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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1033 臨床へのこだわり11

2009-11-12 | カイロプラクティック
AMの評価は神経学的な反応である。その反応を下肢長の差でみて神経反射反応を見極めて脊柱レベル、四肢レベルの神経機能異常を見つけることにある。

AMというとアクティベータ器(AMI)という矯正器具のイメージが強い。アクティベータメソッドを知らない方はアクティベータ器そのものをAMと勘違いをしている。

勘違いをしている方はきように臨機応変四肢の矯正や高齢の方に安全と称して使っているようだ。もっとも、高齢の方、小児、捻挫、外傷などの矯正には力任せの手技の矯正はリスクがともなうのでアクティベータ器を使うのだろう。

日本のAMの発展は正式に卒後教育としてのセミナー開催まではアクティベータ器の一人歩きでいろいろな使い方をされていた。

当然、間違った使い方や器具を使った矯正法ということで誤解を招いていたこともあり、以前はクレームなどついた経緯があった。低振動の刺激でそこそこ効果がでるのでいろいろな臨床の場で重宝されたのだろう。

器具の一人歩きは施術者に哲学をを求めず安易な使用は屈折した将来をたどってしまうことがありAMの発展の妨げになることも考えられる。

やはりAMを使用するならAMの哲学、治療理念を理解したうえで使うべきである。カイロプラクティック哲学を機械的なものに見出したものがAMで構造を矯正しようとしても矛盾を感じる。

カイロプラクティック哲学を機械論的なものに見出したならしっかりと構造に変化がでるまでこだわることが必要だろう。しかし、そのこだわりは必ずしも患者の利益に結びつくとは限らない

機械論であり、有機論でありいずれにせよ治療かであるならそれなりの治療理念や哲学を持って治療することが必要である。決して治療技術のこだわりではない。治療技術にこだわるとその技術に患者さんを治めなければならなくなる。

技術に収さめた治療を行うと収まる患者さんはいいが、収まらない患者さんは適合しなくなる。得意技を持たず臨機応変万能的な対応ができる技術がいい。

臨機応変万能な治療を提供するには、万能な検査や評価ができることが理想である。そこで機械的に診立てると評価イコール治療であるため、治療も機械的なものから先がなくなってしまう。機械的な治療に当てはまる患者さんには適応するだろう。

しかし、人間は生命体であることは否定できない。生き物である。生き物は一分一秒とて同じ生命体ではない。刻々と変化する細胞や思考などを随時、そのときの症状と、どう関係しているか見抜く必要がある。

拳骨