に優れるとともに、パンクの心配も無くした上、タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポーク部の
材質に再生利用(マテリアルリサイクル)可能な熱可塑性樹脂でで、タイヤトレッド部のゴムを含め、
100%再生利用可能な材料を採用したという。これで、環境、安全、快適性を高次元で達成が可能と発
表したが、今年5月31日には、味の素株式会社と共同でバイオマスから生成したイソプレンの提供を
受け、合成ゴム〔高シスポリイソプレンの重合に成功している。世界の自動車保有台数の増加に伴い、
タイヤ需要の拡大が見込まれる中、「持続可能な」社会を構築するために、資源の循環利用や再生可
能資源の利用拡大に寄与する技術やビジネスモデルの開発を推進し社会的責務を果たすとのことだ。



確かに、モータリゼーションの利便性や快適性の急速な波及にともない、大気汚染や地球温暖化ガス
の排出など負荷量は膨大で、新興国の発達や人口増を考えるとさらに負荷量は増大する。気候変動防
止からも環境配慮活動はいまや大前提だ。そう考えてみると、水産庁のファストフィッシュ普及運動
も、ブリジストンのエアーレスタイヤ、バイオマス由来タイヤなどの環境配慮商品開発の有り様は世
界的な先駆体をやってる、やっているではないか!と、感心する。

特開2012-102742

【蓄電ネットワークとヒートポンプ】 

   

電力量逼迫と騒がれていたわりには、粛々とした節電対策が功を奏したのか大停電はどの事故、事件
は起こらず一安堵といった感じだ。これは、濡れ雑巾と同じで、絞り具合で如何様にもなるという事
例かもしれないとの思いと同時に、ピークカットを減らすことの重要性を広く国民に知らしめること
にもなった。蓋し、事務所ビルのエネルギー消費は約1/3が熱源として使用され、その熱源需要の
大半が冷房需要。冷房需要対応の空調機器としては、省CO2効果や環境保全、電力負荷平準化の観点
から蓄熱システムが採用されることが多いし、経済性から見ても、安価な深夜の電力を利用して蓄熱
材に熱を蓄え、昼間に屋内空気と熱交換することにより空調を行う蓄熱システムは好適であることの
証でもあると、あらためて、製氷ヒートポンプ式蓄電システムによる「蓄電ネットワーク構築」の重
要性を再確認する。ところで、ヒートポンプは、熱を温度の低いところから高いところに汲み上げる
装置のこと。一般的な地中熱ヒートポンプは、少ない電気エネルギーで、地中に豊富にある熱エネル
ギーを汲み上げて暖房等に利用するため、高いエネルギー効率を得るシステムを意味し、その種類は
下図のようなものがあるが、ヒートポンプは基本的に、オープン型とクローズド型があり、クローズ
ドループシステムは、ヒートポンプ利用の中でも最も一般的に利用され、 地中に熱交換器を埋設し、
不凍液を循環させて熱交換をするシステム。 また、地中熱交換器の埋設方法により、垂直埋設型と
水平埋設型に分類され、さらに、垂直埋設型では、ボアホール方式と基礎杭方式の2種類の採熱方法
がある。



上の図は、ビルの冷房・暖房・融雪に対する従来の方とボアーホール型クローズドシステムの例で、
二酸化炭素排出量は50%削減、エネルギー消費量は48%の削減、稼働秘は48%できるという実証実験
値が報告されている。また、下図(左・右)は、「特開2011-038764|地中熱・空気熱利用の融雪若し
くは冷房システム」で北日本地方の融雪型地中熱利用システムとして実績がある。ところで、ヒート
ポンプシステムのなかで重要なコンプレッサ(圧縮機)であり、上図の単機スクリュー式多段圧縮機
(前川製作所)は高効率と長寿命の両立を達成するため新規考案されたものであり、日本高い技術力
で実現されている。そうすると後は、熱電変換素子の技術水準ということになるが、熱交換方式とし
てはプレート型、チューブ型などの選択や、高成績係数(=変換効率)、廉価などの問題が残件して
いる状態にある。また、システムとしては、設置場所の条件で、組み合わせ変更し設計することにな
る。また、製氷貯槽は埋設が望ましいが、コストが嵩む。また冷媒は、二酸化炭素が望ましいがアン
モニアなどの低温暖化係数で代替も有りうる。

 


熱電変換素子は素子の開発速度依存が大きいため途中で、置き換える構造が望ましいだろう。下図は
産業
総合技術研究所が開発した、グラフェンなどの高分子とカーボンナノチューブを溶液化し印刷し
て素子形成す
るもので、低コストで自由設計でき折り曲げ可能な素子が可能となる事例だ。こう考え
ていくと、わたしの頭に
あるスケジュールはかなり前倒し可能なプランとなる。ネットワークを考慮
すると全体的スケジュールから追い
込んでいく必要があるが、太陽光と地中熱を利用した本システム
は世界市場規模で、初期投資数兆円開始?と
なり、超々概算見積もりではあるが、最終的には数百兆
円規模?になるものと-この場合、スマートグリッド側と
のオーバーラップ分もあると、こう考えて
いる。
このテーマについては一旦了とする。

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