FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2014-08-05 11:57:03 | クライミングレッスン報告
7月23日(水)
メンバー:コージン(小6)、たけくん(小5)、イッシー(小2)、りょうくん(小1)

平日の初級レッスンは、今まではほとんどレッスンを受けに来る子がいなかったのだが、近頃常連さんができて来た。
新しい常連さんは、イッシーとりょうくんだ。

イッシーはご両親もクライミングを楽しむ、恵まれた環境
子どもたちが何かを習い、情熱をもって「続けて行きたい」「上手くなりたい」と思った時に、カギとなるのがご家庭での姿勢である。
ご家庭が理解と興味を示し、積極的に関わってくだされば、子どもたちも安心してその力を伸ばして行ける

わんぱくのイッシーは、準備体操の時もリーダー役のコージンにいろいろちょっかいを出してはコージンを困らせているが、「良い子」より「わんぱく」なくらいなほうがたのもしい
エネルギーの大きさが感じられるからだ
始めのうちは「ムリ」を連発していたイッシーだが、近頃は「がんばる」粘り強さが出て来たね

りょうくんは小さいながら、なかなかのしっかり者
目をキラキラさせてクライミングをする
そして、1回の失敗ではめげずに、必ずリベンジをする心の強さを持っている

今日のボルダーではイッシーは7級を集中力を切らさずがんばって完登
りょうくんは、自分が決めた「よこあるき(壁のトラバースのこと)20回」を見事達成

中級でチームメンバーのコージンとたけくんは4級にトライ
2人とも失敗した後の修正力がアップして来たね

ルートでは、りょうくんは1年生ながら、ギャラリーの白□を完登
イッシーも同じ課題を手足限定で完登

たけくんとコージンは10dに苦しめられているが、コージンは今日、ムーブを解決出来た
たけくんは、自分に負けずに一手を出すこと、だね
2人とも自分より小さい子たちの面倒を良く見てくれた。ありがとうね

DOM KIDS SCHOOL 課題発表会

2014-08-04 16:48:45 | クライミングレッスン報告
7月22日(火)
メンバー:ゆなみちゃん(小1)、ミサキ(小3)、ユーキ(小4)、ツカサ(小4)、かずくん(小5)、リューセイ(小5)

今日はお母さんたちに日ごろの練習の成果を見てもらう課題発表会の日だ
ジムのテープ課題の中から今の実力よりちょっと難し目の課題を5つ選び、ほぼ1か月間の練習の末お母さんたちに観てもらう、というもの。
前回は3課題だったが今回はハードルを上げて5課題とし、グレードも各自のレベルに合わせて難しいものにチャレンジしてもらった

子どもたちは早くから自主練習に来て、最後のチェック
最終チェックの済んだ子から用紙に登る課題を記入してもらう

記入ががすんだら、みんなで準備体操
準備体操最後のボールキャッチをする頃には、お母さんたちも集まって来た。


さて、いよいよ1課題目からトライ開始
今回は5分間トライをし、5分間のレスト。そして第2課題へ…と言う感じで進めることにした。
   

みんないつもにもまして真剣そのもの
お母さんたちに良いところを見せたいので、気合十分の良いトライを繰り広げた

すんなり登ってしまった子は、まだトライ中の子を応援
トライしている課題のホールドを磨いてあげたり、ムーブの助言をしてあげたり
こういう時にいつも感じることだけれど、子どもたちは本当にやさしい心を持っているんだね
 

あっという間に5課題のチャレンジが終了。
子どもたちには背伸びして課題選びをしてもらっているので、もちろん全て完登出来た子はミサキただ一人。
でも、それで良いのだ
真剣にトライするその姿を、お母さんたちに観てもらいたいのだから。
そしてその真剣なトライは、子どもたち自身の登る技術を大きく引き出していた
実際、私も今日の子どもたちのトライを観ていて、体幹の使い方や足技などにかなりの進歩が見られたことを実感した

子どもたち自身も、それまで出来なかったことが出来るようになっていることを、今日の発表会で実感
「今まで行けなかったところまで今日は行けた
「今まで辛かったところが今日は楽だった
こうした「進歩」を実感することが「充実感」に繋がり、本当の「楽しさ」の経験となって行くんだね

最後にみんなで記念撮影
みんな満足そうな顔をしているね

<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月③

2014-06-27 15:40:47 | クライミングレッスン報告
午後は今日参加の多くの子どもたちが目標にしている「アボリジニ」10aにチャレンジだ
中級の子どもたちはリードで、初級の子どもたちはトップロープでの完登を狙っている
岩の上で準備していると待ち切れない子どもたちが集まって来た。


以前このルートをレッドポイント出来たたけくん。
今日は行けなくなっちゃった
気温が高いので、岩の状態も悪いけれど、ムーブすら出来なくなったのはどうしてだろうね気持ち?それとも技術?自分で良く考えてみよう
一度できたことはなるべく体に入れて、いつでも出来るように力をつけて行きたいものだね

被った壁が好きなコージン。
こういうバランスクライミングはどちらかと言うと苦手・・・かな~?
苦労の末、トップロープで完登
「リードする?」と聞くと、「今日はやめときます」とのこと。次回は頑張ってみようね

クライミングを始めたばかりの時に参加したここでのアウトドアで、トップロープながらこの「アボリジニ」をすーっと登ってしまったりょーた。
なので、どうしてもこれをリードで落としたい
ところがこれまた不思議なことに、その後何度トライしても出来なくなった
「あれ~、なんでだろう???」と悩むりょーた。
今度は出来た時のことを頭で思い出そうと必死だ
持てるホールド、乗れるスタンス、出来るムーブ・・・頭で考えてばかりいるので、身体の感覚が鈍る・・・
「出来た時のことを思い出そうとばかりせずに、今のりょーたの感覚で、身体全体で登ってごらん。」とアドバイス。
すると・・・あら不思議。
実にスムーズなクライミングで、あっという間に「アボリジニ」をリードでレッドポイントした
子どもの感性ってなんて鋭いのだろう・・・アドバイスしたこちらがびっくりだ

ついでにその隣にある「夕飯時」と「夕暮れ時」10bのラインも登れるようにトップロープを張る。
この2本はある時地面の土が流れて下がってしまい、出だしが難しくなってしまった
初登時はもっと上からだったのだから、と出だしの部分は大人の人に抱っこして上げてもらってトライ開始
その上のバランスクライミングで充分良い練習となる

こちらは初級の子どもたちが主にチャレンジ
ミナミちゃんは技術的にもなかなか良く、しっかり動けてスルスルと完登
ミサキも最初のトライではテンションしたけれど、次のトライで完登できた
カツラはちょっと怖いのか、なかなか登れず、ちょっとふてくされ気味・・・カツラ、めげるな



ひとしきり登ったら、今度はスイッチして、初級の子が「アボリジニ」に

気の強いミサキ。
頑張っているのに登れない「アボリジニ」に腹を立て、「こんなルート」と岩を蹴った。
ミサキのむしゃくしゃした気持ちもわかるけど、岩に対してそういうことをすると、岩に登らせてもらえないよ~
気が強いのは悪いことではないけれど、自分の気持ちを他にぶつけるのはあまり良くない。
その気持ちは自分の中に呑み込んで、「いっぱい練習して強くなるんだ」と思ってほしいな。
それが本当に「気の強い人」なんじゃないかな?

1度目のトライで良い登りを繰り広げたけれど、落ちてしまったミナミちゃん。
バスの時間もあるし、もうそろそろ終了かな?という感じの時に、「あと1回、どうしてもトライしたいんですけど」と私に交渉に来た
なかなか熱い心を持っているじゃないか
そしてその最終便で見事完登なかなかやるな~
後でお父様も「ミナミが、次いつここに来るの?と聞いて来たから、当分ここのレッスンはないみたいだよ、と伝えただけだったんですが・・・ミナミの積極性にびっくりしました」と驚いていた

思うように登れず、ふてくされていたカツラ。
もうこれが最後、というトライで渾身の力で頑張った。
こちらも「夕飯時」をトップロープで見事完登
頑張りが報われて良かったね


<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月②

2014-06-25 22:36:27 | クライミングレッスン報告
中級の子どもたちが持って登ってくれたロープでトップロープをセットし、
初級の子どもたちもトライ
トップロープ掛けのじゃんけんに負けたコージンも、リードでウォーミングアップ

「いんちきするな」5.8、「シルクロード」5.7、そして「ワッシング」5.7の3本を代わる代わるみんなで登る
カツラは「シルクロード」をリードでも登れた




 ↓カツラはリードでもチャレンジ!


ランチタイムも新緑の中で
子どもたちはなぜかみんな「三角岩」の上でお弁当を食べたがる
安定が悪くて食べにくそうなのにね


~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>初・中級5月①

2014-06-24 11:34:55 | クライミングレッスン報告
5月18日(日)
エリア:湯河原幕岩
メンバー:ミナミちゃん(小3)、ミサキ(小3)、カツラ(小5)、たけくん(小5)、コージン(小6)、りょーた(中1)


初級からミナミちゃん、ミサキ、カツラ、中級からたけくん、コージン、りょーたが参加。
そろそろ湯河原幕岩は木々が生い茂り、初夏の様相を呈して来た。

10時半に売店前に集合。
挨拶をし、注意事項を確認して岩場へ出発
今回は慣れているメンバーが多いので、子どもたちは自分たちでどんどんエリアに歩いて行く

岩場に到着して、中級の子どもたちにマスタースタイルでトップロープ用のロープで登ってもらう。
じゃんけんの結果、りょーたが「いんちきするな」5.8、たけくんが「シルクロード」5.7を担当することに。



誰かのために頑張らなくてはならない状況だと、「出来ない」だの何だのと言ってはいられない。
前回は「怖い」と「いんちきするな」のリードは躊躇したりょーたも、恐怖心から「シルクロード」がいつも動けなくなるたけくんも、今日はしっかり「仕事」がこなせた
「気持ち」って、不思議なものだね

~つづく~