どぶがいの屋外アクア

コロナは茶番。世間体を過剰に気にすると権力者に搾取される。おかしいことはおかしいと主張しよう!

海無し県のグレートバリアリーフ!

2020-10-30 08:43:27 | 野外採集

まずはホトケドジョウ
関東の中で最も自然豊かだと思われる地域で採集してきました。






タナゴ幼魚




タナゴに混じってギバチも採れます。ホトケドジョウとギバチが生息できる=ポテンシャルの高い自然環境ということ。






こちらの個体はタナゴアカヒレタビラの雑種らしいです。体型がアカヒレぽいですが、タビラ斑が見受けられないですし、どっちつかずな印象ですよね。







東日本では国内外来種のカワムツです。

過去画像の使い回しですが、軽く網をふるっただけでこれだけの数が捕れてしまいます…この地域の魚は98%位がカワムツに侵食されているのではと思える位の生息密度…チート過ぎる繁殖力です。上記の理由からカワムツはブラックバスやブルーギル並みに厄介な外来種であると思います。

論文もあります。

在来のコイ科の魚であるウグイやタナゴを守るためにもカワムツは何とかしたいですよね。
因みに滋賀や埼玉ですとブラックバスのリリースが条例で禁止になっています。totigi県でも条例を制定しまして、カワムツのリリースを禁止にしましょう!タナゴ釣り師やサケ釣り師に駆除をお手伝いして貰うと良い気がします。






水底の泥を掬うとトウキョウダルマガエル幼体が採れました!

ツチとかアカガエルが水中越冬しているのはよく見かけますが、トノサマ系で水に潜って冬眠するのは初めて見ました!うちの飼育個体も陸上の土に潜って冬眠しますし、これってイレギュラーでは?










こちらはニホンアカガエル
名前の通り、腹部が濃いオレンジに染まってます。指ダコは男の証し。










カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イ
淡水版グレートバリアリーフと呼んでも過言では無い位に後世に残していきたい自然環境!





宿主様ことヤマメもおられました。カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イの繁栄はキミにかかっている!





絶滅しかかっているような生き物を沢山見ることが出来る素晴らしい場所ですが…

水路の所々が三面コンクリになっていて、やたら流れが速くなってしまっていたり、魚道無しの堰があったりと魚の行き来を分断するようなつくりなんですよね…(行き来が分断されると稚魚幼魚の居場所が無いなど魚の繁殖の妨げになるし、ヤマメに寄生することで分布を拡げ成長するカ★ワ★シ★ン★ジ★ュの繁殖も滞る)人間の生活も大事ですから、川や水路をメンテナンスしやすいようにするのはいた仕方ないのでしょうが…

ここの水路に限ったことでは無く、自然や生き物をないがしろにしてはしっぺ返しがありますよ。異常気象や災害や食糧難という倍返し(この倍返しを食らうはめになるのは主に我々庶民だと思う、お国の偉い人や大企業の幹部なんかはしばし安全圏から高見の見物だろう)があるだろうし、僕としては単純に生き物が沢山絶滅してしまったら、寂しいし虚しいなという思いがあります。希少になってしまった生き物達が沢山生息しているだけにもったいないですよね。




僕独りでは焼け石に水ですが、カワムツは駆除がてら持ち帰れるだけ持ち帰り、食べることにしています。大型個体はウロコと内臓を取れば美味しく食べられます。カ★ワ★シ★ン★ジ★ュ★ガ★イの乱獲は断固反対しますが、カワムツの乱獲は大歓迎です!






















ウグイ天国

2020-10-25 09:51:35 | 野外採集

新規開拓で、東北の源流から海までの距離が短い小河川で採集しました。





普通種ですが、背鰭がキレイなウキゴリ。




ギバチ








ヒガシシマドジョウですが、上半身がスジシマ柄になってる変異個体です。




こちらはノーマル。





ウグイ
侵略的外来種(個人的にバスギル並みに厄介だと思っている)であるカワムツが侵入いないためか、ウグイが群れを為して泳いでました。



ホトケドジョウ



ギバチやホトケドジョウといった、各地で減少傾向にある希少種が確認出来たり、ブラックバスやカワムツ等の外来種を見かけなかったので、ポテンシャルの高さは感じました。本命は影も形も無かったですが…








秋でも繁殖

2020-10-17 17:24:42 | 魚飼育





春産卵型のセボシタビラですが、今頃に繁殖スイッチが入るやつもいます。

ヒレを拡げてフィンスプレッディングしている様は全集中の呼吸を使っているように思えますね!原作知りませんけどwセボシからしたら、現代人の営みが無惨様みたいなものだろうけど…




メスの産卵管が伸びているのは、卵が成熟しているということ。







本来の繁殖期である5~6月頃は気温が急激に上がり、卵稚魚が死ぬことが多くなるので、今頃の方が管理しやすいです。







臆病な性質のお二方はすっかりカメラ慣れしている。










続・ヤリタナゴ天国!

2020-10-12 18:00:52 | 野外採集

2日目は前日から100km程移動しました。https://blog.goo.ne.jp/gai6969/e/a183cab302b44f9f481a37c239c0ffdd
こちらでもヤリタナゴの楽園を見つけました。



オイカワも混じってますが、ひと掬いでこれだけのヤリタナゴが網に入りました!フナっぽい体型の魚は全部ヤリタナゴです。

ヤリタナゴは在来タナゴの中ではまだまだ野生下での個体数は多い方だとは思いますが…それでも全国各地で減少し、群馬県等では天然記念物に指定され、保護が急務なレベルで少なくなっています。タナゴの仲間にはいつ野生絶滅してもおかしくない種類が多いと言えます…

生息地の開発による産卵母貝の減少・地域絶滅…乱獲も勿論ですが、放流による外来タナゴとの競合がかなり大きい…面白半分に出所のわからないタナゴや外国産の魚を河川に放流して、自慢気にSNSにアップしているタナゴ釣り師がいましたが、単なる自然破壊行為なんです。人間たるもの、知識と経験のアップデートは必須です!

だいぶ話が逸れましたが、それだけ在来タナゴだけがいる環境は尊いと言えます!






2㎝程の幼魚サイズも確認!







プラケの大きさが15㎝なので、このオイカワはMAXサイズです。




キレイなアブラハヤです。観察ケースが無いのが残念です…










マツカサガイ
昨日のイシガイとは殻の形が異なりますよね。こちらはずんぐりしてます。










マツカサガイ水管。生きた個体を見ることが出来て誇張抜きで感無量です…!

恥ずかしながら興奮し過ぎして、この貝はヨコハマシジラガイであるという誤同定ツイートを垂れ流す程度には気が動転してしまいました(笑)画像のマツカサガイは水管のひだが控えめなんですが、ヨコハマシジラガイという貝は殻の形こそマツカサガイと瓜二つですが、水管がイシガイ同様かなりふさふさなんですよね…僕は野生のイシガイ目二枚貝類を生で見る機会が少ないので、すっかり舞い上がってしまいました(笑)

農家のおじさんに声かけて頂き、この二枚貝は全国的にかなり希少な生き物になってしまっていることをお伝えしました。昔は味噌汁に入れて食べていたんだそうです。

淡水二枚貝は未だにタナゴ繁殖の使い捨て道具にされてしまっているのが現状で…本当はこのブログに風景写真付きでどこどこの川で採れましたと書きたいのが本音ですが、乱獲が怖いので書きません。とは言え、生息地の消失や気候変動等でイシガイ目二枚貝類は居場所を無くし続け、絶滅に向かう一方ですので、その存在を周知することも必要だと思います。タナゴは人工授精で簡単に殖やせますし、飼育自体が簡単ですが、イシガイ類を守るのは本当に難しいと思います…





カワシンジュガイみたくへの字に湾曲している個体もいました。




今回の旅で採集したイシガイ達はこのような流れのある小さな水路にいました。

どこにでも居る訳では決して無く、局所的に高密度で生息していました。生息地に共通しているのは茶ゴケ(珪藻類)が豊富に生えていることと砂地であることでした。止水種のカラスガイ族の一種は多少、泥が溜まった場所にもいましたが、流水性のイシガイとマツカサガイは流れのある砂地のみで見かけました。

イシガイ類自体が尊いのは云うまでもありませんが、非常にデリケートなイシガイ類が繁栄することが出来る環境が尊いですし、現代の日本においてはかなり貴重です。イシガイ類は生物多様性の象徴といっても過言では無いと思います。自身の繁殖にはグロキディウムが寄生して成長するためにヨシノボリ等の宿主の存在が必要不可欠で、イシガイ類自体も野生のタナゴの卵稚魚のゆりかごとして代えの利かない存在である…色んな魚と持ちつ持たれつでかつ、適応力が低すぎてデリケートで…こんな面白い生態で放っておけない感じの生き物は他にいません!(笑)

個人的に流水性のイシガイ類の生息地は、様々な生き物のゆりかごとなっているで有ろうアマゾンの熱帯雨林やグレートバリアリーフ等のサンゴ礁に匹敵する位に後世に残していきたい自然環境です。














ヤリタナゴ天国!

2020-10-11 14:36:49 | 野外採集





先週に引き続き、関東を抜け出してきました!一泊しての遠征になります。

採集し始めてすぐにヤリタナゴが沢山泳いでいる水路を見つけました。タイバラやカネヒラ等の外来タナゴが居ないヤリタナゴの楽園ですよ!素晴らしい!




タモロコが少数居る位でヤリタナゴが優占種となっていました。在来タナゴばかりが沢山生息している場所は全国的に見てもかなり貴重では無いでしょうか?

観察ケースを家に忘れてしまったので、プラケに魚を押し付けるようにして撮っています…














イシガイ
殻の顆粒(松かさ模様)があまりにもはっきり出ていたため、僕はこの貝をマツカサガイかと勘違いしてしまいましたが、イシガイ(タテボシガイ)であると教えて頂きました。よく見れば殻の形がマツカサガイとは異なりますね…次回の記事にしますが、マツカサガイは丸っこい形なんですよね…

イシガイ属の貝はかつて、琵琶湖産のものをタテボシガイ、それ以外の地域のものをイシガイと分類し分けて呼んでいました。現在は分類体型が変化し、少々ややこしいですが…琵琶湖と東日本に分布しているものをタテボシガイ、琵琶湖水系以外の西日本に分布しているものをイシガイとしているようです。

僕が今回見つけたイシガイ属の貝が顆粒が強めなのは、地域性なのでは無いかと思い詳しいフォロワーさんにお尋ねしたところ、採集場所はイシガイの分布域では無いかと教えて頂きました。ある地域のイシガイは顆粒の出方が強め、ある地域のタテボシガイは顆粒が目立たない印象を受けた、とも教えて頂きました!地域性を感じますよね!ごく一部の輩がやらかしている…
身勝手な放流は地域性を守るためにもやってはいけませんよね!




こちらは飼育していた琵琶湖産のタテボシガイですが、顆粒が全然無いですよね。





イシガイの老成個体。年月を重ねると顆粒が薄くなるようです。













カラスガイ族の一種
同じカラスガイ族に分類されるタブネドブガイhttps://blog.goo.ne.jp/gai6969/e/86b6ab4fcdbfd6aeb2b8790ce053c381に似ていますが、殻幅(殻の厚さ)が違いますよね。こちらは薄いです。








オイカワ





モクズガニ







ウシガエル










2日目は次回にします。