極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

パルミチン酸レチノール論①

2020年12月13日 | 医療健康術


彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から
救ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言え
る赤備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗り
にした部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキ
ャラクター。愛称「ひこにゃん」


                                    
15 衛霊公 えいれいこう
-----------------------------------------------------------
「人、遠慮なければ、必ず近憂あり」(12)
「これをいかん、これをいかんといわざる者は、われこれをいか
んともするなきのみ」(16)
「君子はこれをおのれに求む。小人はこれを人に求む」(21)
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」(30)
「仁に当たりては、師にも譲らず」(36)
-----------------------------------------------------------
3 孔子が子貢に言った。
「わたしが博学多識だと思うかね」
「もちろんです。そうではないとおっしゃるのですか」
「ちがうとも。わたしは一つの遜をひたすら歩んでいるにすぎな
い」孔子の一行は陣の国で食禄が尽き、倒れる門人が続出した。

子曰、賜也、女以予爲多學而識之者與、對曰然、非與、曰、非也、
予一以貫之。
Confucius said, "Zi Gong, do you think that I learned many
things and understand them?" Zi Gong replied, "Yes, I do.
Is there something wrong?" Confucius said, "Yes. I just give
importance to keep only one thing."

   

ポストエネルギー革命序論 230:アフターコロナ時代㊶
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」

⛨ メラトニンの代謝産物AMKが長期記憶を促進する
⛨ 眼精疲労の救世主かビタミンA
パルミチン酸レチノール論①
もう限界だ。慢性的な眼精疲労で作業出来ない!と懸命ボードに
打ち込むわたしがいる。3年前の7月6日、一般用点眼薬の有効
成分「タウリン」と「ビタミンA」が角膜上皮幹細胞を酸化ストレ
スから保護するメカニズム----一般用点眼薬の有効成分として使
われている「アミノ エチルスルホン酸(以下、タウリン)」、
「レチノールパルミチン酸エステル(以下、ビタミンA、VA)」が
角膜上皮幹細胞(以下、角膜幹細胞)に与える影響について基礎
研究を行い、タウリンとビタミンAが角膜幹細胞において、酸化ス
トレスから角膜幹細胞を保護し、そのメカニズムとしてアポトー
シス(細胞死)を抑制していることを解明。角膜幹細胞は角膜上
皮細胞に成長する(分化する)元になる細胞で、角膜と結膜の境
界部(輪部)に存在しており、日々新しい角膜上皮細胞を生み出
し、角膜上皮層の正常なターンオーバーや恒常性維持に重要な役
割を果しており、角膜幹細胞がダメージを受ける主な原因は外傷
によるものだが、加齢とともに増える体内の酸化ストレスや抗酸
化力の低下も原因の1つであると考え、加齢に伴う角膜幹細胞への
ダメージに効果的な点眼薬の開発を目指して、角膜幹細胞に酸化
ストレスを与えることで細胞死を起こす加齢を想定したモデルで、
タウリンとビタミンAの作用について検討を行った。

⛨結果1:タウリン1%とビタミンA 5万単位/100mLの組み合わせ
が角膜幹細胞を酸化ストレスから保護する。
酸化ストレスを与えると、角膜幹細胞はアポトーシス(細胞死)
を起こす。一般用点眼薬において基準内最大量となるタウリン1%
とビタミンA 5万単位/100mLの組み合わせは、酸化ストレスが原
因となる角膜幹細胞の細胞死を有意に抑制し細胞保護効果を示し
た。

⛨結果2:タウリン、ビタミンAは活性酸素を直接消去する作用を
有する。
酸化ストレスから角膜幹細胞を保護する作用メカニズムの一つと
して、酸化ストレスの一つである活性酸素と直接反応し消去する
作用が考えられます。そこで、タウリン、ビタミンA の活性酸素
消去効果について確認した結果、いずれの成分も濃度依存的に活
性酸素消去作用を示し ビタミンAはタウリンよりも強い活性酸素
消去作用を示した。
⛨結果3:タウリンは酸化ストレスで低下するアポトーシス抑制
因子(活性化Akt)を増加させる。
アポトーシス(細胞死)を抑制する働きを持つ「活性化Akt」は、
酸化ストレスによってその働きが低下するとの報告がある。今回、
酸化ストレスを与えた角膜幹細胞においても 「活性化Akt」の量
が低下することが確認されている。そこで、タウリンを添加した
上で酸化ストレスを与えたところ、酸化ストレスのみと比較して
「活性化Akt」の発現が多いことが分かった。タウリンが酸化スト
レスから角膜幹細胞を保護する作用メカニズムの一つとして、細
胞内のアポトーシス抑制経路を活性化すると考えられた。


⛨ビタミン(Vitamin)の語源:
ビタミン(Vitamin)の語源は、Vital(生命)とAmine(窒素含有の
有機化合物)の 合成語としてのVitaminであり、『生命維持に必
要なアミン』といった意味を持ちます。ビタミンは語源の通り人
間の代謝活動に欠かせない大切な存在であるにもかかわらず、実
は体内で作り出すことができないのです。そういった体内に必要
不可欠なビタミンの中に、ビタミンAは含まれます。そのビタミ
ンAの欠乏症のひとつに、「皮膚や粘膜の乾燥」が挙げられてお
り、健康的でうるおいあふれる肌を保つために必要なビタミンで
ある事がわかっています。またビタミンAは、肌の奥深くに働き
かけて、うるおい・ハリの源となるヒアルロン酸、 コラーゲン、
エラスチンの生成を助ける働きがあります。

⛨ ビタミンAを取り入れたケア始めては

パルミチン酸レチノール(Retinyl palmitate, retinol palmitate,
vitamin A palmitate)はレチノール(ビタミンA)とパルミチン酸
のエステル。ヒトの皮膚では主にビタミンAのこの形態で蓄えられ、
利用される際には変換を経てレチノイン酸となる。レチノールよ
りも光学的に安定性が高い。ビタミンA強化食品として追加された
り、化粧品や日焼け止めに配合されている。ヒトの皮膚ではレチ
ノール(ビタミンA)は、主にこのパルミチン酸レチノールの形で
蓄えられている。このことは日焼け止めに使われたパルミチン酸
レチノールも同じ特徴を持つということになる。紫外線A波とB波
は、人間の皮膚のビタミンAを減少させるが、パルミチン酸レチノ
ールよりレチノールの方が光学的に不安定で破壊されやすい。
皮膚に塗ったパルミチン酸レチノールは皮膚から吸収されてレチ
ノールに変換され、最終的にレチノイン酸となる。パルミチン酸
レチノールは、ビタミンAの健康食品における酢酸レチノールの合
成代替物で、油状または乾燥物が利用可能であるビタミンA 欠乏
症のために経口および注射の製品が利用できる。2018年にライオ
ンから、レチノールパルミチン酸エステルを配合した目の渇きか
ら来る疲れのための点眼薬「スマイルザメディカル A」が発売さ
れている。海外での Ursapharmはドライアイ用の点眼薬。ビタミ
ンA 強化食品として朝食用シリアルや牛乳に使用されている。ビ
タミンAの前形態であるため推奨栄養所要量 (RDA) を超えてはい
けない。過剰摂取は生理的な有害反応(ビタミンA 過剰症を引き
起こす(ビタミン過剰症#ビタミンA過剰症) パルミチン酸レチノ
ールは、外用のスキンケア製品の成分としても用いられる。1981
年に102の化粧品製品に配合され、1992年に355、2004年に700以
上が確認されている。光老化の60名が参加したランダム化比較試
験では、半年後、偽薬の33%
に対し、70%の人々で顔のシワを改
善したが、これはパルミチン酸レチノールだけでなくビタミンC
誘導体なども配合された製品を使用している。パルミチン酸レチ
ノールを配合したオイルベースの保湿剤を使った2013年のランダ
ム化比較試験では、2週間で無処置と比較して様々な計測結果に
改善が見られはじめ、3か月後では粗いシワ、まだらな色素沈着、
顔や首の透明感を改善しており、改善の度合いが多かった順に脚、
腕、デコルテ、顔、首となった。パルミチン酸レチノールの日焼
け止めはSPF20程度の効果がある。(参考:Wikipedia)

⛨ 癌細胞増殖抑制
子宮頸がんの放射線治療による膣萎縮と炎症出血その他の関連症
状を抑えるための、低分子ヒアルロン酸とビタミンA (パルミチ
ン酸レチノール)、ビタミンEを配合した膣坐薬があり、欧州の
医療機器CE認証が取得されている。発がん性の議論 1987年に米
国の専門員会による安全性評価では、レチノールとパルミチン酸
レチノールは化粧品成分として安全だとした。2010年ごろ、動物
実験で高用量のパルミチン酸レチノールによって癌化が促された
と、Environmental Working Group(英語版) (EWG) と米国上院
議員チャック・シューマーが注意を呼び掛け、大衆紙が日焼け止
めの是非の議論に火を注いだ。

毒性分析では、日焼け止め中のパルミチン酸レチノールが発がん
性であることを裏付ける証拠はなかったとした EWGはこの知見に
は不備があると反論した。その後、米国国家毒性プログラムの技
術報告書は、アジピン酸ジイソプロピルがマウスの皮膚の腫瘍の
発生率を上げ、レチノイン酸やパルミチン酸レチノールはその比
率を上昇させたとした。パルミチン酸レチノールの0.1%と0.5%
クリームを用い、0.5%でのみ悪性腫瘍の増加が見られたもので、
マウスはヒトより表皮が薄く皮膚がんを発症する傾向が強いこと
が知られており、ヒトへとそのまま適応するには注意が必要とな
。専門委員会は2012年の米国国歌毒性プログラムの光発がん性
試験を厳格に調査し、手法的な欠陥があると指摘したため、追加
の試験が行われる可能性がある。

ヒトでは、様々なレチノイドの内服薬が皮膚がんのリスクの高い
皮膚疾患の癌化を予防しており、また内服薬とレチノイド外用薬
が広く使われているが皮膚がんのリスクを高めたということは報
告されていない。催奇形性 妊娠中の女性のサプリメントでの摂取
について、世界保健機関の勧告では、健康上の利益が期待できる
なら前形態のビタミンAで 10,000IU (3000mcg RE) を越えなけれ
ばリスクはほとんどないとされる。前形態のビタミンAとはパルミ
チン酸レチノールや酢酸レチノールを指す。(発展途上国でビタ
ミンA欠乏症のリスクは高い)

【関連特許事例】
⛨ 特開2008-308450 眼科用剤およびレチノールパルミチン酸
エステ
ルの安定性向上方法
ビタミンAのエステルであるレチノールパルミチン酸エステルは、
角結膜乾燥症や夜盲症に効果があると言われており、当該成分を
含有する点眼剤が市販されている。しかしながら、レチノールパ
ルミチン酸エステルには水溶液中での安定性が悪いという欠点が
あった。そこで、従来より、種々の安定化手法が提案されている。
例えば、非イオン界面活性剤により可溶化したビタミンA類水溶
液に、脂溶性抗酸化剤および水溶性抗酸化剤の少なくとも1種以
上を配合して容器に充填、密栓し、脱酸素剤とともに、包囲体に
より密封することを特徴とするビタミンA類可溶化水溶液の安定
化法が特許文献1に開示されている。また、ビタミンAパルミテ
ート、ビタミンE類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、エチレ
ンジアミン四酢酸またはその塩類を含有する点眼剤が特許文献2
に開示されている。さらに、ビタミンA類1重量部に対し非イオ
ン界面活性剤を6.5〜10重量部配合してなる水性製剤において、
ビタミンA類またはビタミンA類及びビタミンA類以外の脂溶性
ビタミン類の混合物を、非イオン界面活性剤と混合し、水に可溶
化配合することを特徴とするビタミンA類可溶化水性点眼剤の調
製方法が、特許文献3に開示されている。 しかしながら、上記各
技術によってもその安定性効果は未だ十分とは言えず、より安定
性の高い処方が求められていた。 特許3199475号 特許2
939082号 特許3438264号 本発明は、レチノールパ
ルミチン酸エステルを安定に配合することのできる眼科用剤を提
供することをその課題とする。本発明者らは、レチノールパルミ
チン酸エステルを安定に点眼液中に含有させることのできる手段
について鋭意検討した結果、レチノールパルミチン酸エステルを
含有する点眼剤に、デキストランを配合することにより、レチノ
ールパルミチン酸エステルの安定性が向上することを見いだし、
本発明を完成した。すなわち、本発明はレチノールパルミチン酸
エステルおよびデキストランを含有する眼科用剤である。また本
発明は、上記眼科用剤に、さらに酢酸d−α−トコフェロールを含
有する眼科用剤である。更に本発明は、レチノールパルミチン酸
エステルを含有する眼科用剤において、デキストランを配合する
ことを特徴とするレチノールパルミチン酸エステルの安定性向上
方法である。本発明によれば、レチノールパルミチン酸エステル
を安定に含有する眼科用剤を提供することが可能となる。そして、
得られた眼科用剤は、水性の眼科用剤、例えば、点眼剤あるいは
洗眼剤として角結膜乾燥症や夜盲症の治療等に有利に利用しうる
ものである。本発明において、使用されるレチノールパルミチン
酸エステル(レチノールパルミテート)は、既にビタミンA類と
して周知なものである。このレチノールパルミチン酸エステルの、
眼科用剤中での配合量は、特に制約されるものではないが、通例、
1,000〜100,000I.U./100mL、好ましくは5,0
00〜50,000I.U./100mL、特に好ましくは10,0
00〜30,000I.U./100mLの表示量濃度である。また、
本発明において利用されるデキストランも、既に周知の化合物で
あり、その分子量は通例、30,000〜110,000、好まし
くは、45,000〜95,000であり、より好ましくは60,0
00〜80,000である。デキストランの分子量が上記範囲を超
える場合、眼科用剤(薬液)の粘度に大きな影響を与えるため好
ましくない。このデキストランの眼科用剤中での濃度は、レチノ
ールパルミチン酸エステルの安定化に十分な量であれば、その量
は特に問わないが、通例0.01〜0.5w/v%、好ましくは0.
03〜0.3w/v%、特に好ましくは0.05〜0.2w/v%で
ある。デキストランの濃度が上記範囲を外れると、レチノールパ
ルミチン酸エステルの安定性を担保することが難しくなる。また、
本発明の眼科用剤には、上記したレチノールパルミチン酸エステ
ルおよびデキストランに加え、酢酸d−α−トコフェロールを配合
することができる。この酢酸d−α−トコフェロールを配合するこ
とにより、眼科用剤に、抗酸化作用、血行促進作用という新しい
作用を付加することができる。この酢酸d−α−トコフェロールを
使用する場合の配合量は、眼科用剤中、0.005〜0.1w/
v%が好ましく、特に0.01〜0.05w/v%が好ましい。
本発明の眼科用剤には、更に必要に応じて、公知の緩衝剤、pH
調整剤、溶解補助剤、防腐剤等を適宜配合可能である。本発明の
眼科用剤の調製は、水性液製造の一般的な常法に従って行えばよ
いが、具体的な方法の一例としては、次の方法を挙げることがで
きる。すなわち、例えば、レチノールパルミチン酸エステル(及
び必要により酢酸d−α−トコフェロール)などの脂溶性物質を、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオン界面活性剤によ
り水に可溶化する。ついで、デキストラン等の水性物質を加えて
水に溶解し、これに緩衝剤を加えてpHを調整することにより、
安定なレチノールパルミチン酸エステル可溶化水性点眼剤を得る
ことができる。 上のようにして得られる本発明の眼科用剤のpH
は、通例、3〜9、好ましくは5〜8であり、より好ましくは6.
5〜7.5である。pHが上記範囲を外れると レチノールパルミ
チン酸エステルの安定性が低下することがある。以下に実施例お
よび比較例を挙げ、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこ
れら実施例等に何ら制約されるものではない。

特開2009-196903 眼科用組成物
近年、さまざまな生活・社会環境の変化に伴い、目に対して負担
をかける機会が増えている。その代表例として、エアコンの普及
による室内の乾燥や、パソコン等のVDT作業の増加、コンタク
トレンズ使用者の増加などに伴って、ドライアイ患者が急増して
いる。その数は潜在患者も含めて全国で2000万人ともいわれ
ており、ドライアイ患者の急増は社会問題ともなっている。ドラ
イアイに対しては、角膜創傷治癒作用を有するヒアルロン酸やビ
タミンAを配合した点眼剤の投与が効果的であることが報告され
ている(非特許文献1,2)。特に、ビタミンAは涙液中のムチン
を産生し、涙液の安定化を促進することでドライアイを改善する
作用を有している。一方で、脂溶性ビタミンであるビタミンAは、
空気、光、熱、酸、金属イオンなどに非常に敏感で、特に水溶液
中では極めて不安定であるため、点眼剤などの外用剤に安定に配
合することは困難である。このように不安定なビタミンAの安定
化技術としては、従来から、乳化系または粉末系にジブチルヒド
ロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ノル
ジヒドログアヤレチック酸(NDGA)及びトコフェロール類などの脂
溶性抗酸化剤、アスコルビン酸、ヒドロキノン、システインなど
の水溶性抗酸化剤またはこれらの双方の抗酸化剤を添加ないしは
混合する方法(特許文献1、特許文献2)、ビタミンAをゼラチ
ン、カゼイン、デキストリン等を用いて被覆し、粒状または粉末
状として空気との接触を断って安定化する方法(特許文献3)、ま
た、ビタミンE、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、エチレンジ
アミン四酢酸等を配合したビタミンA及びビタミンE可溶化点眼
剤(特許文献4)等が知られている。しかしながら、ビタミンA
の水溶液(本発明の用語「水溶液」は、可溶化液を含む意味で用
いる)中での安定性は充分ではなく、ドライアイへの効果をより
高めるため、高濃度とすることが困難であった。さらに、創傷治
癒作用等への活性が高いレチノイン酸は極めて安定性が低く、点
眼剤や洗眼剤等の水溶液への配合は、これまで実現化されていな
い。一方で、ビタミンAを高濃度で眼軟膏に配合した検討例があ
るが、眼刺激等を生じる頻度が高いといった副作用の問題が指摘
されている(非特許文献3)。また、本発明においてビタミンAと
ともに配合するアスタキサンチンは、抗酸化防止効果、抗炎症効
果(特許文献5) 、皮膚老化防止効果(特許文献6) 、抗ストレス
作用(特許文献7)、眼の調節機能改善作用(特許文献8)、眼中
枢神経疾患・損傷改善作用(特許文献9)が報告されている。 
【非特許文献1】Yokoi,N et al:Effectiveness of hyaluronan
oncorneal epithelial barrier function in dry eye.Br J Oph-
thalmol 91:533-536,1997.
【非特許文献2】大橋ら:角結膜疾患に対するビタミンA点眼液
の効果  臨眼  41(4)368-369,1987.
【非特許文献3】Soong HK,et al:Topical retinoid the therapy
for squamous metaplasia of various ocular surface disorders
.A multicenter,placebo-controlled double-masked study.Opht
halmology 95:1142-1146,1988.
本発明は、ビタミンAの安定性に優れ、眼刺激を低減した安全性
の高いビタミンAを配合する眼科用組成物を提供することを目的
とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ビタミンA並びにアスタキサンチン及び/またはそ
の誘導体を含有することを特徴とする、眼科用組成物。
【請求項2】 ビタミンAが、レチノイン酸、レチノール、レチノ
ールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステルから選ばれ
る1種または2種以上である請求項1記載の眼科用組成物。
【請求項3】 更に、ビタミンE、水溶性高分子から選ばれる1種
または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1及び2記
載の眼科用組成物。
【請求項4】 水溶性高分子が酸性ムコ多糖である請求項3記載の
眼科用組成物。
【請求項5】 点眼剤または洗眼剤であることを特徴とする、請求
項1~4記載の眼科用組成物。
⛨ 特開2018-177820 水性眼科組成物


⛨ 特開2020-183346 経口組成物
近年、ミクログリア細胞の活性化が神経炎症を引き起こし、神経
変性の機序に基づく各種の障害に影響していることが報告されて
いる。活性化したミクログリア細胞には、2種のサブポピュレー
ションが知られている(非特許文献1)。そのうち、M1ミクロ
グリア細胞は、炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1β、
CSF1、CSF2、CXCL10、CCL2等)等を産生し、
神経障害性の機能を有する。一方、M2ミクログリア細胞は、抗
炎症性サイトカイン(IL-4、IL-10、TGF-β等)を
産生し、神経保護性の機能を有する。
アルツハイマー病を含む中枢神経系の炎症を伴う障害には、ミク
ログリア細胞によるIL-1βの産生が重要な要素であると認識
されている(非特許文献2)。アルツハイマー病のモデルマウス
では、IL-1βの上昇が起こる結果、神経炎症を起こしてアル
ツハイマー病を増悪させることが知られている。
また、ミクログリア細胞は、脳・脊髄などの中枢神経系だけでな
く、後眼部においても、各種の異常状態に影響を与えている。例
えば、緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などの主要な網
膜変性疾患では、ミクログリア媒介性の神経炎症が重要な要因と
なっていることが知られている(非特許文献3)。上述のように、
ミクログリア細胞は、M2ミクログリア細胞にシフトすることに
より、神経保護作用も有しているため、ミクログリア細胞を完全
に阻害することは恒常性の観点から適切ではなく、炎症性サイト
カイン等を産生するように活性化されたM1ミクログリア細胞を
ターゲットとして、適切に抑制することが望ましい。
ミクログリア細胞の作用本体は、サイトカインやケモカインであ
る可能性が報告されており、これらの炎症性サイトカイン産生の
制御が、ミクログリア細胞が関与する疾患の新たな治療標的とな
り得る(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【非特許文献1】Sudhakar R et al. Targeting Microglial Act
ivation States as a Therapeutic Avenue in Parkinson’s Dis
ease. Frontiers in Aging Neuroscience. 2017, Vol. 9, Artic
le 176, p.1-18.
【非特許文献2】Solomon S Shaftel et al. The role of inter
leukin-1 in neuroinflammation and Alzheimer disease: an ev
olving perspective. Journal of Neuroinflammation. 2008, Vol.
5:7, p.1-12.
【非特許文献3】Maria H. Madeira et al. Contribution of Mi
croglia-Mediated Neuroinflammation to Retinal Degenerative
Diseases. Mediators of Inflammation. Volume 2015, Article
ID 673090, p.1-15.
【非特許文献4】最上  由香里、佐藤  薫.ミクログリアの中枢
神経系発達調節機能とその創薬・治療への応用可能性.日薬理誌(
Folia Pharmacol. Jpn.).2017,Vol.150, p.26 8-274.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
ミクログリア細胞の活性化を効果的に抑制することができれば、
脳・脊髄などの中枢神経系や、後眼部における異常状態のリスク
低減、予防、治療等の効果が期待されるため、多種の医薬品開発
が継続されている。
しかしながら、ミクログリア細胞の活性化は継続的に抑制される
ことが必要なため、医薬品成分だけでは十分ではなく、安全性が
高く、医薬品の領域だけでなく、機能性食品やサプリメントの領
域でも適用可能な成分を用いた新規のミクログリア細胞活性化抑
制組成物が求められている。
そこで、本発明は、ミクログリア細胞の活性化を効果的に抑制し、
それにより、関連する疾患や異常を効果的に改善する組成物を提
供することを目的とする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)アピゲニンと、 (B)ビタミン類より選択
される少なくとも1種とを含有する、経口組成物。
【請求項2】 前記(A)成分と(B)成分との配合割合が、(A)
成分の1質量部に対して、(B)成分が0.01~100質量部
である、請求項1に記載の経口組成物。
【請求項3】 前記(B)成分が、ビタミンA類、及び、ビタミン
B6類からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1
又は2に記載の経口組成物。
【請求項4】 (A)アピゲニンと、 (B)ビタミン類より選択
される少なくとも1種とを含有する、ミクログリア細胞活性化抑
制用組成物。
【請求項5】 グァバ、ニンニク、セロリ、パセリ、及び、それら
の抽出物からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、
ミクログリア細胞活性化抑制用組成物。
【請求項6】 (A)アピゲニンと、 (B)ビタミン類より選択
される少なくとも1種とを含有する、網膜保護及び/又は認知機
能向上用組成物。
【請求項7】 グァバ、ニンニク、セロリ、パセリ、及び、それら
の抽出物からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、
網膜保護及び/又は認知機能向上用組成物。
【請求項8】 前記網膜保護及び/又は認知機能向上が、神経の炎
症及び/又は変性を抑制することによりもたらされる、請求項6
又は7に記載の組成物。
【請求項9】 前記網膜保護が、光刺激からの眼の保護改善、眼の
老化抑制、眼のコントラスト感度改善、眼のピント調節機能改善、
眼の疲労感改善、及び、眼の黄斑部の色素量維持からなる群より
選択される少なくとも1種である、請求項6~8のいずれか1項
に記載の組成物。
【請求項10】 前記網膜保護が、後眼部疾患のリスク低減、予防
又は治療である、請求項6~8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】 前記後眼部疾患が、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、
糖尿病黄斑浮腫、網膜色素変性症、増殖性硝子体網膜症、網膜動
脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、ぶどう膜炎、レーベル病、未熟児網
膜症、網膜剥離、網膜色素上皮剥離、中心性漿液性脈絡網膜症、
中心性滲出性脈絡網膜症、ポリープ状脈絡膜血管症、多発性脈絡
膜炎、新生血管黄斑症、網膜動脈瘤、網膜血管腫状増殖、これら
の疾患に起因する視神経障害、緑内障に起因する視神経障害、及
び、虚血性視神経障害からなる群より選択される少なくとも1種
である、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】 前記認知機能向上が、記憶力の維持、判断力の維
持、注意力の維持、空間認識力の維持、及び、計算作業の効率維
持からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項6~
8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】 前記認知機能向上が、神経変性疾患のリスク低減、
予防又は治療である、請求項6~8のいずれか1項に記載の組成
物。
【請求項14】 前記神経変性疾患が、緑内障、アルツハイマー病、
筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、レビー小体型認知症、前
頭側頭型認知症、又は、脳血管性認知症からなる群より選択され
る少なくとも1種である、請求項13に記載の組成物。

①ビタミンA(レチノールパルミチン酸エステル)➲涙成分(ム
チン)の分泌を促進するとともに、涙を安定化させ、角膜を保護、
②コンドロイチン硫酸エステルナトリウム➲角膜を保護すると
ともに、涙の蒸発防止作用により目にうるおいを与える。③天然
型ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)➲末梢血管の血液の
流れをよくします。④タウリン➲目の組織代謝を活発にします、
⑤Lーアスパラギン酸カリウム➲目の組織呼吸を高める、⑥ネ
オスチグミンメチル硫酸塩➲遠近調節機能改善作用により、目
の疲れなどを改善、⑥クロルフェニラミンマレイン酸塩➲ヒス
タミンの働きを抑え、目の炎症・目のかゆみを抑え、⑦イプシロ
ン-アミノカプロン酸 ➲炎症の原因となる物質の産生を抑制、⑧
塩酸テトラヒドロゾリン➲結膜(白目の部分)の充血の抑制さ
せ相互効果で効果を高めるというが、その他、エデト酸ナトリウ
ム水和物、デキストラン、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒドロキシ
エチルセルロース、ベンザルコニウム塩化物液、ホウ酸、ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート 80、BHT、d-ボルネ
オール、l-メントール、等張化剤、pH調節剤を添加した水溶液と
して商品化されているのが現状であるということで、劇的に眼精
疲労に効くというものでもなく、目薬の薬価が高値で安定してい
るという中間結論となった。

⦿ 点眼一滴:
十分な休息や栄養をとらないで目を酷使し続けると、目のピント調
節機能が一時的に低下して、視界がかすんで見えることがある。そ
のほかに、白内障、ドライアイ、緑内障、ぶどう膜炎などの病気や、
老眼(加齢によるピント調節機能の低下)が原因で、視界がかすむ
が、毛様体筋に直接働きかけ、ピント調節の改善を助けるネオスチ
グミンメチル硫酸塩やビタミンB12を加えることで対応できるいう。
(目がかすむ(かすみ目)ケア、目の症状セルフチェック|参天製
薬)
                        この項つづく

 

風蕭々と碧い時代:雪が降る サルヴァトール・アダモ
(作詞)(作曲)サルヴァトール・アダモ



Tombe la neige
Tuneviendras pas ce soir
Tombe la neige
Et mon coeus s'habille de noir
Ce soyeux cortège
Tout enlarmesblanches
L'oiseau sur la branche
Pleure le sortilège
Tu ne viendras pas ce soir
Me crie mon dèsespoir
Mais tombe la neige
lmpassible manège
La,lalala,lalala,lalala
Ouh ....

雪は降る
あなたは来ない
雪は降る 重い心に
むなしい夢 白い涙
鳥はあそぶ 夜は更ける
あなたは来ない いくら呼んでも
白い雪が ただ降るばかり
ラ… (日本語詞:安井かずみ)

「雪が降る」(Tombe la neige)は、イタリア生まれのベルギー
人歌手 サルヴァトール・アダモ(Salvatore Adamo、1943年11月
1日 - )は、イタリアのシチリアで生まれたベルギーの作曲家、
歌手。)が歌ったフランス語の歌。アダモ自身が書い たもので、
1963年にリリースされ、各国で大きなヒット曲となり、アダモに
とって最もよく知られた代表曲のひとつ。パリを離れ、1963年に
「サン・トワ・マミー」(原題:Sans toi ma mie)が最初のヒッ
ト曲になった。続いて「雪が降る」(原題:Tombe la Neige)(
1963年)、「Vous Permettez Monsieur」(1964年)、「Les Fill
es du Bord de Mer」と「夢の中に君がいる」(原題:Mes Mains
sur Tes Hanches)(1965年)、「インシャラー」(原題:Inch'
Allah)(1967年)がヒットした。 ジャック・ブレルは「アダモ
は『愛の植木職人』」と言い、レイモン・デヴォは「アダモは歌
であり、詩であり、心を揺らすもの」であると語っている。アダ
モの曲は、世界各地でヒットし、様々な言語で自分の歌を歌った
(イタリア語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、日本語、ポ
ルトガル語、トルコ語)。1980年代は心臓病で一時休養すること
になるが、1990年代の郷愁に満ちた流れで、特にアルバム「Zanz
ibar」で歌手のアルノー(フランス語版、英語版)との共演とい
う最高の計画で復帰。1993年からアダモはベルギーのUNICEF大使
を務めている。2001年7月4日の勅令でベルギー国王アルベール2世
はベルギー王冠勲章(英語版)5等に列した。2016年、旭日小綬章
を受章。


まるで雪降り積もるクリスマスツリーの様に
(2020/12/13:白山神社にて)

安井 かずみ(やすい かずみ、1939年1月12日 - 1994年3月17日)
は、日本の作詞家、訳詞家、エッセイスト、歌手。本名は漢字で
一美。愛称はズズ(ZUZU)。初期のペンネームは みナみ カズみ。
日本基督教団のクリスチャン、神奈川県横浜市出身。1994年3月17
日、肺癌のため55歳で死去。「金色のダンスシューズが散らばっ
て、私は人形のよう」が絶筆であった。作詞は、小柳ルミ子 わた
しの城下町、西城秀樹 ちぎれた愛と、数多い。
この年は1月1日- フジテレビ系で日本国産連続30分テレビアニメ
第1号『鉄腕アトム』放映開始。1月 - 北陸地方を中心に日本全国
豪雪(昭和38年1月豪雪)。2月10日 - 福岡県小倉・門司・戸畑・
若松・八幡の5市が合併して北九州市が誕生。3月 - 寿屋がサント
リーに社名変更。3月1日 - 江崎グリコが「グリココーン」を、17
日 - シスコ製菓が「シスコーン」を発売。22日 - ザ・ビートル
ズ初の英国盤公式オリジナル・アルバム『Please Please Me』が
発売。31日 - 吉展ちゃん誘拐殺人事件発生。4月7日 - NHK総合テ
レビで大河ドラマが放送開始。第1作は舟橋聖一原作の『花の生涯』。
7月2日 - 日清食品が「日清焼そば」を発売。11日 - 老人福祉法
公布。8月30日 - 国土地理院が2万5000分の1の地図を基本地図に
決定、9月1日 - 国鉄が自動列車停止装置(ATS)の使用開始。11月
1日 - ニセ札防止のため新千円札(伊藤博文の肖像)発行。11月
22日 - アメリカのケネディ大統領がテキサス州ダラスで暗殺され
る。宮城県古川農業試験場で、新品種の米、ササニシキ開発。 舟
木一夫「高校三年生」、西田佐知子「エリカの花散るとき」、真
理ヨシコ「おもちゃのチャチャチャ」、三波春夫「東京五輪音頭」
映画「007 ロシアより愛をこめて」などヒット。  



 

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