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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1035 身体との会話1

2009-11-19 | カイロプラクティック
AMの下肢長検査で何をみるのか?

#1ポジション、#2ポジションこの一連の下肢長検査の反応は何をみるのかで術者の治療のターゲットが変わってしまう。

単なる下肢の長さの変化だけをみていると落とし穴に落ちて無視なうことがある。下肢の長さは解剖的な違いがあるので必ずしも左右まったく同じとはいえない。

それころ人工的に作った骨を使ってロボットなら別だが。もっとも西洋医学は人間のからだをそのロボットのごとく診立てているのから左右の長さが少しでも違うと問題だという。構造重視の検査も同じだろう。

下肢長の変化はすなわち筋肉の変化である。どう考えても骨、関節のみで動くことはない。関節を動かすのは筋肉である。

この生理現象は地球がひっくり返っても変わらない。よくテレビなどで骸骨のみがダンスをしているマリオネットかアニメ的なものがあるが、関節だけで動くのはお笑いの世界だけである。

構造的な下肢の長さや関節の動きだけをみてしまうとマリオネットの世界で操られている結果をみているだけで、その操っている張本人が見つけられなくなってしまう。

操り人形を操作している張本人を見つけ出すのが治療家の仕事である。少なくてもAM臨床家であるなら裏で操っている張本人を見つけてもらいたい。AMはそれができるテクニックである。

下肢長の変化は筋肉の変化である、更に筋肉の変化は筋肉をコントロールしている神経の働きである。深く追求すれば随意的、無髄的、反射か意図的か中枢系の問題も見える。

筋肉の反応をみることで末梢系から中枢系まで異常を見出すことができる。本来であれば基礎教育のなかで既に学んだことだ。だが、基礎教育の神経学はどうも苦手という方が多い。

特に臨床に役立たないものが多い。臨床的に役立つ神経学を学ぶことによってカイロプラクティックのアイデンティティーが見えてくるだろう。神経学の造詣が深まれば深まるほど身体との会話ができ、身体を検査指標として役立つ。

拳骨