満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

カンボジア旅行記 その2(2007/7/3 2日目)

2007-07-31 00:50:27 | 

皆様ごきげんよう。結構前にマンゴーをネットオーダーした会社から、本日発送しましたという旨のメールが来てウホホイな黒猫でございますよ。
・・・でもわたし明日、7月限定マンゴーケーキ買って帰りますから。だって月末かつ給料日なんだもの。たまには奮発したっていいじゃない。
沖縄マンゴーも来るなら来ればいい。むしろバッチコーイ☆

マンゴーのことは置いといて、今日は旅日記二日目になります。
今日から長いですので、お時間のある時にどうぞ。


二日目 7/3 薄陽→曇り→豪雨→雨

「もう8時ですけど・・・」とのSさんの声ではっと目覚める。・・・8時!?集合8時半じゃね!?・・・早速寝坊かァァァ!

あわあわとコンタクトを入れ、顔を洗ってダッシュで着替える。なんだこれ、やってることいつもと変わらないじゃないか。時間ない!と思いつつも、朝食なしだなんてそんな!パンを口に咥えて駆けることになったとしてもなんか食べたほうがいい、ということで、慌しく朝食を出すレストランへ。バイキングスタイルで色々美味しそうだったけど、とにかく時間がないので、目についたものを適当に取り、風のように食べ、ノーメイクのままロビーへ。移動の車の中でメイクをするわたし・・・すいませんすいません日本の恥ですごめんなさい。メイクはともかく、日焼け止めはしっかりしないと、ということで首や腕などに執拗に日焼け止めを塗る。既に手遅れという意見は受け入れない。

午前中はロレイ、プリア・コー、パコンのロリュオス遺跡群を見学。

↑ロレイ。今回の旅行では初めて見た遺跡。規模は小さい。近くに今でも僧がいる寺院があって、祈祷をしていた。


↑プリア・コー。「聖なる牛」の意。牛の像が護るように建つもかなり形が崩れていた。


↑バコン。三つの中では一番規模が大きい。登っていくとちょっと高さがあって風が気持ちよかった。そこでいきなり煙草をふかすアジア人女性に閉口。ちょっと係のおっさん言ってやってよ、と思ったら、おっさんも吸ってた。

説明はちゃんとしてくれたものの、何だかやたら早く回り終える。もう少しなんかこう、説明のあとに多少自由時間をくれたりしてもよかったのでは、と思ったり。全くくれなかったわけではないけど、短かった。ともあれ、午前中はこの3つしか予定がなかったので昼食まで時間が空き、トイレ休憩という名目で民芸品店に連れて行かれる。ここでバックマージンでも貰うつもりなのか、と思いつつも、水とかお酒を買いたかったので大歓迎(笑)。昨日のビールは不味かったので違うビールとワインを一本購入。夜のお供とする。

この後昼食。カンボジアのうどん、と聞いていたのに、うどん以前に結構いろんなものが出てきてかなり満腹になった。でもデザートは別腹、カンボジア名物だというかぼちゃプリンを食す。プリン部分がココナッツミルク味で美味しかった。


↑かぼちゃプリンと蓮のお茶。これ以前におこわ状のものとから揚げ、さつま揚げっぽいものとうどんを食べているのでかなりキツかった。でも甘いものは別腹。


午後の観光の前に休憩が入るという、何だかやたらゆったりした観光プランだったため、一度ホテルに戻される。戻る頃には部屋の修理が終わっているはず・・・と思いきや、ドアに挟まった手紙を発見。曰く、「扉の寸法からどうにかしないと直せないことが判明した。ついては別の部屋に移って頂きたい。戻られたら日本人スタッフまでご連絡下さい」とのこと。・・・何だよォォォーーーーー、だったら昨日のうちに移りたかった・・・!もう荷物を解いちゃったというのに。仕方がないのでSさんが電話を入れると、日本人スタッフは昼休み中で不在だった。ちょっと~、どんだけよ。ここらでアジアンタイム発動か。

わたしたちはこの休憩時間を利用してホテルのスパでマッサージを受ける予定だった。フェイシャルだけだと1時間、ボティも込みだと2時間。でもどうせならボティ込みをやりたいよね~、という話をしていたのに、コールバックを待たなきゃいけなくなり、無駄に時間が潰れる。
30分くらいして連絡があり、無事部屋を移ったものの、既に2時間もマッサージに費やせない程度しか時間がなくなっていた。

数種類あるマッサージ、どれも心惹かれたけど、Aromatherapy Ficial(52$)に決める。スパの場所がわからずちょっと彷徨った挙句に辿り着いたスパでは、まず冷たいジンジャーティーを供された。ちょっと外を彷徨って乾いた喉の丁度いい。たかが受付なのに4人ものスタッフにかしずかれ、いい気分になったところで施術を受ける部屋へ。顔だけなのに、何故か下着以外全部脱げと言われ、バスローブ姿に。施術スタッフに「日本人?インド人に見える」と微妙なことを言われたのち施術開始。

素晴らしい香りに包まれて、眠るでもなくこの世じゃないどこかを漂う極上の1時間を過ごす(笑)。顔だけで(でも肩口までマッサージしてくれた)あの心地よさ、ボディ込みだとどんなんだったんだろう。試せなかったのが悔やまれる。施術してもらった部屋の奥には花びらを浮かべた浴槽があったので、あれに入れたのかも。ああ心残り。
ちなみにメニュー表によると、さらに上のコース、ランチコースまでついて5時間かけて全身を磨き上げるというWonderというものもあった。お値段もワンダーだった($205)が、多分極楽に行けるんじゃないだろうか。
ここにはカメラを持っていかなかったので、画像が撮れず残念!すごくいい雰囲気だったよ!アジアンリゾート!アジアンリゾート!(笑)

さてその後、30分ほど時間があった。わたしたちは実質3日間という僅かな時間の滞在者、1分1秒無駄にはしたくない。というわけで、ほんの10分でも!とホテルのプールで泳ぐ。
プールは隅に蓮の咲く池があったりする凝った造りで、デザイン性を重視したせいか凹凸が多い。角が丸くないジグソーパズルのピースみたい。高級な感じはよろしいが、わたしにとって水泳は遊びではない(笑)。半身だけプールに浸かって優雅に読書したり、頭に花を飾って水遊びをする欧米の滞在客を尻目にゴーグルと帽子を装備。同行者Sさんに「じゃ、失礼して」と断ってからガンガン泳ぐ。あまり時間がないのだ。午後に向けてまたお腹を減らさねば!と思うものの、10分程度じゃたかが知れている。残念。脂肪が燃焼し始める前に終了。


↑リゾートチックなホテルのプール。頭上に暗雲が立ち込めているのに注目。嫌な予感。

でもちょっと調子に乗って泳いだせいで、着替えに手間取り15:30の迎えにわたしだけちょっぴり遅刻。ごめんなさい。

そして再び観光へ。今度は半ば木に侵食された寺院、タプロムへ。『トゥームレイダー』と『トゥー・ブラザーズ』の撮影に使われたとか。わたしは二度目だけど、確かにRPGっぽい。わくわくする。途中から雨が降ってきて残念な感じ。青空を背にしたタプロムを見たかったなあ。ここも説明はしてくれたものの、自由時間なく終了。もうちょっとじっくり見たかったなあ・・・とか思っているうちに雨がひどくなる。


↑タプロム。スポアンという木が寺院に絡みつき大変なことになっている。

車に帰る道すがら、かなりの豪雨になった中、物売りの女の子が相当な根性を見せてずうっとついてきた。木のビーズのブレスレットを売ろうとしていて、最初3個1$と言っていたのが、相手にしないでいると最終的には5個1$になっていた。
欲しければ買ったけど、ごめん特にいらない・・・。そう思い、適当にあしらい続けると、出口のあたりでようやく諦めた。ごめんよ。でも子どもの物売りはひとりから買うと我も我もと殺到するので覚悟が要るのだ。

今回の旅行ではこの子が一番商魂たくましかったなあ。
カンボジアって今までわたしが行った国の中では物売りが一番やる気ない・・・というと語弊があるけど、あっさりしている。バイタクにしても物売りにしても一度「No」と言うだけでたいていあっさり諦める。まあ、旅行者としてはやりやすいけど、どこの国もこうだと思っちゃいけない(笑)。

この後はシェムリアップのお買い物どころ、オールドマーケットへ。

旅行者向けのお土産屋と土地の人向けの食べ物屋台、外国人向けのちょっと洒落た雑貨屋やレストランなど、いろんなお店が集中している所。ここでわたしの物欲炸裂。普段からブランド品には全然興味がないくせに、雑貨には滅法弱い。
ここでの自由行動は1時間だったんだけど、正直半日は欲しかった(笑)。屋台までは回れなかったし。雨が続く中、川と化した道路をやけくそ気味にどうにか渡りつつ、お土産として石鹸、アロマオイル、スカーフなどを購入。ここの人たちは皆観光客慣れしているので、英語と片言の日本語が通じ、値切ることもできる。「オネサン、マタクル~」(お姉さんまた来てね、ということだと思う)との言葉を背に受け、買い物心が満たされる。

ここでツアーの夕食、カンボジア風中華とやらをキャンセルして、オールドマーケットに残って自分たちで適当に食事を取ることにする。さらにお買い物を続けようかと思いきや、6時を過ぎるとどんどん店が閉まっていく。ええん、夜早いってレベルじゃないだろそれ。雨も全然止まず、むしろますます酷くなる一方。仕方がないので観光客向けのカフェ&ベーカリー、ブルーパンプキンでパンなどを購入、マンゴーアイスを食して休憩。ここは完全に観光客向けでかなり小洒落ているが、その分高い。でもマンゴーアイスは美味しかった。

お店がどんどん閉まっていってしまい、ガイドブックによると観光客向けの飲食店も9時半には閉まるとのことだったので、相変わらず激しく雨が降る中どうにか近くのレストラン、クメールキッチンへ。スパイシーサワースープとやらを選択、2.5$。バイロンビールを飲みながら待つも、結構待たされた。これがアジアンタイムか。riceというメニューは見当たらず、このままだとスープだけになっちゃうのか?と思いきや、スープが来たらご飯入りの壷を抱えたウェイターがやってきて、ご飯を盛ってくれた。トムヤムクンみたいな酸っぱ辛いお味でとても美味しかった☆もっと色々食べたかったけど、さっきのアイスのせいもありあまりお腹がすいていない。残念。


↑クメールキッチンの晩御飯。美味しかった。お腹が空いてればもっと食べたんだけど。

オールドマーケットからホテルまではトゥクトゥクで戻った。
別れる前、ガイドさんにホテルまでの相場は2$くらいということと、有名なのでホテルの名前を言えばみんなわかると聞いていたので、それを踏まえて交渉。捕まえたトゥクトゥクの兄さんが2$で行くというので交渉成立。乗り込む。が、兄さん、途中で3回も人に道聞いてた(笑)。お前知ってるって言わなかったか。兄さん的にはかなり苦労したらしいが、割増要求などはしてこなかった。カンボジア人あっさりしてるなぁ。助かるけど。

部屋に戻る途中、ガラス張りで中庭に面した1Fで、何故かガラスの内側(ホテル内部)に居るカエルを発見。うっかり入り込んじゃったらしい。ガラスに縋るようにして外を見ている・・・ように見えたし、このままじゃ干からびて死んじゃうだろと思い、中庭にリリース。恩返しを期待しつつ戻る。

お風呂に入って一息ついて、昼間買ったワイン~♪と思い、持参したソムリエナイフで軽やかに開けてみた。が、・・・なんか煙の味がした(涙)。よくよく見てみると、MADE IN THAIの文字。タイワイン・・・!?聞いたことねえよ。原産国もチェックせず、安いワインを選んだ自分を呪う。6$だったもんな・・・だって相場がよくわからなかったんだもん。2杯飲んで煙味にギブ。うええん。

ちなみに移った部屋でも電話の1台が通じていないという不備を発見。幸い電話は2台あったし、これでまた修理だ何だと時間を取られるのも嫌なので、1台通じてないことを通報するに留めた。こういう交渉、全部Sさんがして下さった。すいません飲みながら見てるだけで(最悪だよ)。

さて。

明日はいよいよアンコールワットの夜明けだよ!4年前は同じツアーの客が寝坊して集合時刻に来なかった挙句に入場パスを忘れたことに途中で気づいて取りに戻るのに付き合わされ、その間に日が昇ってしまった。今思い返しても腹が立つ。さあ、リベンジなるか・・・!?

つづく!