野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

雨の高尾山を歩く

2018-09-21 08:57:50 | ハイキング

 暑さは収まったものの、最近は雨が降り続いてすっきりと

した青空を見ることがない。今日も朝から雨、こんな日はさしもの高尾山でも

登山者が少ないに違いない。と思って8時過ぎに家を出高尾山口駅の傍に

ある交通安全祈祷殿の駐車場へ。ここは8時半から開いていて一日駐車料金

が500円と安いのでいつも利用している。

 

 ロープウエイ駅までは小さな田んぼの脇を通る。

 

 ヒガンバナが咲き始めている。

 

 雨の日の登山は鬱陶しいと敬遠されがちだが、装備をきちんとすれば問題はない。

ただ欠点は展望がきかないことと虫や鳥たちが見られないこと。それでも人は少なく、

雨に濡れた花も普段と違って美しいのだから良しとしよう。

 

田んぼの畔に小さな花が見える。

 

 この熊手のような形をした花はミゾカクシだ。別名アゼムシロともいう。いずれも繁殖力の

強さが名となっているのだろう。キキョウ科の花で色は白色から淡紅紫色まであり、

6~10月と花期は長い。

 

 5分ほど歩くとロープウエイ駅の入り口についた。天気の良い日は登山客でごった返す

駅前も今日は閑散としていて気持ちがよい。

 

 ロープウエイから降りて5分ほど歩くと浄心門。最近はここを通らず、左わきの小径を

下りて三号路を歩くことが多い。

 

 山道脇にはノブキが群生している。

 

 時折日当たりの良いところにはアザミの花も見かける。

 

 草藪がガサゴソしたと思ったらコジュケイの家族だった。

慌ててカメラを出したのだが……。

 

普段から人通りの少ない三号路だが、この日は行きかう人が殆どいなかった。

 

 この日一番よく見かけたヤマホトトギスの花。

 

 

 ちょうど今が見ごろのようだ。

 

 小一時間程の歩きで6号路と出会った。

 

 右斜めの小径に入ると5号路だ。

 足元に珍しいものを見つけた。ツチグリだ。東北地方南部では幼菌が食用とされると

いうがどんな味がするのだろうか。

 ツチグリには「晴天の旅人」 や「星の湿度計」などというロマンチックな呼び名もある。

雨が降らず乾いた日が続くと内側に丸まって、風に吹かれころころと転がり移動するのだという。

 

 五号路に入るとヤマハギが目立ってきた。

 

 

  白色の強い株

 

 

 標高500mぐらいのこの辺りではまだタマアジサイもみられる。

 

 ノダケの花

 

  キク科の多年草カシワバハグマ

 

 よく似た花のこちらは同じキク科だが木本のコウヤボウキ。

 

 ヒヨドリバナ

 

 アサギマダラの好きなこの花も雨の今日は虫も乏しい。

 

 展望台付近までやってきた。ススキが雨に打たれている。

 

 真っ赤な実はガマズミの実。こちらも雨に濡れてルビーのように輝いている。

 

 ちょっとねじれたオオバウマノスズクサの実

 

 枯れかけていたシラヤマギク

 

 ツリガネニンジンもまだしぶとく咲き残っていた。

 

 セセリチョウが雨の中必死にとりついている。

 

 アキノキリンソウ

 

 少し長くなったので今日はこの辺で。

 


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