都会で見た天王星☆

皆さんは天王星をご覧になったことがありますか？

天文愛好家でない限り、見たことがあると言える方は
少ないでしょう。天王星は肉眼でも見える６等星くらいの
明るさなので、まず都会では無理です。

街灯のないような真っ暗な星空なら肉眼でも見えるけれど、
正確に場所を把握しておかないと、他の星もたくさん
見えすぎて、どれが天王星なのか分かりにくいので、普段は
そう簡単に見ることのできない星なんですね。

そんな天王星を私は昨日、都会の真ん中で見てしまったのです♪

そう、昨日は皆既月食がありましたね。ちょうど昨日は天王星が
月の近くにいるので、月が目印となって分かりやすいのですが、
さすがに満月のそばだと月が明るすぎて、天王星は見えません。
ですが、皆既になると、そばの天王星が見えるということなのです！！

そして、昨日私が観測した場所は、星カフェ・SPICA。
つい先日、そのようなカフェが大阪に存在することを知り、
この皆既月食の観測会には参加しようと思っていたのです。

望遠鏡も４、５台セッティングしてあり、欠け始めは疎らだったけど
皆既中の人の多いこと！

３年前の皆既月食のときは冬の夜中だったこともあり、家の近所で
ちょっとだけ観測したけど、何だか最初から最後まで赤かった
イメージが私にはあったのですが、それって皆既のときしか
見てへんのとちゃうん？と思いました。

ちゃんと月が地球の影で隠れていくのです。昨日活躍したのは
この双眼鏡。双眼鏡で見ると、月が球体であることがわかるし、
陰の部分もちゃんと見えます。最初は陰の部分は暗いだけですが、
しばらくすると、陰部分の輪郭が赤みを帯びてきます。

今回、７時方向あたりから欠けていきました。双眼鏡越しに
写真を撮るのも初めて挑戦しました。三脚も持ってこなかったし
（持ってこなくて正解だったけど）これがなかなか至難の業。
それよりも私がまともなデジカメを持っていないことにも
問題ありなんですけどね。日食のときとは違ってあともう少し！
と思ってからでも結構時間かかりましたね。

皆既になってからは、写真撮影大会（？）で望遠鏡越しに
それぞれのスマホで写真を撮ってもらえたみたいですが、私は
スマホじゃないし、早々に写真は諦めました（もともと、天体
ショーに関しては後から写真をもらうタイプ;^^A）

皆既になると、１台の望遠鏡は天王星に照準を合わせてくれました。
見ましたよ！ かなり明るく青白く輝いていました☆

双眼鏡でも見れるとのことで、一生懸命双眼鏡で探すのですが、
月の右側にあると言われても距離感が分からず天王星らしき
星を見つけることができません。

そのうち目が慣れてきたのか、本当に月のまわりにある星が
見えるようになりました。はい、天王星は月の右側に月２個分の
あたりにいましたね。

今回皆既の時間は約１時間と長かったのですが、双眼鏡を人に
貸したり、望遠鏡を覗かせてもらったりあっという間に時間が
過ぎていきました。

赤銅色の球体はすごく格好よかったです！

皆既が終わると、月の左側が照らされてきました。これも
月食ならではですね。日食だと正反対の方向から出てきますから。

少し出てきただけで、これがまた眩しいこと！月の高度も
上がってるし、じっと観測するのが辛くなってきます。欠け始めの
ときはそんなに眩しく感じなかったけど、夜も深まり暗闇に目が
慣れたせいでしょうね。満月に戻ったらどんだけ明るいねんと
言うくらいで、気が付けば手元が明るくムービーデジカメの操作も
しやすくなっています。

お店の人が「振り向いて下を見てください。皆さんの影ができて
います。これは月明かりでできた皆さんの影です。」と言いました。

これには感動しました。都会で月明かりなんて感じたことありません
でしたから。満月を拝むときでも街灯は避けられませんからね。
（第一、街灯のない所を歩くのは危険ですし！）

皆既が終わってからは観測する人数も減り、望遠鏡でその他の星も
見せていただきました。すばるに二重星のアルビレオ。すばるも
綺麗だったし、二重星は赤と青の星がなんかキキララみたいで
可愛かった！

最初から最後まで３時間ちょっとのずっと立ちっぱなしの観測
でしたが、１人だったらこんな長丁場観測してられないし、
たっぷり皆既月食を楽しめてよかったです♪