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(菊の花 若ゆばかりに袖ふれて~(千代見草翁草.齢草⇒(邪気を.祓い.長生きを~[古代中国] ~秋きぬと目にはさやかに.菊の酒人の心をくみて(重陽.重九)~(重陽の節会)

2019年09月09日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『菊の花 若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに
  千代はゆづらむ』(紫式部)『紫式部集』



『秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
 風の音にぞ驚かれぬる』(藤原敏行)(古今和歌集)



『重陽の日は三輪山の上にあり』(大峯あきら)



『重陽・重九』(9・9)は 五節句の一とされ
陰暦 九月九日~古来 中国では 奇数は縁起の良い
陽の数とされていますが一番大きな陽の数である
九が重なる9月9日~菊の香りを移した菊酒を飲み
邪気を払い長命を願うと言われていますね!
『重陽』として{節句}の 一つとされてきました



『九月十日即事』 (李白)



[九日龍山飲](九日 竜山に飲む)
九日龍山飲  九日 竜山に飲めば
黄花笑逐臣  黄花 逐臣を笑う
酔看風落帽  酔いては看る 風の帽を落すを
舞愛月留人  舞いては愛す 月の人を留むるを



(9月9日)は(キューキュー)の 語呂合わせから
(救急医療)の大切さを理解する~(救急の日)
厚生省(旧厚生労働省)が1982年に制定!
救急業務や救急医療.理解と認識を深め 救急
医療関係者の士気を高める日でも有ります!



古代中国では 菊は {翁草}{千代見草}{齢草}
{邪気を祓い長生きする効能}があるとされ
この日 中国では{茱萸--グミの実}を袋に入れて
(登高)という丘に登り~菊の香りを移した菊酒を
飲み邪気を払い長命を願うという風習!



『九月十日即事』 (李白)



昨日登高罷  昨日 登高罷み
今朝更挙觴  今朝 更に 觴を挙ぐ
菊花何太苦  菊花 何ぞ太だ苦しき
遭此両重陽  此の両重陽に遭う



『菊の酒人の心をくみて酌』(星野立子)



我が国では(奈良時代)から 宮中や寺院で菊を
観賞する宴が行われ 平安時代には(重陽の節会)
菊の被綿~重陽の節句の前夜にまだ蕾の菊の花に
綿をかぶせて 菊の香りと夜露をしみこませる
宮中の女官達の様子等が(枕草子.紫式部日記)に
綴られていますね!



(江戸時代)には (武家の祝日)になったそうで
旧暦の9月9日~現在では10月になりますが
収穫の秋~農山村等では{栗の節句}とも呼ばれ
栗御飯などで{節句}を祝っていますね!



京都.嵐山中腹の虚空蔵法輪寺.重陽の日
菊酒を飲み 厄祓い 綿をのせた菊の花から
降りた露で体を拭うと(長寿)になるとされる
「菊の被綿」が催されています!



上賀茂神社では 無病息災を祈る{重陽の節会}



現在でも行われ~境内細殿前の土俵の左右から
弓矢を手にした二人.刀弥が横とびしながら2つの
立砂の前へと現れ「カーカーカー」「コーコーコー」
烏の鳴きまねをした後子供が相撲を行う{烏相撲}



{菊の被綿}等の神事が催されていますね!



{正月七日} 人日.七草粥を食べ邪気を祓う
{七草の節句}
{三月三日} 上巳の節句 雛祭り{桃の節句}
{草餅の節句}
{五月五日} 菖蒲の節句.菖蒲の語が{尚武}幟や
兜飾りを行う男子の節句{端午の節句}
{七月七日} 牽牛星.織女星の星祭り伝説
{七夕の節供.笹の節句}
{九月九日} 重陽{菊の節句}陽数の極である
「九」~重なることから目出度い日
{七草粥}から 邪気を祓い長寿を祈る{観菊}
我が国では四季折々の趣のある(節句)が連綿と
伝承されて来ましたね!



《二百十日》~中国大陸.朝鮮半島等の
暦には見当ら無いが広範囲に浸食する大雨
繰り返し襲う暴風.台風.津波.地震等々
自然の猛威から逃避出来ない《日本列島》
古来 この大自然を先人達が黙々と大地を耕し
また大海の恵みを受け乍ら育んで来ました



折口信夫(釈迢空)先生を始め柳田国男先生
南方熊楠等 大人達が悠久に人を育んで来た
豊かな自然.大地を自ら歩き~語り乍ら
多くの書物に綴られていますね!



{自然を克服する西洋文明}とは異なった
(日本列島の大自然と共存する《二百十日》
古来の 叡智だ!とも 思慮されますね!



『八大竜王 雨 やめたまえ~』(第三代将軍 源実朝)



『ときにより 過ぐれば 民の嘆きなり
        八大竜王 雨 やめたまえ』

若き鎌倉幕府 第三代将軍 源実朝~八大竜王に
必死に祈り 懇願している様子が謳われて
過ぐれば~民の嘆きとなる~なんとか 雨を
止ませて欲しいと八大竜王に祈っていますね!



竜王への祈祷は同時に(稲作国 日本にとって
水は命の綱)古来 雨乞い.雨を願う祈願は
全国各地に残っていますね!
{例} 新潟では~弥彦山の竜王と 国上山の竜と
相談されて 雨さめたのむ
徳島では~雨たまわれ竜王いのう 天は雨ではない
かいな~大雨降らせろ 竜神なあれ{千葉}



そして二百十日が過ぎれば(彼岸)~中秋の名月
{2019 9.13}⇒我が家の庭の虫の音も心成しか
次第に強くなって来た様です



『菊の酒 あたゝめくれし こゝろざし』(星野立子)

『菊の花 若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに
千代はゆづらむ』 (紫式部)『紫式部集』
『秋の野に 咲きたる花を 指折り 
かき数ふれば 七種の花』 (山上憶良)
           (萬葉集 巻8の1537)


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