PAL spirit are cheerfl today!  萬 國 春 風 百 花 生 涯 青 春

One For All~All For One! 倭は 国の まほろば たたなずく 青垣 山隠れる 倭し美し!

(芭蕉は 鑑真像の盲いた双の眼に~『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』~果てし無い人類の『感染症』との闘い~鑑真和上の苦難の旅路(PART Ⅱ)

2021年06月05日 | 環境.伝統芸術 詩歌 ペット.スポーツ ボラ-
『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』
  唐招提寺 開山堂で鑑真像を拝み詠う~(芭 蕉)




鑑真和上が天平宝字七年(763) 5月6日結跏趺坐し
西に面し七十六年間の 生涯を終えられましたが
弟子 忍基は講堂の棟や梁のくじける夢を見て
鑑真和上の遷化近いこと予感!
高80㎝ 脱活乾漆造り穏やかな微笑--眼許から
顎にかけて 感じられる 強い意志!
そんな和上の像を刻んだと言われていますね!
筋骨逞しい体膈---拝する人々の 心に迫り
静まり返っている盲いた双つの眼(鑑真和上坐像)



鑑真和上が亡くなってから九百年後.元禄元年四月
芭蕉は唐招提寺 鐘楼の北側の鑑真の往坊跡に
建てられていた開山堂で鑑真像を拝んで



『若葉して 御目の雫 拭ぐはばや』と詠った作品
芭蕉は鑑真像の盲いた双の眼に露わならぬ悲しみ
涙を感じとり----辺りは若葉で埋まっていて
その若葉で御眼の涙をぬぐって差し上げたい
そんな気持ちが伝わってきますね!
盲いた眼を持って日本に渡って来られた鑑真像を
拝し時. 静かに閉じられている双の眼に打たれました



『天平の甍』の著者井上靖は~『おん目の雫』
題する著述で芭蕉の句についてこの様に書いています
「芭蕉は鑑真像の 盲いた双の眼に それと露わならぬ
悲しみを 涙を感じ取ったのである」



天平8年前後は 鑑真にとっては最も苦しい時期で
あった その苦しい時期のことを思い出す度に必ず
榮叡と祥彦の二人は鑑真の瞼の上に浮かんできたに
違いないと思う そして その都度 鑑真の盲いた
眼は 何ものでも拭うことができぬ涙であった
ことであろうと思う---芭蕉はその涙を 若葉で
ぬぐって差し上げたいと思うたのである(井上靖)



『水楢の 柔き嫩葉は み眼にして
花よりもなほや白う匂はむ』 (白秋)



 
『盲ひてなお 浄慧の人は 明らけし
面もちしろく春を寂びてぞ』 (牧水) 




鑑真和上の故郷.江蘇省揚州市の名花「瓊花」
ガクアジサイに似た白い可憐な花を咲かせる
初夏を彩る(瓊花)が見頃ですが~新型コロナ
ウイルスの感染拡大防止で拝観停止中ですね
「新型コロナの被害と鑑真和上の苦難の旅路が
重なる.来年は和上の気持ちを思い乍ら(瓊花)を
愛でに来てください」(石田太一副執事長)




(瓊花)は種子で殖えない為.接ぎ木で増やし
隋の煬帝がこの花を愛し門外不出にしたとも
言われていますね!



唐招提寺では鑑真和上の遺徳を偲ぶ為.命日の
6月6日と前日の5日に和上が請来した舎利を
奉り徳を偲ぶ「開山忌」を営まれています
境内の中興堂で僧侶が御経を唱える中.茶道の
薮内流.家元が たてた茶が「鑑真和上坐像」
「お身代わり像」に供えられました



開山忌に合わせて鑑真和上坐像が安置されていた
御影堂では2017年から保存修理が行われており
新宝蔵と呼ばれる宝物館に移され鑑真和上坐像は
6月7日まで特別公開されます
新型コロナウイルスへの感染対策の為一斉入場を
30名までに制限されています



『観音の 千手の中に 筆もたす
    み手一つありき 涙す我は』 (白秋)




『観世音像 千手の指の ことごとに
   眼坐しにき 清みかがやかに』 (白秋)




LINK Lucky PAL (PAL is My Family)
https://ameblo.jp/lucky-pal
https://okamotogen.blog.fc2.com/ 
https://okamotogen.blogspot.com/
https://gen-okamoto.at.webry.info/
https://blog.goo.ne.jp/gogogen2000