ヘビ次郎は、お揚げ婆さんを乗せたまま、チョロチョロ赤い舌を見せている。
こちらを静かに見詰める眼がチョット怖い。
でも、俺は気を取り直し、お揚げ婆さんに訊いて見た。
「 ガマ太郎は、どうしたんだ?」
「 今日は、お休みをとって家で寝ておるんじゃ。
代わりにヘビ次郎じゃ。」
「 およっ・・・・!?」
「 ん、どうしたんじゃ?」
俺は、昨日よりお揚げ婆さんのサイズが小さいことに気が付いた。
ヘビ次郎もガマ太郎ほどの大きさは無く、かなりチッコイ。
これじゃ圧迫感が無いのは当たり前だ。
昨日は等身大以上だったのに、今日は、半分ほどしかないのだ。
“ こいつら、なんか、迫力無いぞォ~!”
俺は強気になって、お揚げ婆さんに尋ねた。
「 婆さん、婆さん、昨日の半分ぐらいの大きさジャン。
どうして?」
「 それは・・・・・。
え~とな・・・・。
んと・・、省エネで、来たからじゃ!」
「 何か、パワーが無くなった感じがするなぁ~。」
「 ウルサイのう。
でも、今日は、しっかり呪文を覚えて来たからの。
それじゃ、早速、体中から血が噴き出すヤツをやるかの!」
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