野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

東京港野鳥公園

2017-11-29 17:50:41 | 散歩

 羽田空港近くにある野鳥公園を久しぶりに訪ねた。私がここ15年来つけてる

デジタル日記によると(記載漏れがあるかもしれないが)、この前来たのは2010年の秋

ということで、7年ぶりということになる。

 自宅から車で来たのだが、都心の混雑ぶりはひどく30km位しか離れてないのに

2時間半もかかってしまった。

 

 入口には管理事務所の建物がある。入園料は300円と安い。

 

 芝生広場を通っていそしぎ橋を渡る。隣接する太田市場の向こうに富士山が見えた。

 

 東淡水池

 

 カモたちの姿は見えるが、数は多くない。

 

オカヨシガモとオオバン

 

 ホシハジロはもうお昼寝中だ。

 

 ノスリやオオタカなどの猛禽類もいるとのことだが発見できず。

 

 移動してネイチャーセンターの所まで来た。こちらの池は潮入りの池。

 

 ダイサギがいた。

 

 杭の上にいるのはカワウ。

 

 ネイチャーセンターの建物に入ってみた。以前来た時と違って随分すっきりしている。

この日は近くの子供たちの学習会が行われていた。

 

 ネイチャーセンターからは少し離れたところに観察小屋が2つある。

 

小屋から眺めた池。

 

コサギ、アオサギ、ダイサギ、オオバン

 

 キンクロハジロもいる

 

 すぐ近くの葭原を餌を探してうろついているのはイソシギ

 

 時折外に出かけていたカワウが戻ってきて派手に着水する

 

 手前はハジロカイツブリ、後ろがオオバン

 

 やっと近くにカンムリカイツブリが寄ってきた。

 

 この日は私が観察できた水鳥は数えるほど。以前来た時も鳥の数が少なくなったと思ったのだが、

前よりも一層少なくなったように思える。時期的なものもあるのかもしれないが……。

 

 水面の煌めきがきれいだった。

 

 この後西側にある自然生態園も訪ね、3号と4号の観察小屋にも寄ったのだが大した収穫はなかった。

近くの葛西臨海公園や谷津干潟、船橋三番瀬などに比べると鳥の数、種類とも見劣りしてしまうのは何故だろう。

次に来るのは何年後だろうか、それとももう来ることはないのだろうか。

この日の在園時間は一時間半、往復に5時間近くかけてきたのに……。

 まぁこんな事もたまにはあるだろう、自分を慰めるしかないか。

この辺で。


奥多摩むかし道ー惣岳渓谷から奥多摩湖まで

2017-11-26 16:59:26 | 散歩

 

 惣岳渓谷から先はまた車一台だけ通れるような林道を歩いていく

 

 

 山脈の紅葉の間に通ってきたむかし道が見える

 

 しだくら橋が見えてきた。

 

 イイギリの大木があった。実は大半が落ちて残されていたのはほんの僅か。

 

 

 下流側

 

 上流側

 

 縁結び地蔵

 

 

 

 

 足もとに大きなマムシグサの実

 

 

 ここから先は山道に入っていく

 

 

 頻りにがさがさと音がするので見上げたらニホンザルがいた。

 

 

 登りきった辺りの紅葉がまた素晴らしかった。

 

 

 

 

 

 眼下に奥多摩湖(小河内ダム)が望めた。

 

 この先は水根集落に降りて行った。

  途中にあった水根観音

 

 水根集落

 

 

 

バス停まではあっという間だった。

この辺で。


奥多摩むかし道ー奥多摩駅から惣岳渓谷まで

2017-11-23 20:01:39 | ハイキング

 もう一週間以上前になるが、奥多摩のむかし道を歩いてきた。

 むかし道の紅葉路の魅力は多摩川上流に展開する紅葉の美しさもさることながら

山道沿いの鄙びた集落、奥多摩のダム建設のための旧鉄路跡も同時に楽しめることだ。

距離も10kmとハイキングにはちょうど良く、標高差も200m弱と歩きやすい。

 

 奥多摩駅前の昭和橋からの眺め

 

 駅から5分ほど歩いた先にむかし道の入り口がある。

 

 急坂を登り羽黒三田神社を右に見ていくとやがて廃線跡が見えてくる。

 

 これは奥多摩のダム(小川内ダム1957年)建設に使われた資材運搬のための鉄路の跡

   鬱蒼とくさむした鉄路が60年の月日を物語っている。

 

 むかし道には道祖神も多い。供えられた花々から今も集落に住む人たちの

信仰心が深く読みとれる。

 

 

 むかし道のもう一つの魅力は道沿いに現れる集落。

 

 今も人が住んでいる家屋にも往時をしのぶ縁(よすが)を感じ取ることができる。

 

 この辺は檜村集落

 

 少し下ると檜村橋。ここからの紅葉は素晴らしい。下流側の眺め。

 

 

 

 

上流側もまた素晴らしい

 

 

 少し歩いた先の道標

 

 むかし道の紅葉は檜村橋からが本番。見どころを記した古い看板があった。

 

 

 境の集落

 

 

 廃屋となった家も多い

 

コンクリート壁に貼られてあるのは当番札。所々に空きのあるのが何ともさびしい。

 

 崖の途中に作られた狭い墓地

 

 廃線の高架跡は紅葉の中に埋もれている。

 

 白髭大岩の迫る白髭神社

 

 白髭神社を過ぎるとむかし道の紅葉のハイライト、惣岳渓谷が見えてくる。

 

 樹齢約200年といわれるイロハ楓。

 

 

 川沿いの紅葉もまた素晴らしい。

 

 惣岳の不動尊

 

 しだくら吊り橋からの下流の眺め

 

 上流側

 

 集落に植えられた銀杏の木と柿の木

 

 鮮やかに黄葉していたイチョウ、暫く目を離すことができなかった。

 

 

 葉をすべて落とし、実も残り少なくなった柿の大木

 

 

 この辺で。


冬鳥は来てるかな

2017-11-19 08:13:15 | 散歩

 節季は立冬の第三候(11月17日~21日まで)に入った。第三候は「金盞香」

ーきんさんかんばしと読む。この「」の字がなかなか変換されなくて困った。

金盞は水仙の異名で、つまり水仙の咲き始める時節になったということのようだ。

 寒さにつられたわけではないが、冬鳥がもう来ているのではないかと近場の幾つかの

探鳥ポイントを徘徊してきた。

埼玉県との境にある金山調整池。多くのバードウォッチャーが集まって

いつものカワセミを撮っていた。

 

 この時期ピラカンサスの深紅の実がカワセミを際立たせる。

 

 飛び込むのを暫く待ったのだが、もう満足していたのか身動きもしてくれなかった。

 

ちょっと離れた埼玉の見沼自然公園

 左がバン、右はオオバン。同時にみられるのはそんなにない。しかも何やら仲良さ気だ。

 

 

この池で一番多いのはカルガモ

 

 冬鳥を探したのだが、まだ早かったようだ。梢に居るのはシメかと思ったらカワラヒワだった。

 

 荒川沿いにある広大な公園、秋ヶ瀬公園もバードウォッチングをするには絶好の場所だ。

この日大勢のカメラマンの注目はアオバト。川の土手の陽だまりで

静かに日向ぼっこをしていた。

 

  ここではアカゲラ、シメ、ツグミ、エナガなどを見かけたのだが、いずれも枝葉にさえぎられて

撮ることが出来なかった。

 

 都内の公園で見かけたのはおなじみのヤマガラ

 

 

 収穫は多いとは言えないが、今の時期としてはこんなものだろう。

本格的なシーズンは紅葉が終わり、木々が葉を落としてからだろう。

 お終いは杭につかまって冬陽を懸命に浴びていたアキアカネ

 

  この辺で。


富士山を見たくなって陣馬山に登る

2017-11-15 06:14:35 | ハイキング

 もう暦は立冬に入って第二候「地始凍」ちはじめてこおるーになった。

家の周りの木々も次第に色変わりし始めている。休日の朝、

 天気が良いので急に山に登りたくなった。最近は膝の調子が思わしくないので

山行は上り下り含めて4時間程度に決めている。陣馬山なら手頃だろう。

この時期ある程度紅葉が進んでいて富士山も見られる。

 

 登山口から大した時間もかからず頂上手前まで来た。

 手軽なこの山は景信山や城山、健脚向きには高尾山までの縦走路としてもよく登られている。アクセスも良いので

山ガールもよく見かける。挨拶を交わしただけでこちらも若返った気になるからちょっと得した気分だ。

 

 頂上付近は標高800mを超えるのでちょうど紅葉が見ごろを迎えていた。

 

 

 

 足元の輝く黄葉はコアジサイ

 

 色とりどりの紅葉が続く

 

 

 

 頂上にはおなじみの白馬のオブジェがでんと鎮座している。初めて登った時には何だこれと思ったのだが、

何回か登ってみるたびに、「これもありかな」とか「結構いいんじゃない!」とか思うようになってきた。

 

 陣馬山の名の由来は茅を刈った茅場から「ちば」、「じんば」となまった説や、武田勢が陣を張ったので陣場となった

など複数の説があるのだという。東京と神奈川の県境にあり、標高は854m。

 この白馬のオブジェは」1960年代に京王電鉄が観光のため設置したもの。

 

 頂上に3つある茶屋の一つで味噌田楽を頂く。手前みそだと主人が自慢する味噌だれは

甘辛くて美味しい。この日は平日だったにもかかわらず三つの茶屋がすべて営業していた。

 

 茶屋の向こうには富士山が望める。

 

7合目付近まで雪化粧した富士山。

 

 

 この日は風もなく、ポカポカと冬日が差す小春日和の日だった。

 

 

 

 日差しが良く当たるせいか、まだ山野草が咲き残っていた。

ヤクシソウ

 

ウツボグサ

 

 そしてひそかに期待していたセンブリ

 

 

 

 まさか陣馬山で見られるとは思っていなかったリンドウ

 やはり山野草の一年のシメはセンブリとリンドウに限る。

 更にうれしいことに11月中旬のこの時期に見られるとは夢にも思わなかった

 アサギマダラ

 

 

 おまけは茶屋の主人に教わった狂い咲きのヒゴスミレと

 

 登山口付近の八王子恩方地区の郵便局

 今日はこの辺で。