野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

北海道の離島を歩く

2019-07-02 07:45:53 | 散歩

 北海道には人の住む島が5つある。奥尻島、利尻島、礼文島。

そして残る二つが今回訪ねた焼尻(やぎしり)島と天売(てうり)島となる。

 jr東日本の大人の休日俱楽部パスを利用して4泊5日の旅に出かけた。

 朝6時前に家を出て新幹線で新函館北斗駅に着いたのが10:53で、ここまでは

あっという間だったのだが、そこからが長かった。新函館北斗から札幌までが

特急で4時間近く、そこから深川、留萌との乗り継いでその日は留萌泊まり。

 半日近く電車を乗り継いで留萌駅に着いた時には午後5時を超えていた。


駅近くの木賃宿めいた旅館。素泊まりで4000円と安かったが、部屋の

タバコ臭がきつかった。


 翌朝は羽幌港にむけて朝6時のバスに乗った。バス停近くの古びた家。

 港まではバスで海岸沿いに走り葯1時間半かかる。

 途中、海岸からアオバトの群れが飛び立った。アオバトは普段森の奥に住んで

いるのだが、時折群れで現れては海水を飲む習性があるのだ。


 親切なバス運転手さんに一番港に近いバス停を教えてもらった。フェリーの港までは

10分足らずの距離、見晴らしの良い堤防を歩く。



 船着き場が見えてきた。


 今停泊しているのは8時発の高速船さんらいなあ2号。


 私が乗るのは少し安い8時半発のオロロン2号で焼尻島までは1570円の運賃だ。


 早速切符を購入して船に乗り込んだ。乗客は30名前後。


 船が港をゆっくりと離れていく。


オオセグロカモメ


 途中ほとんど揺れもなく、一時間で焼尻島が見えてきた。


 少し雲が多いのが気になる。

 




 家を出て27時間と30分後、やっと念願の島に降り立った。




 とりあえず荷物を今夜止まる民宿に預けることにした。


 集落は津波を警戒してか全て高台にある。

 

 右手の階段をあがると港が見下ろせる。

 

 人と荷物を下ろした船が天売島に向かっている。

 

 この古めいた建物は郷土館。有料で公開されているようだ。


 隣の郵便局は立派な建物だ。


 ここから二軒離れたところに民宿はあった。

>続く

 

 


石砂山のギフチョウ

2019-04-16 09:25:10 | 散歩

  今年も4月の上旬に出かけてきました関東に残された数少ない

ギフチョウの見られる所ということで、たくさんのハイカーが訪れていました。

例年より寒かったせいか発生が遅く、中旬の今頃が一番良かったかもしれません。

石砂山のギフチョウ

 


小下沢に咲く早春の花たち

2019-03-25 15:37:31 | 散歩

 今年もまた、裏高尾にある小下沢を訪ねた。

 中央高速のガードをくぐると小下沢の梅園が見えてくる。

 

 

 毎度の事ながらこの風景に出会うとどういうわけか

素晴らしさに圧倒されて思わず声を失ってしまう。

 

 今年になってやっとその訳に気が付いた。此処の梅園の素晴らしさは

ちょうどよい狭さと傾斜にあるのだと。

 

 この傾斜が梅園を重層的にかつ奥行きのあるものに見せ、コンパクトな

狭さが一幅の掛け軸を見ているような気分にさせるのだと。

 

 それはさておいて今日の目的は渓谷に咲くハナネコノメ。思ったより

季節は進んでいてタチツボスミレやアオイスミレはもう咲き始めていた。

一輪だけエイザンスミレも見つけた。

 

 

 頭上では花びらを持たないフサザクラ、アブラチャンなどが

地味な花を咲かせている。

 

 30分ほど歩いたところで小沢に下りた。嬉しいことにハナネコノメは

もう旬を迎えているようだ。



 岩にへばりつくように咲いているハナネコノメ

チャームポイントは何といっても赤や黄色の蕊に付く葯


 

 

 

 

 同じネコノメの名を持つヨゴレネコノメ

 

 ヤマネコノメ

 

 すぐそばにアズマイチゲの花も咲いていた。。

 

 早々にこの辺で。


野川自然観察園―早春の花たち

2019-03-09 16:15:28 | 散歩

 うららかな春の日差しを浴びて、早春の野川沿いを

ポタリングしてきた。右端に見えるのは咲き始めたコブシの木。

 

この春初めてのコブシの花だ。

 

 自然観察園までやってきた。

 

 ここは大勢の熱心なボランティアに支えられている公園だ。

 

 地表から茎をのばしたばかりのカントウタンポポ。茎はまだ土まみれだ。

 

 ブルーサファイアのような花を咲かすオオイヌノフグリ。

手前の小さな花は在来種のイヌノフグリ

 

 少し赤紫色が強く、花の大きさはオオイヌノフグリの3分の一ほどしかない。

 

 このロゼットはキランソウのようだ。

 

 うれしいことにシュンランを見ることができた。

 

 観察園の木道、まだ入園者はまばらだ。

 

これは非常に小さいヒメウズの花

 

 至るところに咲いているヒメオドリコソウ

 

 足元の木道の下に赤い花が咲いていた。ゲンゲ通称レンゲソウだ。

 

 

 一輪だけだが気早く咲いていたニリンソウ

 

 ハコベの花も見過ごしてしまうほど小さい。

 

 フデリンドウはまだ蕾だった。

 

 吹く風は頬に冷たいが、春は確かに近づいてきているようだ。

野川沿いの柳の木も青めいてきた。

 

 まだ水量の乏しい野川が柔らかなカーブを描いている。

 

 この辺で。