日々の恐怖 7月17日 神社
神社が好きなため色々な神社を見て回ったりするんだが、あるとき訪れた比較的大きく歴史もある神社のこと。
賽銭箱にお金を入れお参りし、境内をマジマジと見ていたんだが、ふと俺は神社の縁の下を覗き込んだ。
すると、多数の基盤の柱の中の一つに、五寸釘で打ち付けられたお札付きの藁人形を発見した。
だいぶ前に打ち付けられたのか、お札はボロボロ釘は錆びている。
なのに、藁人形だけは全く風化していないように見えた。
しかし、それを見て俺がゾっとした対象は藁人形ではなく、その位置にあった。
俺が立っているところからそこまでは、2m半以上はある。
その距離を、猫位の大きさでギリギリ通れる高さの狭い縁の下を、這いつくばって進み打ち付けたということ。
それを想像した瞬間、いてもたってもいられなくなり退散した。
俺が知らないだけで、意外と神社の縁の下にはそういったものがあるのかもしれん。
それがもとで何か起こったわけではないが、それを見たとき人の執念って怖いと思った。
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