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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1057 身体との会話23

2010-05-06 | カイロプラクティック
今回は、隠れた神経関節機能障害の引き出し方を紹介する。この引き出し方も言葉では旨く表現できないと思うので、実際のやり方はセミナーで声をかけてください。実技を交えて説明します。

多くの患者さんの症状がでるのは重力が関係してくる。重力下における機能異常と考えていいと思う。寝ていての筋骨格系の痛みは機能疾患というより病理的なものが関与していることもあるので鑑別が肝要である。

勿論、寝ていても腰痛は起きるし、肩こりも起きる。この問題は後日に。今回の説明は、立位姿勢での重力下における機能障害ということで進めていく。

隠れた、あるいは反応が少ない、反応が出でないときに、どうやって引き出すか? 脳の学習機能を応用する手がある。

既にご存知だろうが、脳は五感を通して情報を集積する。更にその情報を必要なものを適切に処理して提供してくれる。インプットとアウトプット(入力と伝達)である。インプット、アウトプットをう上手く利用すると引き出すことができる。

重力下での立位姿勢での痛み、例えば腰痛。このときの情報は脳はしっかりとインプットしている。このような患者さんは立っていると腰痛がでるが、寝ていると楽になる。

寝ているとき重力が加わらない為に力学的な筋緊張が開放されて痛みが楽なる。このときは脳は痛くないので神経反射が弱くなっているとおもえる。ただし、慢性化したあるいは治療するまでに時間が空きすぎた場合などは脳はしっかりと学習する。

この痛みの情報を脳に行くまでにストレートにいくルートと寄り道をして脳に情報を伝えるルートがある。この寄り道していくルートは、寄り道の際にいろいろな情報を拾っていく為に、情報過多になり混在した情報が脳の学習となる。

この混在した情報の学習が、何回も再発するもとと考えることもできる。精神であり、化学であり、構造であり・・・勿論、複数絡んでいることが多い。

AM治療は復臥位あるいは仰臥位での検査、治療が基本である。この寝ているときには痛みが楽なるのを思い出してほしい。楽になるということは脳のある情報(例えばこの腰痛の場合は、立っている時の痛み情報)が想起されていない。

立位のときに、「立っていると痛い」と想起されるのではないかと考えられる。勿論、無意識である。この理屈から、寝ていても立っていると痛いといった情報を想起させれば脳からの情報はアウトプットされる。

情報を想起させれば神経反射は起こるはずである。そのために通常のアイソレイションテストで反応がなくても、症状との兼ね合いで、どうしてもそこの分節に神経関節機能障害があると思うが、反応がでない場合は通常の下肢長検査のときの頭方圧より強めに圧を加えると、隠れた神経関節機能障害があった場合には引き出すことができる。


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