大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語218

2007-10-09 17:04:15 | _2-19 港への道
 話にベンケーが割って入りました。

「 電気の修理でござるよ。」
「 こんな所でか?」
「 今、発電所からの帰りでござるよ。
 配線版がショートして、大変でござった。
 事故は、夜中でも待ってはくれないのでござるよ。」
「 う~ん・・・・・?
 それにしても、髭の芸者と変な棒とメスを持った侍は、どう見ても電気屋の格好
 とは言えないがの?」
「 いや、これには、事情があるのでござるよ。」
「 どう言う事情じゃ?」
「 えっ。」

シミコと喋っていたベンケーは、お頭ブラックに袖を引っ張られました。

「 えっと、シミコ、ちょっと、待つでござる。」

 お頭ブラックとベンケーは、数歩、歩いてシミコから離れました。
そして、二人はシミコに背を向けてヒソヒソと相談を始めました。

「 変なヤツと係わり合いになってしまったな・・・。」
「 そうでござるな・・。」
「 気が付かずに、通り過ぎれば良かったな。」
「 もう、相手をしてしまったから仕方がないでござる。」
「 何事も無く、この場を去りたいが・・・・。」
「 あの婆さん、ただ者では無いでござるよ。」
「 そうだな、ただ者では無いな。」
「 眼つきからして、危ないと感じるでござる。」
「 そうだな、タダでは済みそうも無いな。」




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