どぶがいの屋外アクア

コロナは茶番。世間体を過剰に気にすると権力者に搾取される。おかしいことはおかしいと主張しよう!

ダルマガエルのエサ改

2019-06-24 08:00:00 | ダルマガエル


田んぼで捕まえたトウキョウダルマガエルを飼育して一年以上経ちましたので、餌付けに関する考察を改めてまとめてみたいと思います。






日本原産のカエル、特に半水棲のアカガエル科のカエルを飼育しようと思っている人のお役に立てる記事になるのでは無いかと思います。

アカガエル科のカエルは身体能力に優れてはいますが、体に吸盤の役割は無く、壁やガラス面に貼り付くことは出来ません。そのため、コンクリート固めの流れの速い水路ではさほど多くは生息していない…そんなカエル達です。


ツチガエルは適応力が高いのか、コンクリ固めの流れの速い場所とか渓流にもいっぱい居る。

アカガエル科のカエル…特にトノサマガエルやうちに居るトウキョウダルマガエルなんかはザ・カエル!って感じの見た目が好きなんですよね(^^)

あくまで個人の好みですが、僕はヒキガエルやツノガエルといったずんぐり系のカエルはあまり好きじゃなかったりしますw

カエルの好みの話はここまでにして…






アマガエルやアオガエル科のカエルは樹上性ですし、ヒキガエル類は地表性ですので、うちのダルマガエルとは餌付けや飼育環境がだいぶ異なってくるかと思います。

ダルマガエルのエサ←一年前の餌付けに奮闘していた頃の記事です。


まずは、ダルマガエルというか日本に生息するカエルは基本的に陸上の動くものにしか反応しません。視覚のみで食べられるものを見極めていると思われます。

陸上と書いたのは水中で動くもの、沈んだものには全く反応しないんです。これは、自分の子孫であるオタマジャクシを食べないようにする防衛反応?といったものらしいです。カエル同士では体格差があるとバリバリ共食いするようですが…

同じ両生類でもイモリ成体は人工飼料をがっついて食べますが、上記の点からカエルのエサの調達は一苦労するかもしれません。


僕も最初の頃は庭でバッタを捕まえてあげていましたが…

ですが、冬場や真夏の猛暑の時期になると虫達にとって、うちの庭は過酷過ぎるのか姿を消してしまいます。それにうちは市街地ですし、安定して生きた虫を補給出来る保証は無い。

ですので、色んなエサを試しました(^^)
※以下虫画像注意











活エサ&冷凍エサ


活イトミミズや屋外飼育容器で収穫した活アカムシを食べさせたりして、それから冷凍イトミミズ&アカムシを食べさせることが出来ました!

反応してくれるまでカエルの前で辛抱強く動かして待ちましたw

一旦、エサだと認識させればイトミミズや冷凍アカムシの趣好性はわりと高いですが…イトミミズ&アカムシの一匹一匹が小さいので、食い散らかして汚くなりますね。


ちなみにうちでは、混泳させているイモリ成体にカエルの食べ残しを食べて貰っています。※うちではたまたま上手く混泳出来ているだけだと思いますですので、安易にカエルとイモリを同じ飼育容器で飼わないこと。













長文で飽きてきたと思いますので、ちょっと早めにダルマガエルにとってベストなエサをご紹介します!

それはサカマキガイです!

何故かというと…

入手&保管の容易さ。

陸上でも緩やかに動くため食い付きが良い。

タニシやカワニナ等と違い、殻が柔らかくカエルが食べるのに適している。カルシウム補給も出来る。

カエルは自然界では、カタツムリやナメクジを常食していると思いますので、それに似た性質のサカマキガイはエサとしてうってつけという訳です!

それなら、カタツムリやナメクジをエサとして使えよ!と思われそうですが…






僕はナメクジが大の苦手なんです…室内水槽にはおぞましくてとても入れられないくらいにw実際、血線虫怖いですし…

しかし!飼い主の都合でカエルの健康を損なう訳にはいきませんよね。そこでサカマキガイに白羽の矢が立ったという訳です。

殻の薄い貝ならば、サカマキガイ以外でも良いので、ラムズホーンや殻から外したシジミなんかもカエルに食べさせることが可能なはずです。シジミは実際に食べさせたことがありますが食い付き良かったです(^^)



サカマキガイの次にオススメなのは、ワラジムシですね(^^)

・こちらもやはり入手しやすい(乾燥に弱い&幼虫は溺れ死にやすいので管理はやや面倒かも)

・趣好性は高いがチョロチョロ動き回るため、カエルの口に収まる前に水中に落下することもしばしば…

・ダンゴムシと違い、柔らかくカエルが食べるのに適している。やはりカルシウム補給も出来る。

後はミミズなんかもダルマガエルの好物ですね。勿論、イトミミズやアカムシと違って散らばる心配はありません。












さて、ここからは変化球です!




ザリガニを解体して殻としっぽのはらわたを取った状態のものをエサにしました。勿論、動かない状態ですので、指でひらひら動かして(僕はピンセットは使いません)食べさせてます。食い付きはそこそこ。




似たようなものですと、ヌマエビは殻が柔らかいので、そのまま食べさせることが出来ます。サカマキガイやワラジムシやザリガニ同様、カルシウム補給に有効だと思います。

但し、ヌマエビはカエルの食い付きがあまり良くないのとピョンピョン跳ね回って水中に逃げるので、しっぽの先端を潰してから与えるのが、オススメです。





僕の不注意で踏んづけて死なせたばかりのチョウセンブナも…


ダルマガエルの糧になって貰いました。


川で捕まえた、国内外来種のムギツクも…



糧になって貰いました。この時はカエルにとってムギツクが大き過ぎて、飲み込むのにだいぶ時間がかかっていました…

魚ですと、ヨシノボリが一番食い付きが良かった気がします。














人工飼料




正直なところ…活エサや冷凍エサと比べると食い付きはイマイチです。

最初の一口目はすんなり食べたりしますが、二口目以降は食指が動かなくなるのか反応があからさまに悪くなります。食べることは食べるんですけどね、人工飼料も。まぁ無理に食べさせる必要は無いでしょう。カエルが怯えるだけですからね。

それと序盤にも書きましたが視覚でエサの有無を判断するため、小さめの粒エサ・粉エサ・フレークエサには無反応です。

画像のコリタブやひかりベルツノは粒が大きいので、濡らしてテカらせてやるとそこでようやくエサとして認識出来るという訳です。


余談ですが、ひかりベルツノはイモリ幼体にも有効です。今までは人工飼料を食べてくれた試しが無かったのですが、ひかりベルツノに関してはがっついて食べてくれました(^^)







エサやりの頻度

うちのダルマガエルは体長約6㎝でオスの成体だと思われます。

ひかりベルツノ2粒と同じくらいの量のエサを1週間に1~2回食べさせてます。

痩せてくると背中が凹んで腰骨が浮き出てくるようになります。その場合はエサの量を増やすなり、エサの種類を変えてみると良いと思います







まとめ

・人工飼料は活エサ&冷凍エサに比べて食い付きが落ちる。冷凍エサも動かない分、活エサよりは趣好性は低い。

・飼育当初はバッタやサカマキガイ等の活エサにしか反応しなかったものの辛抱強く待てば、冷凍や人工のエサも食べるようになる。





注意点なんですが…



ダルマガエルは警戒心が強い生き物であります。上から覗き込んだり、手をかざしたりすると外敵が来たと勘違いして逃げ回ることが多いです。観葉植物を水槽に入れているのはカエルの警戒心を緩和するためですね~

水換えの時は仕方ないので、上からがっつり覗き込む態勢になりますが…

ですので、僕はエサやりの時は極力、上からではなくカエルの顔の真正面にエサを差し出すようにしてあげてますね。







それと、僕が色々なエサをあげているのは単なる好奇心だけではありません!

栄養面を考えてのことです。上の方でカルシウム補給が~と何度も書いたのはそのためです。






コオロギの栄養添加とカエルへの給餌 | ひでるんるんの川ガサガサ/昆虫採集、生き物たっぷり飼育繁殖日誌

↑面白い記事を見つけました。

コオロギオンリーの給餌を続けると栄養に偏りが出て、骨の異常が出るとのことです。

こちらの記事の方はコオロギにカルシウムパウダーをまぶしてから食べさせることで栄養面の問題をクリアしているようですね。僕の場合は貝や魚等、色々なエサを食べさせて栄養が偏らないようにしている訳なんです。

エサの話はここまで…













飼育環境については過去記事をご覧ください。

冬のイモケロ

イモケロ用アクアテラリウム

イモケロ水槽リニューアル

春になりつつあるプラ舟と白点の話

安定してはいるけれど

断片的ではありますが、ダルマガエルの飼育環境を記してあります。


トウキョウダルマガエルは市街地近くの田んぼのドブで高い密度で生息しているのを確認したので、暑さや汚れにはわりと強いはずです。うちでは、夏場はエアコン管理とたまに水換えするだけでしたが問題は起きなかったです。

ジャンプ力があるので、ある程度高さのある飼育容器が好ましいです。





ダルマガエルは餌付けの手間とジャンプ出来る空間さえ用意出来れば、飼育はそれほど難しくはありません。




ちなみにうちではダルマガエル一匹とイモリ成体2匹というメンバー構成で飼っていますが、ダルマガエル同士での多頭飼育は僕は考えていません。

一匹だけでも十分過ぎるほどに餌付けは苦労しましたし、何匹も同じ水槽で飼ったら食いっぱぐれる個体が出そうで大変ですね…繁殖を狙うなら話は別ですが…w












カエルはツノガエルやらバジェットガエルやらアカメアマガエルやら観賞価値の高い外国産の種類がいった居ますよね(^^)でも、国産種も十分過ぎるほど魅力的ですし、奥が深いなと僕は思ってます。

押し付けがましいことは胸にしまっておこうと思いましたが…我々、日本生まれ日本育ちの人間たるもの、もう少し日本の生き物にも目を向けるべきではないでしょうか?

とにかく、飼育と野外観察の両方をやると色んなことが見えてきますよ(^^)当記事で紹介したトウキョウダルマガエルなんかは東京の名を冠しながら、東京都内では全く見かけたことがないですからね…居るところにはいっぱい居るんですが…

ただ、可愛いキレイだけじゃなく…難しい言葉ですが、生物多様性について興味・関心を持つことが必要ですね。









偉そうなことを書きましたが、うちでもヒメツメガエルというアフリカ原産のものを一年半前から飼育しています。前々から弊ブログを読んでくださっている方はお分かりかと思いますが、ダルマガエルより飼育歴は長いですね。

以前は国産ガエルの餌付けが上手く出来る自信が無かったので、外国産の水棲ガエルからカエル飼育をスタートした訳です。この種類も動きがユーモラスでなかなか面白いです(^^)






長文にお付き合い頂き、ありがとうございました!





アカヒレタビラの無精卵とテツギョの変化

2019-06-18 11:01:05 | 魚飼育

去年、マタナゴのつもりで持ち帰ってきた魚達の中で一匹、今頃になって産卵管が伸びてきたのが居たので、採卵してみました。

シーナンタナゴより断然、絞りやすいと思います。

でも、オスがやっぱり全然発情してくれなくて…婚姻色全然出さないですし…精液が出なかったので、残念ながら無精卵です。


絞りたてはこんな感じ。


半日たつと丸くなってました。マタナゴの卵は細長い形ですので、アカヒレタビラですね。

幼魚~若魚サイズのマタナゴ・アカヒレは区別が難しい…w

かといってフルサイズの成魚を持ち帰るのは繁殖に支障が出そうですので、自重したいところです。










話は変わりましてテツギョですが、色変わりしてコメット化してますw


一年半前は2匹とも原色のフナ色でしたが…


今年の4月あたりでエラが透明鱗化?して…


現在はこんな感じで一匹がコメットのような派手な色合いに変わりました。
もう一匹は原色のフナ色のまま。

マタナゴとの並び。

スナゴカマツカ

2019-06-15 21:16:24 | 野外採集
トウキョウサンショウウオ観察の後にちょっとだけ魚捕りしました。




カマツカ改めスナゴカマツカです。

カマツカはつい最近3つに種類分けされたそうで…

西日本に生息しているのが、カマツカとナガレカマツカ。そして、東日本に生息しているのが、このスナゴカマツカだそうです。

どぶがい氏はカマツカの知識が無いので、ざっくりとしたことしか書けませんが…

今回のスナゴカマツカ画像をツイッターに載せたところ、思いの他反応が良かったです(^^)フォロワーさんも増えましたしw

逆にカエル幼体とトウキョウサンショウウオ画像に対する反応はそれほど…といったところでした…w両生類良いと思うんだけどな…


当ブログでもサンショウウオを記事にすると何故か翌日の閲覧数が下がったりするんですよ…ちなみにタナゴを記事にした時は閲覧数けっこう伸びますね。

サンショウウオに興味ある人が少ないんでしょうね…飼育は勿論、野外観察のハードルが非常に高いですし、見た目でも「地味なイモリ」扱いされているのだと思います。僕もちょっと前までは「真っ黒なイモリ」ぐらいなイメージをサンショウウオに抱いていましたからね…

しかし、冬頃にツイッターに上がってきたヒダサンショウウオ画像を見て、サンショウウオを見る目が180度変わったのは云うまでもありませんね。

それから、実物のサンショウウオを観たくなり…

実物のトウキョウサンショウウオを観察して、イモリとは顔つきも質感も全く異なる生き物であることにちょっと感動を覚えました。

ヒダサンショウウオ&ハコネサンショウウオ成体をいつの日か見つけて、サンショウウオの美しさを僕の手で伝えられたらいいなと思います(^^)

今のところはサンショウウオを飼育する予定は無いです。うちはすでに沢山生き物飼ってますので、むやみに飼育数を増やすのは考えものですからね。

もし、飼うとしたらトウキョウサンショウウオを保全の意味合いも込めて、繁殖狙いで飼ってみたいですね。

保全という言葉を使ったのは、乱獲を肯定しないためです。僕はあくまでサンショウウオの魅力を伝えたいのであって、乱獲を煽るつもりは無い。






また、サンショウウオネタに走ってしまったw閲覧数落ちるけどどうでもいいw









魚捕りから脱線しましたが…


ギバチも捕れました。

こいつもアカザもヒレに毒があるようですが、やさしく包み込むように持つと刺されないです。僕的にはマナマズの胸ビレの方がよっぽど痛いですw



川の中ですっ転んでヒザを傷めたのと、カマツカとギバチが捕れて満足したので、短時間で川ガサ終了。





タイトル詐欺でサンショウウオのことばかり書いてすみません!



トウキョウサンショウウオを探せ! その後

2019-06-14 07:01:29 | 野外採集
トウキョウサンショウウオの幼生を観察してきました。

そろそろ上陸の時期だと思うのと陸上に上がってしまうと観察難易度がかなり高くなるので…幼生を一目見ておこうと思ったからです。

それにサンショウウオの仲間は環境の変化に弱い(生息地の開発・悪質なトリコの乱獲・ザリガニ&アライグマ等の捕食)生き物ですので…いつの間にか居なくなっていた、その地域では絶滅していた…なんて事が考えられるので、定期的な観察は必要だと僕は思っています。


トウキョウサンショウウオを探せ!

東関東里山採集3

トウキョウサンショウウオを探せ!3

↑上の3つは過去記事になります。



まずは枡のオタマジャクシとミジンコ。




田んぼには上陸して間もないと思われるアマガエル&アカガエル幼体達がたくさん居ました。

豆粒サイズの可愛いらしさは反則だと思います(^^)


幼生(オタマジャクシ)と幼体(子ガエル)との比較。

幼体が幼生時代よりもサイズダウンしていることがわかるので、変態には多大なエネルギーを使うことが実感出来ます。

ウナギもたしか幼生(葉っぱみたいなやつ)から幼魚に変態した後はサイズダウンするようですね~


アマガエル成体。



トウキョウサンショウウオ幼生はカエルのオタマジャクシよりもずっと数は少ないながらも数匹確認することが出来ました。


エラが片方退化しており、上陸間近と思われる個体も居ました。

大きさは3~4㎝くらいですので、イモリと同じくらいの大きさで変態するようですね。



イモリも居ました。


白いサワガニ!

両生類観察の後は魚捕りもちょっとだけしましたので、次の記事で書きます。





久々の晴れ間

2019-06-11 09:19:57 | 魚飼育



ここのところずっと雨でしたので、久々の晴れ間は気持ちが良いですね(^^)



そういえば、先週の磯ガサ帰りに鮒金(フナと金魚の雑種)を買いました。

フナの面影を残しつつ、金魚っぽいカラーリングが所々にあるのが良いですね。

ピンポンパールやランチュウみたいにがっつり改良したやつはあんまり…虚弱体質になって、飼育難易度も無駄に上がりますからね。



スイレンは今年も咲いてくれました!




こちらはプラ舟で細々とキープしている国産水草。クロモ・ネジレモ・エビモ(多分)。エビモは長期維持が難しい印象です。



久々のイモリ幼体。人工飼料には無反応なので、未だに冷凍アカムシが主食です。


6月6日はカエルの日に制定?されているらしいです。