木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

N0 404 良性発作性頭位眩暈症

2006-09-26 | カイロ神経学
昨日の新患。60歳代の御婦人。3年前に原因不明の眩暈を発症する。姿勢を変えると眩暈を起す。姿勢と言っても横になったり、起き上がったりと頭の位置を変えるとめっまいがする。

専門医を受診し「良性発作性頭位眩暈症」と診断される。良性発作性頭位眩暈症の典型的な症状である。横になると眩暈がして横になれない。ひどい人はイスに座って寝ることもあるらしい。

とにかく横になれない。この患者さんは頭を右下にして横なると眩暈がする。おきることもできない。

3年前に初めて発症した。昨年も再発し、今年の6月に再度発症し現在まで続いている。もちろん専門医で受診をし治療をしている。投薬と安静の指導である。頭位眩暈症のメカニズムは解明されているが原因は不明である。

頭位眩暈症は耳石が半規管に混入しそれが頭位の変化により動くために異常な内リンパ流動が起きて、めまいと眼振が生じるというものである。この耳石を正常な位置に戻すテクニックがある。しかし、専門医では行っていないようだ。どうしてだ?

カイロ神経学で学んだものと同じである。比較的最近のモジュールで学んだものだから直ぐに頭に浮かんだ。検査法も治療法も忘れていたが「日常診療のピットフォール」に目を通すと思い出した。

早速検査する。右後半規管に異常が見つかった。しかし、右懸垂頭位の姿勢からの眼振が見られない。見られないのか見るのができないのか、とにかく眼振が確認できない。初めての検査なので無理もないあか。奥の手を使って検査をする。

耳石は確認されたがおおもとの原因はこれにあらず。深いものがある。とりあえずEpley法で耳石を正常な位置に戻す。とりあえず眩暈はだいぶ治まった。しかし、多くの患者に見られるような「横なると再発する」不安感が残っている。継続治療で「心の眩暈」を改善していくことにする。

拳骨


最新の画像もっと見る