元:店主の独り言

ほんの些細なこと勝手気ままに書いてます

パスポート(中国北京編)

2012-03-15 | Weblog
現在パスポートを更新中。
その、以前のパスポートで最も多く行ったのが中国である。
最初に書いたようにそのパスポートにはベッタリと中国入国ビザが貼り付けられている。
約10年前、その時はまだ短期滞在であってもビザが必要だったからだ。
仕事で中国へ行っていたのは、主に北の方、山東省と大連だった。
私の勤めていた会社私のいた部署は煙台に合弁会社を有していた、大連には別の部署が2つの合弁会社を有していた。
煙台に行く時は北京空港か韓国のインチョン空港でトランジットをして煙台空港へ向かう。
北京空港は何度も行ったわけだけど、ただの1度も街を観たことがなかった、いつも空港の中で時間を潰すだけ、なので脱サラ後にプライベートで北京は訪問した、2泊3日の強行スケジュールで。
このツアーはひどいモンだった。
午前中出発だったので昼には北京へ到着する、その日も十分に北京市内を見ることが出来る、そう思っていた。
ところが何故か北京へ行くのに、上海へ行ってそこでトランジット、そして夜になってから北京へ到着という妙なスケジュールだった。
もう街を観る時間もない、ホテルの近くのレストランで食事をした。
拙い中国語で焼き鳥のようなBBQのようなモノを注文した、そしたら量が多すぎると言われた、で、諦め掛けていたら半分サイズにしましょうか?と言われたのでソレを注文した。
私は大食いである、だから結構食べる量には自信があった、でもそんな私も見た瞬間にギブアップする程の量だった、ソレを観て店員は笑っていた…。
翌朝はオプショナルツアーで市内のメインどころと万里の長城を観ることになっていた、8時にホテル前にいるように言われていた。
私は時間に遅れるのが嫌いなので、少し前にはもう待っていた。
しかし待てど暮らせど添乗員は来ない、1時間が過ぎた、まだ来ない。
ホテルの前では何度も「ロレックスしぇんえん(千円)」と声を掛けられた。
1時間半も近くなった頃添乗員が来た、昨日飛行機で一緒だった人数人がバスに乗っていた、みんな怒っていた「あなたは何時と言われました?」「8時です」…みんなも1時間以上待たされていた。
でも本当に頭に来たのはこのオプショナルツアー最後にである。
万里の長城、八達嶺というところに着いた、その中国人添乗員曰く、通常1時間で頂上に行って帰ってこられます、早い人は40分もあれば十分ですと言っていた。そして1時間後には元の場所へ戻るようにと。
私は歩くのは得意である、かなりペースも早く歩く。
そんな私が、ちなみに私は2番でしたが(1番は結構年配のオジサン)、どう頑張っても2/3位までしか到着出来なかった。
持ち時間は1時間、25分を過ぎた時点で帰りの時間も計算に入れないといけないので断念せざるを得なかった。
結局我々は単にこの添乗員が朝遅刻して時間を浪費したが為に頂上へ到達することが出来なかったのである。
このツアーでの問題は更に起こった。
私はバスから降りてそのままホテルへ戻らず王府井(ワンフーチン)で食事をした。
北京ダックを食べた、ハズなのだが、それはただの鶏の照り焼きだった。
そのまま同じビルにある足裏マッサージ店へ行こうと思っていた、でも妙に嫌な予感がした。
さっきツアーバスの中でおじさんが心配だからホテルのキーを持ってきた、と言っていたのだ。
私はとりあえずホテルへ戻ることにした。
フロントで部屋番号を係の女性に伝えると、冷たく「メイヨ(無い)」と言った。
メイヨじゃねぇよ!!!!!
でも私はソレに抗議する程中国語を喋ることが出来ない、英語で話しかけたが相手は全く英語が話せない。
それに何でコイツは他の従業員に確かめたり、宿泊リストを調べようともしないんだ!
何を言ってもメイヨしか言わない。
途方に暮れていた、6月と言っても夜は外では寒すぎる、一晩中太極拳でもやってろって言うのか?
しばらくしたらずーっと奥の方の両替担当の男性がこちらの異変に気がついた。
彼は英語が話せた…、ようやく宿泊者リストを調べてもらい理解してもらえた。
その無愛想な女性がようやくキーを渡してくれた、でも朝食券がない、そう言うとふんっって感じで突き出すように差し出した。
翌日帰国の為空港へ行った、そしてさっさと両替して全部を日本円へ戻した。
まだ待ち時間がある、なのでコーヒーでも飲んでようと思い店に入った。
日本円は使えるか聞いた、使えない、クレジットカードは使えるか聞いた、使えない、人民元とUSドルだけだと言う。
しょうがないので他の店へ行った、どの店でも同じだった、人民元のみまたはUSドルしか使えない…。
コレは6年前の話、今はもう使えるかも知れませんが。
結局、この旅行は何だったんだろう、そう後悔してしまった。

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