FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-20 11:01:15 | クライミングレッスン報告
4月6日(金)  メンバー:ユイちゃん(高1)、ともちゃん(中3)、タクミ(中1)、しいちゃん(小6)

準備体操とストレッチの誘導係は中堅のタクミに依頼。
インプットした情報を自分の中に定着させるうえで、アウトプットの作業はとても有効
分かりやすく人に伝えるためには、自分の中で情報を再構築しなければならないからだ。
自分のコトバで理解する。
この作業がちょっと苦手なタクミだが、少しずつ出来るようになってきたね


基本練習の後、すぐにルートに。

先週のお花見アウトドアで刺激を受けたともちゃんは、「上達したい」と強く思った様子。
今日は10aに挑戦しますとのこと。
ギャラリーの10a紺↑に挑んでかなり良い頑張りを見せた
上部で惜しくもテンションしたが、何度もピンチを切り抜けて上部に達することが出来たね
今までは一度力を出し切ると、身体的にも精神的にも2度目はチャレンジする気力が出せなかったが、
今日は2回目もトライして頑張れた
さすがに2回目は中間部でリタイヤだったけれど、
「自分の力を上げるために辛いけれど挑戦しよう」というその気持ちこそが大事
成長してきたね

タクミは100度壁の11a紺+が登れそう。この時間内に落としたい
クライマーなら誰しも経験することだけれど、1度目のトライの時にはちょっと気持ち的に冷静さを欠いた。
核心部でいつもと違う足を使ってしまいフォール
1テンで抜けた。
降りてきて、「今日はもう力が残っていないからダウンします」と言うので、叱った。
本気でレッドポイントしたいのなら、トライは最低2回はすべきだ。たとえ疲れていて落ちてしまっても。それが君の力を次につなげて伸ばすのだ。そんな甘えた根性では君は自分の力を伸ばして行くことは出来ないよ
気持ちを引き締めて2回目にトライしたタクミ。
今回は冷静に、かつ精神的な緊張感をもって臨み、見事レッドポイントした

pumpでは初の11台完登だねおめでとう

ユイちゃんは受験期間中中断していてすっかり落ちてしまったクライミング力を取り戻すのに必死。
でも、真面目な彼女。ご家庭も協力的で、一緒にトレーニングを重ね、3月以来努力を続けてきた。
今日はFCCでのレッスン復帰第1日目だ。
一足先に始まっている神奈川の強化練習でツナミの11a黄緑■をトライ中、と言う。
これはトレーニングにも良いルートなので、今日はこれを練習することに。
1度目、1テン。「腕がパンパン」と言う彼女だが、時間内にもう一便行く?」と聞くと、すかさず「はいっ」と答えた
2度目は始めから手が張っていたようだが、1テンでトップアウト
終了点のクリップが出来ないほどよれていた。でも、この努力が明日につながる。そのことを良く知っているユイちゃんだった。


しいちゃんはひたすら初級ファイルを進行中。今日も10aのトップロープとリードを交互に。
で、ちょっと体力をつけるために、トップロープではなるべくゆっくり。一度次に取るホールドをタッチしてからキャッチしてもらう。
テクニックの重心チェックにもなり、同時にキープする筋力も鍛えることが出来る
そしてリードの時にはなるべく速く、テンポ良く登る。

この2種類の登り方を交互に繰り返すと、結構疲れるはず。そして次には今までよりちょっと強くなってると思うよ

今日はしいちゃんママがビレイを手伝ってくださったので、みんなたくさん登ることが出来ました
ありがとうございました



<レッスン日誌>ビックロックスクール

2012-04-19 11:10:06 | クライミングレッスン報告
4月4日(水) メンバー:しゅん君(中1)、リュウくん(小4)、たけくん(小3)

ボルダー館でのレッスン。
中学生になったしゅん君は、中学では運動部に入るためスクール参加は4月まで、ということになった
なので、このスクールでのボルダーレッスンは今回で最終回となる。

さて、基本練習の後のムーブの学習の時間
ムーブの名称と大体のフォームは分かってきたので、今度は実際に自分で課題を考えてみよう。
ムーブの特質を理解していないと課題は作れないから、これはとても大事な練習だ。
将来、大会などで重要なオブザベーション能力の基礎となる訓練である。

今日引いたカードに書かれていたのは、「プッシュ」。
「プッシュ」の動きを聞いてみると、みんな理解OK
なので、今度は「プッシュ」の動きを使って登る課題を考えてみる
みんな楽しそうに「ワーイ」と思い思いの壁の前に行き考え開始。
ところが、なかなかムーブを有効に使う課題を考えることが出来ない
結局、私が課題を作り、みんなで登ってみて「実感」
まだ少し経験値が不足しているのかな~?

次に各自の課題チャレンジ
たけくんが心待ちにしている時間だ。
たけくんはここで発表するために、自主練習をとても頑張っている
おかげでここ2年間で急成長、もうすぐ初級のファイルを終了する勢いだ

今日も5級の課題を2本完登

同じく初級の終了にリーチのかかっているしゅん君。
彼は小学校2年生のころから通っている。お母様のお話によると、唯一続いている習いごと、とのこと。
ボルダーの終了条件はすでに満たしているので、今日はやりたい課題にチャレンジ
5級を1つ登り、ずっとトライを続けているスラブの3級に打ち込んでいた

リュウくんは力持ち
クライミングを習い始めたころは、その力にだけ頼ろうとするためコーディネーションが落ちて重心移動が上手くいかず登れないことが多かった。
でも、近頃はコーディネーションが大分改善されて、持っている力を上手く利用して登れるようになってきた
今日は6級を多数完登上達してきたよ

最後に子どもたちが楽しみにしているゲームの時間。
みんなムーブを事前に考えて登ることが苦手なようなので今日もホールド消しゲーム。
残ったホールドでどう動くか、を良く考えてから消さないと、すぐに登れなくなっちゃうんだけどな~
今日もみんなが消したホールドのおかげで早速登れなくなったので、1つを生き返らせることに。
加えて近くにあるクラックも使えるようにアレンジしてあげたら、最終的になかなか面白い課題が完成した

*ビッグロックスクールは、3人以上でスクール成立となっていますが、しゅん君が4月でやめてしまうため存続が厳しいのが現状です。。。ビッグロックに通える人で、クライミングを習いたい人、大募集

<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2012-04-18 11:47:19 | クライミングレッスン報告
4月3日(火)  メンバー:ユイト(中3)

今週末に国体東京代表の権利をかけたボルダリングの大会を控えたユイトがレッスンに。
昨日から暴風雨の警報が出ていたため、予約していた子どもたちもキャンセルが相次いだが、ユイトは根性でやってきた。
なので、今日はユイトのマンツーマンレッスンだ。

ボルダリングの大会が近い、とは言え、その後もルートの大会が続くので、前半はルート。

ロボットの大会である「ロボカップジュニア」など、他の分野も積極的に取り組んでいるユイトは練習の時間の確保が課題の一つ。
加えてチームの中学生同士で行っている「部活」と呼んでいる自主練習会も、「受験」や各県の強化会などと予定が重なり、なかなかパートナーと都合が合わないという現状もある。
勢い、一人でも出来てトレーニング時間も比較的短くて済むボルダリングのトレーニングに偏りがちだ。
持久力の不足が今の彼の課題だが、中学生のユイトにとっては、ルートを登りこむのが最も無理のない方法と言える。


アップのあと、ツナミの12a緑■に取りつくが、何と中間部からテンションが入りボロボロ
登り方も重心が上がり、ホールドの保持にも力が入りっぱなしで、「持久力」というフィジカル的な問題と同時に技術的な問題もあるようだ。なにはともあれ、この力みを取り、フォームも楽なところは楽に行けるように改善しなければならない。
本当はツナミの長いルートを何本か登って持久力を戻そうと考えていたが、予定変更。
トップロープでやさしいルートを連続で5本登ることにした。
ルートはこれで終了。

ラストはボルダリングでのトレーニング。
ボルダリングの時間が少し短くなったので、1課題を3分間トライして3分間休み、また次の課題を3分間トライ…という感じでトレーニングすることにした。
大体2級くらいを中心に選んで行ったが、2級を1本一撃した
動きのキレが良くなっているし、パワーも上がって来ているようだね

週末の大会は楽しんで思い切り力を出しなね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-17 11:58:03 | クライミングレッスン報告
4月3日(火) メンバー:しいちゃん(小6)、ことちゃん(小3)

午後は、しいちゃんとクライミングを習い始めたばかりのことちゃんのレッスン。
女の子二人のレッスンだ
近頃女の子が少なくなってしまい、女の子だけのレッスンは珍しいケースとなってしまった

「生きる力」を身につける上で、私は「自己責任」と「自己管理」の能力はとても大切だと常々痛感しているのだが、女の子にこそ、こういう力を身につけてほしいと思っている。
将来、家庭に入って母となるにしても、こういう心構えのしっかりした母に育てられた子は逞しく人生を切り拓いて行くことが出来るだろう。


さて、今日はたった一人で初めてパンプまで来たことちゃんは少々緊張気味
表情が硬いと動きも硬くなるね

前回ギャラリー壁のトップまで行くことが出来たので、今日は違う壁のトップにチャレンジ
負けん気を出す相手であるお兄ちゃんがいなかったことも手伝ってか、今日は途中の少し被った箇所で力が出せずにリタイヤ
そこで、前回行けたギャラリー壁のトップを復習することにしたが、こちらも抜けられず
体力的にも気持ち的にも疲れてしまったのが、大きな理由みたい。
なかなか難しいよね
でも、一人でパンプまで来たのは、とても偉かったよ~

しいちゃんは10aのルートを2回ずつ繰り返して登っている。
1回目はトップロープで、そして2回目はリードで。
トップロープで登る時とリードで登るときのリズムの違いをはっきりと感じ取りながら登ってもらう。
きちんと違いが意識出来たみたいだね




<レッスン日誌>春休み体験@pump2

2012-04-16 13:22:47 | クライミングレッスン報告
4月3日(火)  メンバー:かずくん(小3)、トウジくん(小2)

春休みの体験キャンペーンレッスンの2回目。
今日レッスンに来たのは、ボルダリングジムFREEDOMでのスクール生のかずくんと、
初めてのトウジくんの2人だ。
かずくんは、いつものジムでは出来ないルートの体験にやってきた。

体験は1時間レッスンのため、時間が少し短い。
なので体操とストレッチは簡略版。
すぐにボルダーエリアに上がって、ウォーミングアップとちょっとした基本練習。
まだ小さい2人なので、基本練習もトラバース(横移動のこと。重心移動の練習)を3回と、
ボルダー壁のトップまで(上に登る練習。重心移動を生かして上手く登ると良い)を
3回登ってもらって様子を見ることに

初めてのトウジ君、なかなかスゴイ
力があるうえにコーディネーションが良く、重心の位置を良く感じることが出来るようだ
悪いホールドを持ってしまってバランスを崩すと、それを立て直すのにフラッキングなども自然と使う。

それを見ていたかずくんも「スゴイなぁ~
のんびり屋のかずくん。
筋力がまだないため、力を使わなければならないことや飛び降りることが苦手だ。
でも、今日はトウジ君に刺激を受けて頑張った

ルートはかずくんから。
彼らにとっては長くて高い、ギャラリーの壁に挑戦だ
何気なく取りついたかずくん。下部で行き詰った
それに少し怖い様子で、ピタリと動かなくなった
「あぁ、もーダメだ」とリタイヤ

入れ替わったトウジ君。
何とあっという間にトップまで登ってしまった
「ひゃぁ、スゴイ」とそれを見ていたかずくん。
「あー、もっと良く見てから行けば良かったな~」と悔やむことしきり。
かずくん、良いところに気がついたね
クライミングって、注意深く下見をして登り方をイメージすることがとても大事なんだよ。
準備が大事なのは、なんでも一緒だけどね


才能があるトウジ君。
その才能を伸ばせるかどうかは、本人の熱意とご家庭の協力体制がかなりのウエイトを占めるだろう。
逆に、今は力のないかずくんが、数年後にはその力をグンと伸ばしていることもまた充分ある。
子どもたちは周囲の環境で大きく化けもし、しぼみもする