満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『テキサスの五人の仲間』

2012-03-10 10:03:26 | 映画

皆様ごきげんよう。寝オチしました黒猫でございますよ。はー。
寒いね、実に寒い。うんざりします。

寝オチしてしまったので画像の整理が終わっておらず、前回のエントリで予告したものに関して何一つアップできそうにないので、下書き済みだったDVD視聴感想を先に。


『テキサスの五人の仲間』A BIG HAND FOR THE LITTLE LADY

※リンク先にネタバレあり!ご注意下さい。


アメリカ南部のとある街の宿で、ポーカーの大勝負が行われていた。プレイヤーはいずれも有名なギャンブラーばかり。弁護士の務めを途中で放り出したり、娘の結婚式を抜けてきたりと、プレイヤーはそれぞれギャンブル狂だった。

年に一度のこの勝負は街の名物となっており、勝負の行われている部屋の様子を知ろうと、地元の男たちが酒場を兼ねる宿に詰めかけていた。
そこへ長旅の途中の一家が立ち寄る。旅の途中に馬車の装備が壊れ、それを直すために一泊したいというのだ。

宿の一室で大勝負が行われていることを知った一家の夫・メレディス(ヘンリー・フォンダ)は、実は大のギャンブル狂。妻・マリー(ジョアン・ウッドワーズ)にもう賭け事はしないと約束していたが、大勝負が行われていると聞いて興味を示す。
マリーは心配しながらも馬具を直すために鍛冶屋に出かけ、夫のお目付け役として幼い息子を残していく。しかし息子が止めたにも関わらず、メレディスは無理を言ってプレイヤー以外入れない部屋に入れてもらう。そして見学しているうちに我慢できなくなり、参加料を払って勝負に参加する。メレディスが払った法外に高額な参加料は、これから南部に行って新生活を始めるための大事な資金だった。

勝負を続けるうち、負けが込んできたメレディスは手持ちの金をすべてつぎ込み、鍛冶屋から戻ったマリーに泣いて乞われても勝負をやめようとしない。
今の勝負で手元にできている役が、生涯に一度かもしれないほどの強力なものだというのだ。ゲームを続ける金さえあれば、何倍もの見返りを得て南部へ行けると主張するうち、興奮したメレディスは心臓発作を起こして倒れてしまう。
街の医師の見立てによると重病のメレディスがゲームを続行するのは不可能。メレディスはポーカーのルールすら知らないマリーに自分の代理としてゲームを続けるするよう要請するが・・・?

というような話。


以前通っていた職業訓練校の先生が授業中の雑談で「コン・ゲームものの傑作です」とものすごくおすすめしていた作品。TSUTAYAで見つけたので観てみました。

時代(舞台は19世紀末か20世紀初めくらい?)もので、製作年代も結構前なのでどうかな、と思っていたんですが、すごく面白かったです。

とてもよく練られた脚本で、盛り上げ方もすごい。
話のキモがポーカーなので、ルールをよく知ってないとまずいかな、と思いましたが、そうでもなかった。途中でゲームを引き継ぐ奥さん、マリーは全くルールを知らないのに一家の命運を賭けて勝負に臨むことになります。
そもそも時代設定が結構前であることもあり、女性は軽んじられていて、ゲームの場に女性は歓迎されません。にも関わらず、倒れた夫の意志を引き継ぎ、5人の男を相手にし、すごい機転を利かせて思わぬところから資金を得て、勝負を続けるその様子に、最初は明らかに彼女を煙たがっていた他のプレイヤーも最終的には敬意を払うようになります。

が。

あー綺麗に終わった、と思ったあとの、最後のどんでん返しがものすごかった。
やられました。お見事としか言いようがない。このあたりの詳細については是非ご自分でご覧になって味わって頂きたいです。おすすめ!

それにしてもネタを割らないようにしつつあらすじを書くのって大変だな!