FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2010-01-28 22:36:21 | クライミングレッスン報告
1月22日(金)

去年の10月末ごろから私のところに通い出したちかちゃん(3年生)。クライミングセンスが良く、マイペースでコツコツ努力できる子だ。そしてそれを楽しんでいる
ボルダーエリア、アース正面の右端にあるピンク課題。以前は出だしの一手が出来なかった。非力な彼女は一生懸命伸ばそうとしても体が伸ばせず、後ろから見ていても、次の一手は絶望的に遠くにあった。しかし彼女は諦めることなく、この数カ月来ると毎回トライした。
今年に入って、彼女は筋力が以前よりしっかりしてきた。レッスンの最初に行う基本練習でも、かつては出来なかったことが一つ一つ出来るようになり進歩が目に見えてきた。そんな折、かつては絶望的に見えた一手がふいに取れたのである前回は最後の一手が出来ず涙をのんだのだが、今日は「絶対に登る」と気合を入れて来たのだった。
そして、今日、ついに登った二手目が取れてからも何度も落ちて、今日はもう登れないかとも思ったが、ボルダーの時間を彼女はこの1本に集中した。他に意識がぶれることなく、時間内に目標を達成したちかちゃんは偉い

ルートではゴローちゃんが成果を出した。100度壁の10cを1本オンサイトし、もう1本をレッドポイントした


ロープアクセス勉強会

2010-01-27 16:28:06 | クライミングレッスン報告
ダンス&アクロバット&エアリアルを行っている「パワーボム」というパフォーマンス集団の代表のリックさんから、
「ロープワークを知りたい。そして行く行くはクライマーや様々なスポーツの人たちと共同で何かを作り上げていく環境を作りたい」というご相談を受けました。
「パワーボム」は以前ダンスを習ったところ。リックさんには「ロッキング」というジャンルのダンスとアクロバットの基礎を習ったことがあります。
そこで、長くお付き合いいただいているFSさんに相談。
FSさんは世界基準のロープレスキューの資格認定試験に合格、A級ライセンスを持っている人です。
そしてレスキューのロープアクセス技術のレクチャーをビッグロックで受けることになりました。

朝8時半に集合。午後1時までの4時間半、みっちりレクチャーを受けました。
私はロープアクセスの技術講習を受けたことはないのですが、トップロープの支点作りや大会のルートセット作業に大いに役立つ内容でした!

人間の関係ってどこでどうつながるか分からない。面白いものですね。
そもそもダンスを始めたきっかけは、定時制高校の臨時任用教員をやっていたとき、授業を抜け出して学校の裏庭にたむろってタバコを隠れ吸っている子供たちと何か一緒に出来たらいいかな、と思ったのが始まりでした。
いろいろなジャンルの人たちとディスカッションしながら体の使い方やその伝え方を勉強しあえる良いチャンス この関係をこれからも継続して何か形にして行ければと思います

↓アッセンダーを使ってロープを登るエアリアルのカエルさん



<レッスン日誌>レベルアップレッスン~ユイト帰国歓迎レッスン~

2010-01-21 23:16:58 | クライミングレッスン報告
1月17日(日)

お父様の仕事の都合で半年間ニュージーランドに行っていたユイトが帰ってきた
出かける前は「半年間あまりクライミングできないかもしれないから、すごく弱くなっちゃうかも」と悲しんでいたのだが、現地でたまたま行ったジムでニュージーランドでもトップ選手を輩出しているクラブチームから声がかかり、なんとそこのメンバーになってガンガン登る日々を過ごすという、まさに稀有の環境を手に入れるラッキーに遭遇 帰国後もやる気満々ですぐにレッスンを受けにやってきた。
ユイトが帰ってきたことを聞いて、「ユイトとレッスンを受けたい」とゴローちゃん、コーヘイ、そうや君がレッスンを申し込み、まさに帰国歓迎レッスンとなったのだった

私が2階のラウンジにつくと、もうみんなユイトの周りに集まっていた。ユイトは私とほぼ変わらないほど背が伸び、体つきも大きくなって小6とは思えないほど大人びていた。まだ体の小さいコーヘイやゴローちゃんはユイトの腕を触っては「わ~太いな~」と感嘆の声を上げ、ユイトはみんなに囲まれて照れくさそうだ。

さて、クライミング。ユイトは体全体の筋力がつき、登り方が以前とは全く違っていた。お父様とのメールのやり取りで、彼が週3回10本以上のルートを登っていることを伺っていたので想像はしていたが、ほぼ期待通りの体力がついていた ユイトはオレンジ、コーヘイとゴローちゃんは茶色、そうや君は白と、結局みんなそれぞれ自分のやりたい課題をばらばらとやっていたようだったが、お互いの登りをチラ見しつつ、さりげなくガンバコールを送ったりしていた。 男の子たちは、お互いの存在を十分に認め合っていたように見えた。


<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2010-01-20 13:06:13 | クライミングレッスン報告
1月16日(土)

今月1回のチーム「FCC」合同練習会。毎回何かしらテーマを設けて取り組んでもらている。
今回は、もうすぐ「城ヶ崎プチツアー」で今問題の城ヶ崎に行くため、今日は活動前のミーティングで城ヶ崎の利用について理解してもらうことにした

①城ヶ崎は昨年の死亡事故がもとでクライミング出来なくなりそうになったこと ②みんなが行く岩場は国立公園でありそこでの活動には気をつけなければならないことがたくさんあること ③クライミングは自分で自分の身を守るように気をつけることが絶対に必要であり、事故を起こしてはならないこと。 ④地元の人たちから気持ちよく受け入れてもらえるようにマナーを守り、挨拶などをきちんとすること。

日フリ協が発表した堅い文章を教材にしたため小学生のメンバーは途中ちょっと眠くなっちゃったみたいだったけれど、来週自分たちが城ヶ崎に行ったときに気をつけたいことははっきり分かっていたようだった 中学生になったユイちゃんは問題意識をもって話に耳を傾けていたね。さすが中学生 知力もupしてきているようだね

クライミング実技では、今日はホールド暗記。ボルダーで20手ほどの課題を作り、一度指しただけで出来る限り暗記してもらう。いつもは私が登ってムーヴもイメージしてもらうのだが、みんなレベルアップしてきたから、今日は1回ホールドを見ただけでムーヴも想像しながら覚えてもらった。指示の後は3分間の確認タイム。これは仲間同士相談して コーヘイとりんちゃんはパーフェクトでクリア ユイちゃんは一番悪い核心部が曖昧だったため完登ならず でもこれで、オンサイトではどこを重点的にオブザべしないと苦しくなるかが分かったはず 遅刻して駆け込んできたゴローちゃんは心の準備ができておらずボロボロだった

あとは課題を作ってみんなで登ったりルートをやったりして楽しんだ。


<レッスン日誌>ダムキッズレッスン

2010-01-13 11:19:58 | クライミングレッスン報告
1月11日(月)

夕方からフリーダムでの定期スクール。12月に体験で来てくれたゆきちゃんが今回も来てくれた。まだ定期的に通う準備が整っていない、ということなので、しばらくは単発でのレッスンとなる。当のゆきちゃんは「一人のほうがたくさん登れて良い」と頼もしいことを言ってくれているようだ。一人でもレッスンを受けたい、という気概のある子は上手くなる。でも、長く続けていく上では仲間が必要。仲間作りのチャンスがあったら誘うから、それをを上手く活かしてね

1年生のゆきちゃんには「キッズコース」のプログラムで対応。一度出来たことはくりかえすように作ってある。復習はとても大切なのだ。勉強と一緒だね「ならったこと」をメモする欄には、何気ない私のアドバイスが書き留められてあったりして、彼女の意識の高さがうかがえた 元気にたくさん登れたね。覚えることや「テクニック」、筋肉の協調性など、少しづつやる内容のレベルをアップして行くから、この調子で

今日もとても良く「学習」と「練習」ができましたよ