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保険と自費、いったいどこが違うの?

2019-09-24 16:06:54 | 日記
入れ歯(義歯)を作製する際には、日本の医療制度のもとでは「保険で作りますか?自費で質の高いものを作りますか?」と私たちは患者さんに聞かざるを得ません。
保険の入れ歯
ある程度はかめる。精密度、快適性、審美製、耐久性には限界あり。
これは保険で認められている入れ歯の作製方法や使用材料がごく限られたものであり、出来上がった入れ歯の品質も最良とは言いがたいからなのです。
保険と自費の入れ歯の違い
歯科材料
①精密度・適合度
食べる、しゃべる、飲み込むなどの時の舌・頬・口唇・喉など顎の周りの動きに合致した義歯の形を作るには、吟味された材料と何回に分けた精密な型採りが必要となります。部分入れ歯の場合には、さらに維持のための針金が支えの歯にぴったりと適合するために、精密ゴムを使っての型採りが必要になります。こういった手間と材料の違いのために、保険の義歯と自費の義歯とでは精密度やその結果の義歯のがたつきに10倍くらいの差がでてきます。これが実際にはかんだ時の義歯の動きの差、「かめる」「かめない」の差となって出てきます。
②顎の動きにそったかみ合せ
食べる、飲み込むなどの動きは単純な上下運動ではありません。顎は前後左右上下にさまざまな動きをしています。義歯に並べた歯はそれらの動きを邪魔せず、同時に顎の複雑な動きに合致することが必要です。このためには顎の動きを測定し、人工の歯のかみ合せを、器械の上と口の中の双方で綿密に調整することが必要です。このような操作は場合によっては顎の動きの変化に合わせて、数ヶ月にわたって行う場合もあります。保険の義歯では残念ながらこのようなことは難しいのです。ある程度のところで妥協せざるを得ません。一方、自費の義歯では丹念にかみ合せのチェックと調整を行って、咀嚼しても動きの少ない快適な義歯を作ることが可能なのです。顎の動きに合わせたかみ合せの義歯はかむほどに動かず、土手に密着して快適なものです。
③装着時の快適性
特に上の義歯では保険の場合、プラスチックで顎を広く覆わざるを得ないのです。これがもとで「しゃべりにくい」「厚ぼったい」「違和感がある」などの訴えにつながりやすいものです。自費の義歯の場合には金属の薄い材料を使用することでかなりの程度これらの問題を改善することができます。
ハンドピース
④審美性
部分義歯の場合、針金が笑うと見えてしまう場合がしばしばあります。自費の部分義歯の場合には、設計を工夫して針金を笑っても目立たなくすることが可能です。
⑤耐久性
保険の義歯の場合にはプラスチックのピンクの部分(床といいます)が使用しているうちに割れてくることがしばしばあります。自費の義歯の場合には丈夫な金属のフレームで作ることが可能なので、破損の比率はずっと少なくすることが可能です。
また人工の歯に付いても自費の義歯の場合には、より磨り減りにくい材質のものを採用しています。
これらのきちんと手をかけた治療を行うためには、保険の制約の中では無理があるのです。ただし、種々の理由で保険診療をご希望される患者さんには、保険で義歯を作製することももちろんしています。ただしその際には、義歯の出来上がりに残念ながら質の差があることをお伝えしてご了解を得るようにしています。

また歯周病にかかりやすい歯ぐきというのは遺伝することがあります

2019-09-24 12:08:59 | 日記
歯周病とは?
ひと昔前は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。歯周病とは、歯の表面につくプラーク(細菌のかたまり)によっておこる、歯ぐきや骨の病気です。歯の周りには、歯を支える様々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こり、次第に歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。つまり虫歯は歯が溶ける病気ですが、歯周病は骨が溶ける病気なのです。

また、自覚症状が少ないうちに病気が進み、気づいたときにはかなり進んでいることも多い、怖い病気です。現在ではむし歯以上に歯を失う原因としてもっとも多いのが、この歯周病です。歯周病の直接の原因は、細菌です。ヒトは母親の胎内では無菌ですが、出生し成長する段階でいろいろな細菌の感染を受けます。しかし、同じように細菌感染した人たちが、同じように歯周病にかかるわけではありません。それはなぜでしょうか。
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じつは、個々のライフスタイルが密接に関係しています。
最近の研究では歯磨きの不足、食生活の不摂生、喫煙などの悪いライフスタイルや、糖尿病など全身の病気が影響し、体の抵抗力が低下することで発病し進行してしまうと考えられています。以上のようなものを「歯周病のリスクファクター」と呼びます。リスクファクターは、努力次第で無くすことができるものです。
また歯周病にかかりやすい歯ぐきというのは遺伝することがあります。「歯周病の感受性」といいますが、これは親からもらったものなのでどうしようもないのです。ただし、感受性が高いというだけで、口の中の細菌が少なく清潔であれば病気が発生したり進行することはありません。感受性の高い方は、普通の人に比べてより一層丁寧に歯磨きをしてプラークコントロールを行う必要があるということです。ある統計では、20代で60%、50代では85%以上の人が、歯ぐきに病気があるといわれています。
ホワイトニング 照射器
歯周病の治療って?大きく分けてふたつです。ひとつは病院でのケアもうひとつはお家でのケア(セルフケア)特にセルフケアがとても大事です。お家でのケアは、プラークコントロールのセルフケア、つまり歯みがきが中心となります。歯周病や虫歯の原因はプラーク(口の中に住む細菌のかたまり)です。プラークは適切な歯みがきによって、ほとんど取り除くことができます。つまり、自分自身で良いプラークコントロールを続けることで歯周病を予防したり、さらには治療の効果を最大限に上げることができるのです。プラークコントロールは、全ての治療において基礎になる最も重要なものです。たかが歯みがき、とあなどってはいけませんよ。またリスクファクターを減らすにはただ歯を磨くだけでなく、生活習慣から見なおして改善する必要があります。患者さんのライフスタイルや習慣などをよくお聞きして、その人に必要なアドバイスをしていきます。病院でのケアは、セルフケアを行う上での助けになるものです。まずはプラークコントロールのアドバイスやトレーニング。お家でのセルフケアを上手に行えるよう、歯科衛生士が親身になってアドバイスします。歯みがきのテクニックが不足している場合は、そのトレーニングを行います。現在お使いの歯ブラシや歯の清掃道具をお持ちください。お使いの道具に過不足がないか、正しく使えているかを見ていきます。そのほか、お口の中で歯周病に悪影響を与えていると考えられるプラーク以外の原因についても追求し、適切なアプローチをしていきます。

また、自覚症状が少ないうちに病気が進み、気づいたときにはかなり進んでいることも多い、怖い病気です

2019-09-24 11:44:08 | 日記
歯周病とは?
ひと昔前は「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。歯周病とは、歯の表面につくプラーク(細菌のかたまり)によっておこる、歯ぐきや骨の病気です。歯の周りには、歯を支える様々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こり、次第に歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。つまり虫歯は歯が溶ける病気ですが、歯周病は骨が溶ける病気なのです。
歯科材料
また、自覚症状が少ないうちに病気が進み、気づいたときにはかなり進んでいることも多い、怖い病気です。現在ではむし歯以上に歯を失う原因としてもっとも多いのが、この歯周病です。歯周病の直接の原因は、細菌です。ヒトは母親の胎内では無菌ですが、出生し成長する段階でいろいろな細菌の感染を受けます。しかし、同じように細菌感染した人たちが、同じように歯周病にかかるわけではありません。それはなぜでしょうか。

じつは、個々のライフスタイルが密接に関係しています。
最近の研究では歯磨きの不足、食生活の不摂生、喫煙などの悪いライフスタイルや、糖尿病など全身の病気が影響し、体の抵抗力が低下することで発病し進行してしまうと考えられています。以上のようなものを「歯周病のリスクファクター」と呼びます。リスクファクターは、努力次第で無くすことができるものです。
また歯周病にかかりやすい歯ぐきというのは遺伝することがあります。「歯周病の感受性」といいますが、これは親からもらったものなのでどうしようもないのです。ただし、感受性が高いというだけで、口の中の細菌が少なく清潔であれば病気が発生したり進行することはありません。感受性の高い方は、普通の人に比べてより一層丁寧に歯磨きをしてプラークコントロールを行う必要があるということです。ある統計では、20代で60%、50代では85%以上の人が、歯ぐきに病気があるといわれています。
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歯周病の治療って?大きく分けてふたつです。ひとつは病院でのケアもうひとつはお家でのケア(セルフケア)特にセルフケアがとても大事です。お家でのケアは、プラークコントロールのセルフケア、つまり歯みがきが中心となります。歯周病や虫歯の原因はプラーク(口の中に住む細菌のかたまり)です。プラークは適切な歯みがきによって、ほとんど取り除くことができます。つまり、自分自身で良いプラークコントロールを続けることで歯周病を予防したり、さらには治療の効果を最大限に上げることができるのです。プラークコントロールは、全ての治療において基礎になる最も重要なものです。たかが歯みがき、とあなどってはいけませんよ。またリスクファクターを減らすにはただ歯を磨くだけでなく、生活習慣から見なおして改善する必要があります。患者さんのライフスタイルや習慣などをよくお聞きして、その人に必要なアドバイスをしていきます。病院でのケアは、セルフケアを行う上での助けになるものです。まずはプラークコントロールのアドバイスやトレーニング。お家でのセルフケアを上手に行えるよう、歯科衛生士が親身になってアドバイスします。歯みがきのテクニックが不足している場合は、そのトレーニングを行います。現在お使いの歯ブラシや歯の清掃道具をお持ちください。お使いの道具に過不足がないか、正しく使えているかを見ていきます。そのほか、お口の中で歯周病に悪影響を与えていると考えられるプラーク以外の原因についても追求し、適切なアプローチをしていきます。