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日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

偶然で、貴重な出会い

2017-10-10 10:00:00 | (S)のブログ
先日、出張で訪れた神戸で、現在千葉に住む祖父の知り合いと偶然出会うことができた。
年は少し離れているが、祖父が姫路で教員をしていた頃の同僚とのこと。
記者として出張に行けることや、現地の方とこうして会って話ができる機会があることに感謝しながら、当時の話や祖父の近況を話し合った。
祖父は体が不自由であまり動けないため、遠く離れた場所にいる2人が今後会うきっかけもほとんどないと思うと、なおさらこの出会いが貴重に感じられた。

その同胞もとても驚かれていて、私が東京に戻ると、急いで探してくれたのかすでに1枚の写真が届いていた。
30代の頃の祖父と一緒に写っている貴重な写真だった。

11月号のイオでは「輝くシニア世代」と題して、定年後も明るく元気に過ごす同胞たちを紹介する。
写真を送ってくれた方も紹介するうちの一人だ。
取材中は、自分の好奇心に制限を持たずたくさんのことを楽しみながら取り組む姿に、ただただ尊敬の気持ちでいっぱいだった。
それに比べて、自分はどうだろうかと考えるきっかけもくれた。

祖父の家に行き、出張先でのあれこれを話すといつも喜んでくれる。
次に行く時は、届いた写真と懐かしい人の近況を伝えらると思うと、楽しみで仕方ない。(S)

東京でハナフェス!9日には京都でも

2017-10-06 09:57:52 | (瑛)のブログ

この10月、東京や京都で統一イベントが開催される。

家族同士が国籍が違うことが、混沌とする国際情勢のなかでどうなっていくのか…。

95歳の祖母は、息子や弟が朝鮮半島の北と南に離れて暮らしている。南北に自由に行き来したいという夢は、あとどれくらいで実現するのだろうか…。

祖国が統一してほしい!とずっと期待をしているが、現実は分断されたままだ。日本の植民地から解放されて70数年。人の一生に近い月日が流れ、一世は次々と亡くなっている。

その苦しみや矛盾は、「統一する」ことでしか解決できない。統一イベントを毎年のように企画している人たちの努力と根気は、この出発点から始まっていると思う。

週末の9日、京都で開かれる青年たちのイベント「10・4宣言10周年記念統一ステージ 手をつないでみよう」は、チラシだけを見ても楽しそう!

フェイスブックページには、当日に向けたCMがアップされているので、ぜひ見ていただきたい。

https://www.facebook.com/Kyoto-Onekorea-Network-1892063237678415/

2000年のミレニアムを迎える年、青年たちが共催した統一イベントを取材したこともあって、京都で統一イベントが開かれることが、とてもうれしい。








さらに東京では、10月22日にハナフェスが開かれる。海外に暮らすコリアンが集まり、ソウルからウリナラバンドもやってくる。名店の焼肉も堪能できるという。

ひとつになることは、大きなひとつになること―。

今まで出会う機会のなかった人たち、聴くことがなかった歌…。楽しいイベントになればと思う。東京のハナフェスでは、チヂミを売る予定なので、ぜひ遊びにきてください。(瑛)

ハナフェスの、ホームページもあります。

http://hanafes.com/

例年とは違った秋夕

2017-10-05 10:00:00 | (相)のブログ
 

 昨日10月4日は、秋夕だった。
 秋夕(チュソク、추석)とは、朝鮮半島で陰暦の8月15日(中秋節)を指す。祭祀(法事)や墓参など先祖の霊を供養する行事が行われる祭日だ。
 これまでは、私が昨年まで住んでいた実家で、長男である父の指揮の下で祭祀を行っていたが、今年は様相が違った。昨年末に亡くなった父、今年6月に亡くなった祖母の祭祀を行ったのだ。

 先祖の遺影を前にクンジョル(큰절)をしながら、さまざまな思いが胸に去来した。
 昨年末から今年にかけて父、祖母が相次いでこの世を去った。それにともなって、お墓、相続、祭祀などさまざまな問題が一気に噴出。といっても、何か深刻なトラブルが発生したというわけではなく、多くの家で提起される問題ではあるのだが、問題の解決にあたる当事者の中でも長男の長男である私が背負う責任はどうしても大きくなる。いつかはクリアすべき問題、それがまとめて目の前にあらわれただけ、と自分を奮い立たせている。
 
 生前、父がある人から依頼されていた仕事があった。ミッション①②のうち①が8割方終わっていたが、「完成」にはいたらず亡くなった。それを自分が引き継いだ。専門外の案件だったが、周囲の人々の助けもあって、ミッション①を何とか終わらせた。②がまだ残っているが、一つの区切りがついたということで、今回実家に帰った際に仕事の成果物を霊前にささげてきた。少しは喜んでくれただろうか。(相)

金滿里さんソロ公演『寿ぎの宇宙』、東京で!

2017-10-04 10:00:00 | (理)のブログ

 月刊イオで、2015年と16年に連載していた巻末エッセイ「金滿里のこれは態変だ!」。
 身体障碍者の唯一無二の身体表現を引き出す「劇団態変」主宰であり、自身も重度ポリオ障碍者としてさまざまな表現を試みてきた金滿里さんが、障碍のこと、社会のこと、差別のこと、表現のことなど、たくさんの言葉を綴って下さいました。

 その金さんの4作目となるソロ作品『寿ぎの宇宙』が今月、東京で初公開されます。
 「寿ぎ(ことほぎ)」とは、祝福すること、喜びの言葉をのべること、などの意味だそうです。以下、作品紹介です。

「祈る」ということに真正面から向き合い 宇宙を寿ぐ
本作は、3.11以降の原発事故にみる人類の愚行への許しを乞い、「祈る」ということに真正面から向き合う作品として、2013年創作され大阪で初演を迎えました。作品の背景にはまた、34年間の劇団活動の中で亡くなった、7人のパフォーマーへの思慕の念も含まれます。命の崖っぷちに立たされた人が、真にこの世界・この宇宙に記憶を残さんと命がけで刻むようにある舞。それが、祈りであり、寿ぐ、ということなのだろうという思いで演じられる『寿ぎの宇宙』は、生者だけに目を向け閉塞していく現代社会の扉をこじ開けるように、生者も死者も共にあるということを語りかけ、観る人を勇気づけてきました。

●『寿ぎの宇宙』プロモーションビデオ(1分45秒) https://www.youtube.com/watch?v=aXCaySP7AX8

 上演日は10月13日(金)から15日(日)で、現在15日のみ若干の席があるそうです。関西を拠点にしている金滿里さんが東京で公演する機会はそう多くないので、お時間の会う方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。私も今回、初めて観る予定です。
 公演の上演情報詳細は以下をご参照ください。(理)
 

金滿里ソロ公演『寿ぎの宇宙』(監修:大野慶人、作:金滿里)

日時:10月13日(金) 19:00★1 前売完売
   10月14日(土) 14:00   前売完売
   10月15日(日) 14:00★2
   ※受付開始は開演1時間前、開場は開演30分前より
   ★の回は終演後に金滿里とゲストによるアフタートークを行います
   ★1 田口ランディ氏 ★2 谷川渥氏

開場:d 倉庫(JR日暮里駅南改札口より徒歩7分) ※マップ→http://www.geocities.jp/azabubu/map_d.html

チケット:
【前売】一般4000円、障碍者・介助者・シルバー3000円 、22歳以下2000円/【当日】4500円
※当日券は、若干枚発行予定です。受付開始時刻(開演の1時間前)より先着順にて、当日券用の整理番号を発行いたします。残席状況にて、当日券の発行枚数を確定し、空席分のみのご案内とさせていただきます。

問合せ:Tel/06-6320-0344、web予約フォーム/http://www.asahi-net.or.jp/~tj2m-snjy/form/ticket2.html


最後の運動会?

2017-10-03 09:44:57 | (K)のブログ


 10月1日の日曜日は東京朝鮮中高級学校の運動会だった。快晴のなか(暑すぎるくらいだった)無事に行われた。運動会が始まると同時に、いつものように家族・親戚が集まって、宴会が始まる。競技そっちのけでビールを飲んだおかげで、最初の息子の徒競走を見逃してしまった。それでも、集団体操やクラブ別の行進とリレーなど、頑張っている姿を目に焼き付けることができた。

 息子が高3なので、今回が最後の運動会となる。初級部1年から12年間、毎年行われてきた運動会だが、地方出張と重なったり入院していたりして参加できなかった年も何度かあった。でも共通しているのは、団結して披露する児童・生徒たちの競技に感動することである。走ったりジャンプしたりといった純粋な競技だけでなく、写真の生徒全体が朝鮮の国旗をはためかすパフォーマンスなど、集団で力を合わせて演じる演目が多いのが朝鮮学校の運動会の特徴だと思っている。そして、生徒たちだけのイベントではなく、子どもを送る保護者はもちろん、広い地域の同胞社会全体のイベントとなっている。
 ちょっと驚いたことがひとつあった。今年もアボジ対オモニの綱引き競技が行われたのだが、暗黙の了解でオモニチームが勝つことになっていると思っていたし、これまで参加した運動会では必ずオモニ側が勝利したのに、今年はアボジチームの勝利で終わった。私が見た中では初めて。アボジたちが忖度しなかったのだろうか。

 9月13日の東京の高校無償化裁判では、不当でデタラメな判決が告げられ、原告の生徒たちが敗訴した。勝訴判決が出ていたら、1日の運動会はもっと盛り上がっていたのにと残念でならない。そもそも、無償化から排除したこと、裁判を闘わなければならなかったことなど、子どもたちには何の責任もない。生徒たちは今回の判決に対する怒りを競技にぶつけていたようだった。


 運動場に入る通路には今年も立派な「統一門」が設置されていた。これも生徒たち自身が作ったものだ。今年で最後の運動会だと書いた。子どもの次は孫の運動会となるのだが、孫ができるかどうかもわからないし、何年先になるかもわからない。同胞社会のイベントとして、これからも、この統一門をくぐって運動会に参加しようかと思っている。(k)

秋といえば

2017-10-02 10:00:00 | (麗)のブログ
早くも10月に突入、季節はすっかり秋!

事務所の近所に金木犀が咲いているのですが、
帰り道に通るとふわっと香り、そのいい匂いが「秋」を知らせてくれます。
(去年も似たような事を書いたような…?)

秋は過ごしやすくて一番好きな季節ですが、何せ期間が短い…!
ぼーっとしていると、いつの間にか快適な季節が過ぎ去ってしまう…。
テレビでは美味しそうな秋刀魚のニュースやCMが流れる季節。
あの映像を見ると無性に食べたくなり、ふらっとお店に入ることもしばしば。


今年もあと3ヵ月です。
そう思うと、一年経つのは本当に早いです。

そして秋といえば、もう一つ。
この季節は2018年度の年間企画会議が始まる季節でもあります…!
何かいい企画を生み出せるよう、頭をフル回転しなければ。(麗)