春日野～古都の夜空を彩る～《若草山～幻想的な炎の祭典》

春日野は 今日はな焼きそ 若草の
　　　つまもこもれり 我もこもれり
　　　　　　 ｛古今和歌集 巻壱｝

「山焼きを 見ないと 新春が来ない！」
「きれいに燃えれば 景気も 良くなるよ！」

{北の大地は猛吹雪.オホーツク海側は流氷が接岸!
急速に低気圧が発達.高潮発生の恐れもあると
報えられ十分に御注意して下さい
{縦縞の気象図}～{寒明け}が待ち遠しい{大和路}
明治33年から続く伝統行事～{若草山焼き}が
粛々と行われました(2015.1.24)



古都の夜空を彩る伝統行事「若草山焼き」は
正月の 第四土曜日と決めらました

三笠山(若草山)飛火野.奈良公園界隈を闊歩していた
小生の{青春の頃}奈良商業時代の(若草山焼き)は
例年1月15日の{成人の日}と決まっていましたが
正月.第四土曜日となり今年(平成27年)は1月24日



金峯山寺の 山伏による 法螺衆が先導
{雅楽道楽｝{僧兵｝{奈良奉行所役人｝｛法螺衆｝
{興福寺｝｛東大寺｝｛春日大社｝役人等々は
奈良県の職員さんが演じる行列！



松明行列が篝火に点火～春日大社が山焼きの
無事を祈願する祭礼～東大寺興福寺の読経中に
篝火から大松明へ点火---大松明から山麓の
大篝火へ点火され～明治33年から続く～
伝統行事が粛々と行われました



奈良公園・春日大社 境内《飛火野》一帯
お昼過ぎから《春日の大とんど～御神火奉載祭》
{大とんどの火}を採火し若草山麓.野上神社に
聖火 行列で運ばれて行きます
若草山 山麓の特設ステージでは
{鹿せんべい飛ばし大会}{良のあったか汁もん市}
{炎舞～炎陣の舞い～}～炎舞衆達(総勢100名)
エネルギッシュな舞のパフォーマンス等々
各種イベント盛り沢山！賑やかな催しに全国各地
観光に来ら方々も楽しんでおられました



伝統行事 {若草山焼き}～無事を祈る 祭典が
実施された後～火種に一斉に点火される前に
寒中の古都の空に---打ち上げ花火は約200発!

大きく広がる尺玉～{祈}・{凛}・{伝統}・{魂}
鮮やかな花火が打ち上げられ午後6時15分
{古都奈良の文化財}世界遺産に認定された
社寺や春日山原始林に囲まれた{若草山}
燃やす草地は東京ドーム７個分・約33ha！
{まほろば}大和の新春の夜空を焦がす素晴らしい
《幻想的な炎の祭典》に全国各地から十数万人の
方々が駆け付けられたと報道されています



古都.奈良の冬の風物詩--明治33年からの伝統行事
《若草山 山焼き》の 起 源 は？

{東大寺}と{興福寺}の領地争い？
若草山頂～{史跡：鶯塚古墳}前方後円墳
霊魂を鎮める杣人の祭礼
若草山の幽霊を慰霊？
江戸時代に火を放ったのが始まり？



若草山を年内～翌年の1月頃までに焼かなければ
翌年に何か不祥事件が起こると考えられていた？
等々種々な説がある様ですが--原始的な野焼きの
遺風～つまり 若草山の 芽生えを良くする為とも
数々 雑多に～語り伝えられていますね！

いずれにしても古都の夜空を彩る{若草山焼き}は
明治33年から伝統行事として定着しています
皆さん方も萬葉のロマンを感じ乍らこの様な
[若草山山焼き]起源の一考も如何でしょうか！
先人の鎮魂・慰霊～大和路からglobal standard
世界の人々へ悠久.平安を祈る伝統行事ですね！



冬隠 春乃大野乎 焼人者
焼不足香文 吾情熾

冬こもり 春の大野を 焼く人は
焼き足らねかも 我が心焼く
　 ｛萬葉集 巻七｝

春日野は 今日はな焼きそ 若草の
つまもこもれり 我もこもれり
　　　　　 題しらず 読人知らず
　　 ｛古今和歌集　巻壱｝