大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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なんじゃもんじゃ物語219

2007-10-12 18:05:22 | _2-19 港への道
「 どうするでござるか?」
「 映像相手では、ボコボコにして逃げる訳にはいかんよな。」
「 殴っても、体の中を素通りするだけでござるよ。」
「 じゃ、このまま、無視して逃げようか。」
「 いや、無視して逃げると、あいつ、警察に通報しそうでござるよ。」
「 そりゃ、とんでもない。」
「 本体は、遠くに居るらしいが、電話は世界中繋がるでござる。」
「 やっぱり、警察は、ヤバイよな。」
「 燃料を無事に船まで持って帰らないと、今後の動きがとれないでござる。
 今、警察はヤバイでござるな。」
「 あいつから穏便に脱出できる方法は無いのか?」
「 何とか、誤魔化し切るしかないでござるな。」
「 そうだな、仕方が無いな・・・・。」

痺れを切らしたシミコが、二人に声を掛けました。

「 何をブツブツ相談しとるのじゃ!
 お前たち、怪しいぞ。」

お頭ブラックが、その声に答え、ニコニコしながらシミコの方へ振り返りました。

「 いや、怪しいものではない。
 わしらは、ホントに電気屋なんだ。」
「 どう見ても、電気屋の格好なんかしとらんじゃないかのォ~。」
「 え・・、あ、こ、これは、テレビのCM撮影のため、扮装しているのだ。」
「 何処にテレビの撮影隊がおるのかのォ~。」
「 いや、テレビCMの撮影の最中に、発電所から緊急の連絡が入ったので、扮装
 のまま、緊急出動したのだ。」
「 ホントかのォ~。」




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