野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

雨の高尾山を歩く②

2018-09-23 17:51:31 | 散歩

 >前回からの続き

 懐かしいジイソブを見つけた。キキョウ科の花で別名ツルニンジン。同じ科同じ属に

バアソブもあるが、バアソブは少し小さく、花の外側が紫色になる。

 

 

 雨に濡れて一際美しい赤紫色を見せていたナンテンハギ。

 

 ナンテンハギはマメ科ソラマメ属の多年草。北海道から九州まで広く山地に分布する。

 

 別名フタバハギ。高尾山では裏高尾、奥高尾に多く見られる。

 

 同じくマメ科の花を二つ。ヤブマメとノササゲ。どちらもこの時期、多摩の低山では

出会うことの多い、お馴染みの花だ。

 

 

 アキカラマツが頼りなげに花粉を風に乗せている

 

 城山が近くなって来たら、ガスがかかってきた。

 

  この辺から咲いてる花の数が増えてくる。

 ツリフネソウ

 

 今日のお目当ての花の一つ、シモバシラにやっと出会えた。

 

 シモバシラはシソ科の多年草。9~10月ごろ咲き、関東地方以西の本州、四国

九州が分布地。花の色形からつけられた名前ではなく、冬季枯れた茎に

霜柱のような氷の結晶ができることから

 

 花が片側だけに咲く花は珍しい。

 

 同じような花がこの時期、同じような場所で咲く。こちらは

キンポウゲ科のオオバショウマ。

 

 これも似ているが花の付き方からイヌショウマだろう

 

 

 ススキのトンネルをくぐっていく

 

 今の時期にみられるのはシラヤマギクとシロヨメナか

 

 

 

 キバナアキギリも至る所でみられる

 

 

 薄暗い林床でギンリョウソウを見つけたのだが、9月の中旬の時期からすると

アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)なのだろうか

 

 ヤマボウシの実が鈴なりになっていた

 

 視界が急に開けたら、立ち込めるガスの中にヒガンバナの群生が

 幻想的に浮かんできた。

 

  頬にまとわりつくのは汗かそれともガスなのか、風もなく全く人気もない

城山の頂上についた。

 

 久しぶりに雨の中を一日歩いた。高尾山のような人の多い山を静かに楽しむには

雨の日に出かけるに限ると、良い教訓を得た一日だった。

 この辺で。

 


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