不規則な生活が続いてるCARトーです、どーも。
突然ですが皆さんに質問です。ブレーキはとっても大事な装置ですが、「ブレーキって何をする装置ですか?」と聞くと、「止まるための装置」と答える方が結構な割合でいます。正解です。 まれに「減速(力)を調整するため装置」と答える方もいます。これは更に加点を差し上げます。
減速を加減調整し続け速度が「0:ゼロ」になれば、これが「止まる」となります。ブレーキはこの『加減調整』が出来ることが肝になるとCARトーは思います。っんでブレーキの加減調整に違和感を感じていたので、今回は単身赴任快速車:スターレットのフロントブレーキ・オーバーホールです。 前置きが長くなりスンマソン。 そんでもって写真をドン↓
ほぼ毎週冬の峠越えを繰り返しているせいか、塩害と思われる原因で錆の発生が尋常ではない。いたるところが内外問わず赤茶に変色している。この錆により本来スライドするはずのブレーキキャリパーが固着し、ブレーキの加減・強弱調整がしづらくなった。 ONとOFFがはっきりしすぎて「むにゅ~感」がまったく無い。
車の姿勢が崩れそうになった時、この「むにゅ~感」があれば立直ししやすくなる。そもそもスピードをひかえろ!という方もいましょうが、ほぼ毎週北海道の峠を走行していると突然鹿が飛び出して来る(来そうな含め)ことがシーズン数回はあるもので・・・・。
とりあえずバラスと・・・
写真に写っている黒いプラスチック皿、何だか分かりますか? ヒントは「土禁」! ピンと来る方は、間違いなく昭和のしかもバブル期のど真ん中を車で走っていた方と想像します。 そうです、靴置き皿です。 助役が独身時に使っていたものを18年間Reデュースしてます。
キャリパーの動きが悪かったところが両端についているスライドピンです↓
約1年半前の車検時にバラシタ時には既に錆が侵食してましたが、これ以上悪化させない様にメンテします。紙やすりでゴシゴシ。ボルトが通る内側もゴシゴシ。
っでこのスライドピンが通る穴が・・・これ↓
こんなけ錆びてれば動きが悪くなるわな~!錆を出来るだけ排除し綺麗にします。スライドピンはブレーキキャリパーの上下に付いてますが、下のピンが左右キャリパー共にこんな状態でした。下の方が厳しい環境下にあるんですねー。水気をはじくようシリコン系のグリースをたっぷり盛りましょうか。。。
次もビックリのブリーダー・プラグ! ブレーキ油が通るラインが左右とも錆でふさがっていました。 これこれ↓
100円均で買った直径1.5mm精密ドリルで後ろから前から・・・・、ゴメンはしたない。つい昭和魂が出てしまう・・・。
上のプラグが清掃後、下が清掃前。こんなけ酷かったので、またトヨタ共販に買出しに行っかなー。
お次はキャリパーよりピストンを摘出です。プライヤー(ペンチの仲間)で引っ張り出すは大変なので、ここは空気圧を利用します。「シュー」です。
エアーガンをブレーキホースが付いていた穴に差込み「シュー」と行きたいとこですが、そのままだとピストンがすっ飛んでしまいますので、適当な木っ端をあてます。更にシリンダー内の残ブレーキ油の逆噴射を阻止する布を介して「シュー」しました。
ピストンが抜ける瞬間はいい音がします。「シュー、ポン!」 木がいい音をかもし出します。
シリンダー内も酷いもんです。錆取りの為、1200番紙やすりで残オイルをからませて軽く磨きます。
他の部品もひとおおり清掃し、部品の新旧交代挨拶(?)です。
旧部品→新部品へ「塩害等で厳しいこともあると思いますが、頑張ってください。」
新部品からは「先輩の築き上げた安全をこれからも持続し、職をまっとうしてまいります。」
・・・・なんて言ってねーか。。。
いよいよ作業も後半です。 シールゴムを組付けピストンを収めるところ。
さらに作業をすすめて、スライドピンを通す穴にもグリースアップし、シールゴムを組付け、スライドピンをセットし、ハイ↓
良い面構えしてます。ゴム部分のテカリがたまりません。柔軟性があり、いかにも「むにゅ~感」が見て感じられます。
ブレーキ・キャリパーを装ー着~く!!
月曜日早朝、早速峠を越えて来ましたが、良い『むにゅ~感』が確かにありました。
旧ゴムの傷み具合は大したことは無かったので、1年1回のグリース交換・清掃をすればしばらくもつかな???
・・・・・・いつまで続くんだろう・・・・・・単身赴任快速。。。。。。まる三年になるんだが・・・・。
次回予告は「車庫自動シャッター・・・・・」かな?
チャオ!