元:店主の独り言

ほんの些細なこと勝手気ままに書いてます

ふぐ加工品取扱

2013-03-14 | Weblog
昨日、朝から多摩府中保健所に行って「ふぐ加工品取扱届」を取得してきました。
事務的な手続きを済ませた後、30分の講習を受ける、その係員のお兄さんは真面目なんだけど面白い人で、質問やら雑談で軽く1時間以上話し込んでしまった。
元々ふぐの種類や似ていてかつ毒性のあるモノ・無いモノの判別は出来る、以前福岡にいた際には自分で釣ってきて何度も自分で捌いて食べてきた。
でも、そういった個人でやってることと飲食店をやっている人間とでは責任の重さが違う、私は大丈夫だからといって勝手なことは絶対にしてはいけないのである。
この「ふぐ加工品取扱届」とは、ラウンド(丸のまま)のふぐを捌いても良い、というモノではありません、それにはふぐ調理師免許が必要です、最大でも身欠きふぐを購入し、調理・加工出来る、というモノです。
今思えば、水産会社に努めていた頃からこの仕事を始めるまでに、コネ・ツテを使いふぐの加工をやっている工場等で実習してくれば良かった、受験資格が必要なのである。(ちなみに実習期間は2年以上)
私は食品に関しては「石橋をたたいて渡る」どころか「石橋をX線撮影して安全確認をしてから渡る」位慎重なのです、法令遵守が絶対です。
この届によって、生のふぐの身欠きまでは購入出来るのですが、購入する際にはいくつかの条件・規定があります、指定された一括表示が添付されていないといけないのです、またその一括表示を2年間保管し、別途購入記録を作成しなければならないのです。
ちなみに昨年この制度が導入され部分的な緩和がされたのですが、以前は私ども飲食店はふぐの唐揚・燻製ですら扱ってはいけなかったのです、現在でもその届け出を保健所にして、この届出証が店内の見やすい箇所に掲示されていない飲食店では提供出来ないのです、正直言ってそんな事やっていないところが多いと思いますが。
余談ですが、朝の忙しい時に保健所にどうせ行くのであれば、他にも取れる資格・許可を全部取ってしまおう、と思っていたのですが、やめました。
具体的には、生肉取扱の届・生食カキの取扱の届です。
水産会社に勤務していた、と言っても、実際には水産品以外に畜肉他も扱います、要するに総合食品メーカーなのです、だからそれらの怖さや基準の甘さも知っています。
特にカキは、美味しいけれど恐ろしいモノです。
生食ならばご周知の通り、ノロウィルスが大きな問題になっています。
加熱品であっても貝毒(麻痺性・下痢性)といわれる一部はウィルス、多くは毒素に気をつけなければなりません。
私は水産会社員時代で本社に勤務していた際に、広島を主とした国産のカキ、中国・韓国の輸入カキ原料・製品を担当して扱っていました。
広島県の場合は、かなり厳重に検査をやっています、海域ごとに頻繁に貝毒の検査を行い、基準値を超えると2週間(だったかな?)は完全に出荷が停止されます、生食に関しても海域によって清浄区域とそうでない箇所に分けられ、そうでない箇所には紫外線照射が義務づけられています。
でも海外輸入品に関しては、…不安を呼んでしまいそうなのでこの辺でやめておきましょう。
私は、ウチの店では、輸入品のカキ原料は扱いません、貝毒は加熱によってもほぼ毒素は分解されませんから。

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