FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<イベント報告>サマーキャンプ2012 二日目①

2012-08-31 12:00:47 | クライミングレッスン報告
8月5日(日)

場所:秦野戸川公園内 山岳スポーツセンター
メンバー:ゲンちゃん(小1)、リューセイ(小3)、りょーた(小5)、かんちゃん(小3)、チームメンバー(たけくん、ユキちゃん、しいちゃん、タクミ)


朝7時起床。
各部屋のリーダーが指示をして、布団をたたみシーツや枕カバーなどを外し所定の場所へ。
ちゃんとやっているか密かに心配していたが、男子部屋女子部屋ともきちんと出来ていた
リーダーのしいちゃんとタクミ、御苦労さま

布団上げがすんだら朝食の準備。
やはり何度もこのサマーキャンプに参加している子は家でも食事当番をしたりするようになり、自分がどう動けば良いかが分かってきているようだが、慣れていない子はやはり自分からは動けない。
これも学習と練習だね。

コーヘイが抜け、今日からチーフリーダー交代。
「頼りないけど、頑張ります」とタクミが挨拶して朝食となった
朝食の後片づけをし、自分たちの荷物をまとめて研修室に移動させ部屋を空ける。
これももっとモタつくかと思いきや意外とスムーズに手早く出来て9時過ぎには準備完了した
なかなか良いペースだぞ リーダーさんが真面目だからだね

10時からクライミング開始の予定だったけれど、テキパキ出来たので時間を繰り上げ9時半から開始に予定変更。
昨日同様、準備体操とストレッチの後後方のボルダー壁でウォーミングアップ。
その間にチームの子どもたちは壁にクイックドローをセットしトップロープをかけてクライミングの準備。
チームの子どもたちにとってはこれがウォーミングアップの代わりだ。
コーヘイがいないので、今までは出番のなかった小学生に仕事の役割が廻って来た。
今回はしいちゃんとユキちゃんが見習いに入る。
二人とも良く頑張りました

かんちゃんも無事合流し、いよいよクライミング。
今日はレベルチェックだ
大会ではないけれど、普段の練習の成果を自分で確認し、お父さんやお母さんにも見てもらう良いチャンス。
自分の限界グレードのルートに挑戦し、完登すればそれに見合ったレベルのスタンプがもらえる。
でも、登れるだけではダメで、同時にそのグレードに見合った技術項目もクリアしていないと認定証はもらえない。
みんな良く頑張ってチャレンジしていた

かんちゃんはトップロープではスルスルとトップアウトし、次のチャレンジではトップリードに挑戦
クリップの動作が入ると考えなければならないことがふえてなかなかタイヘン今度はトップアウトならず
リードクライミングの練習を頑張って、来年はリードでトップアウトしようね。




~続く~


<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目⑥

2012-08-30 11:52:04 | クライミングレッスン報告
自分たちで作った夕食
みんなモリモリ良く食べていた
「ボク、辛いカレー食べられない」と心配していたリューセイも大丈夫だったね

チーフリーダーの「手を合わせて~、ごちそうさまでした~」という、なんだか間の抜けた挨拶で食事終了。
みんなで片づけ。
片付けの役割もミーティングで分担してある。
みんな一生懸命良く働いた

やることをやったら、またまたお楽しみの時間。
ちょうど夕食の準備中に雨も上がり、気合いを入れて準備していた花火も出来そう

チームの子どもたちが中心となって管理の方に許可を取り、バケツなどを準備。
自分たちの活動は自分たちの手で段取りをつけ、交渉をし、準備をする。
これは当スクールの基本。
「働かざる者、食うべからず」だ。


差し入れの花火もスゴイ量で、大花火大会となった。
ただし、ここでの花火はロケット式は禁止となっているので、気をつけてね。


 ↓ねずみ花火を点火中?


9時には終了してすぐ就寝のはずが少し過ぎてしまった
大量の花火が消費され、子どもたちで後片付け。
バケツの花火を捨ててきれいにしたり、たたきを掃除したり。
みんな積極的に動いて遊んでいる子はいなかった
ちょっとずつ身についてきたかな?

コーヘイはここでお別れ。
明日は東京都岳連の強化練習会があるのでそちらに出席するのだ。
迎えにいらしたお母さんの車で帰って行った
さて、ここからはコーヘイに変わってタクミがチーフリーダーだ。
がんばれ、タクミ

子どもたちは部屋へ戻り、歯磨きをして寝た・・・?
大人の人は食堂で少し歓談

一日目、終了。


<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目⑤

2012-08-29 12:07:20 | クライミングレッスン報告
宿舎に戻る頃からザーッと降りだし、かなりの雨
「花火できるかなぁ」とみんな心配顔
花火、楽しみなんだね。チームでの買い出しの時も花火の時は気合が入っていたものね

シャワーを浴びて食堂に集合し、ミーティング。
これからの食事の準備での役割分担を決めるのだ。
司会は全体のチーフリーダーのコーヘイだ。
チームの子どもたちは、すでに合宿の時に決めてあるので、今回はサマーキャンプ参加者の分担を決める。
食材を洗ったり切ったりする係りはタクミ、しいちゃん、りょーた。
煮たり焼いたりの調理と味付けの係りはコーヘイ、ユキちゃん、リューセイ。
そしてお米を炊いたり配膳をしたりする係りにたけくんとゲンちゃん。ここに、高校生のしいちゃんのお姉さんに助っ人に入ってもらった。
各自の役割が決まったら、チーフリーダーから明日までのタイムテーブルの確認をしてもらい、ミーティング終了。
すぐに食事の準備開始だ

今回は遊んでいる子も少なく、みんな自分の役割をきちんとやろうと一生懸命だった
家でお手伝いをする経験のない子は、どう動いて良いか分からず棒立ちになったり関係のないことをしたり、とてんやわんや
そういう場合は私が「~をしたら?」と口を出すが、基本的には子どもたち同士のやり取りにまかせることに。。。
しかし、これがなかなか大変だ
そんな中、ユキちゃんの活躍が目立った

チームの子どもたちには自宅でのトレーニング課題を出している。
中学生くらいからは実際のトレーニングメニューを課したりしているが、小学生は生活面や自己管理に関する課題が多い。
ユキちゃんにも「お手伝いをする」という課題を出しているが、よく頑張っていることがこういう時に分かるね

子どもたちに勉強を強いるだけではなく、家族のために役立つお手伝いをすることは重要だろう。
段取りを考えたり、「役に立っている」実感を育んだり出来るからだ。
お手伝いは、人間としての「基本事項」を学ぶ良い機会なのだ。


家で食事当番をたまにしている、というコーヘイもなかなか良く働いていたよ

 ↓いろいろと指導するのに忙しくて、みんなの働いている写真があまりありませんでした


どうにか自分たちだけで作った夕食の準備も整い、着席~
今日のメニューは、カレー&サラダ
では、「頂きまーす


~続く~

<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目④

2012-08-28 11:59:47 | クライミングレッスン報告
クライミングタイムを終え、食堂で昼食
一休みしたら水着に着かえて川に移動。
ここから夕方のミーティングまでは思い切り遊ぶ時間だ

スイカ型ビーチボールの奪い合い、ダム造り、水鉄砲合戦・・・
小1から中1までの年齢幅を越えて
みんなで一緒にそれはそれは良く遊んだ

子ども時代は徹底的に遊ぶ。
高い集中力を発揮して夢中で遊んだ子は、その遊びの中で実に多様な人間としての能力を学んでいるのだな、と実感することが良くある。
「人間力」の養成はとりもなおさず「子ども力」の発揮にかかる、と思う。




水遊び終了時間も迫ったころ、スイカ割り大会。
今回はタクミの一撃でスイカがパックリ

チームのみんなが選んだスイカ。とても甘くておいしかったよ

みんなでスイカをほおばっていたら、雨がポツポツ・・・
慌てて片付けて宿舎へ戻った。

~続く~

<イベント報告>サマーキャンプ2012 一日目③

2012-08-27 13:08:03 | クライミングレッスン報告
一般参加の子どもたちに比べ、チームに所属している子どもたちは忙しい
ロープが結べない子のロープを結んであげたり、安全面のチェックをしたり、ビレイ技術がしっかりしている子は他の子をビレイしたりしなければならないのだ
でもそれは自分が登ることと同等か、またはそれ以上の勉強となるはずだ。

彼らを信頼してまかせると責任感が湧いてくるようで、その経験によって安全面への注意深さが身についてくる。
何かあってはいけないので、私もそれとなくチェックは怠らないようにしているが。
また、他の子どもたちを激励したりアドバイスしたりすることで、自分が登る時もそれが自分自身への指針となるようだ
つまり、他者への働きかけは「心の構え」となって自分自身へ帰って来るのである。




チームの子どもたちの中では、ユキちゃんの積極性が目立った。
10cをオンサイトし、11aにもチャレンジ
以前には考えられなかったことだね

協調性のあるしいちゃんはビレイをたくさん手伝ってくれたが、その分自分が登る時間がなくなり今日のトライは1本だけ
明日はもう少し自分も登ろう

クライミング中精神的に余裕がなくなることが目下の矯正事項であるタクミ。
でも、やる気は満々なところが良い点だ
今日は10dにチャレンジした が、大きく動かなければならないような個所ではどうしても行き詰まってしまう。
パートナーのコーヘイに「止まっちゃダメだ~ 飛べっ」と何度言われても動けない
私も「コーヘイの言うことはある意味正しいよ。大きく動かなくてはいけないところは気持ちを入れて思い切って動くことは必要だよ」と口をはさんだ。
意を決したタクミは思い切って次のホールドに飛びついた。足が宙に浮いたが次のホールドをしっかりキャッチ 
「ひ~コワイ~」と言いながらもトップアウトできた。
これで少し自信がついたタクミは、そのあと10cと10dもオンサイトした

明日は東京都岳連の強化練習会に参加するために今日で早退するコーヘイは、この壁にある中で最も難しい課題ばかりを拾ってオンサイトトライ。
今日は昨日取りこぼした11後半(ここにあるルートはこれが最高グレードだった)の2本をレッドポイントした

ここのところルートクライミングが不調でずっと苦しんでいるたけくん。
今日も苦しいトライが続いた。
A面を何を使ってもOKでもトップまで行けない 
少し遠く、確実に次が取れるかどうかが不安な個所がどうしても越えられないのだ
でも、普通の子ならとっくに諦めているはずの時間を過ぎても粘り続ける。
自分で納得できないことはとことん粘る。この姿勢はなかなか良い。
が、何度トライしても同じやり方を繰り返し、同じように次が取れない。
仕方ないので「次の子が登れなくなるから交替ね」と下りてもらうが、汗と涙でぐちゃぐちゃ。。。
今日はこれを繰り返した。
このままではまずい。何とか乗り越えてもらわなければ。
明日はどのように声かけをすべきか???

みんなが熱いトライを繰り返すので、12時を廻ってしまった。
慌てて撤収
一日目の練習タイムはこれにて終了

~続く~