FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>お花見アウトドア2012

2012-04-13 12:55:01 | クライミングレッスン報告
4月1日(日) メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、しいちゃん(小6)、コーヘイ(中1)、タクミ(中1)、ともちゃん(中3)

今日は良い天気
昨日の予定を延期して良かった

気持ちの良いお天気の中、湯河原幕山公園へ。
「梅まつり」はもう終わっていたが、まだ出店がちらほら残っていたりして、ちょっとお祭り気分
地元の婦人会の方々がやっておられる売店前のベンチスペースに集合して、いざ「桜岩」へ
今日は「桜岩」でのボルダリングだ

「桜岩」までは、川沿いの平坦な遊歩道を歩いて7~8分
小さい子どもを連れていても歩きやすい道だ。お花がキレイ



「桜岩」に到着して荷物を思い思いのところに広げ準備体操。
そしてトポ(岩の課題マップ)と照らし合わせながら課題を確認



さて、準備が出来たらクライミングスタートだ
でも、ちょっと待って
インドアと違って、アウトドアでは自分の安全は自分で守らなくちゃいけない
中でも忘れちゃいけないのが下降路の確認
安全に地面まで戻って来てはじめて、課題を登れたことになるんだよ

アップも兼ねて、まずは下降路で岩の上に立ってみる。


下降路で安全に降りられる方法を確認したら、いよいよチャレンジ開始
この岩には7級から2級の課題が10課題拓かれている。
まずは7級の課題から順番にトライ

コーヘイやタクミなどはすぐに登ってしまい、違う課題をやりたいと言うので、
スポットをコーヘイパパにお願いしてバラけることに。
コーヘイもタクミも、自分のボルダーマットを持って来ている
「スラブ」6級を登った後、早くも「ノーズ」2級にトライしていた

今日外岩デビューのしいちゃんとともちゃんや、まだ小さいたけくんやユキちゃんは少しリーチと力が要るこの7級に苦戦
で、登りたい人にはもう一度下降路を上り下りして慣れてもらうい、課題を変えることに。


次はトポにはない課題。
「カンテ」4級と「ノーズ」の間のフェイスを登る。
実質一手なので、力のない子や小さい子にもこなせるはずだし、岩に慣れるのにもちょうど良い
全員完登


少し岩に慣れて調子が出てきた子どもたち。
「凹角」(6級)や「カンテ」6級、そして「ノーズ」を途中からマントルを返して上に抜けてみるなど、次々とトライ
パパやママたちもスポットで大忙しだった。
たけくんがものすごく頑張って、「ノーズ」途中バージョンを完登していた


あっという間にお昼の時間
お弁当を広げ、子どもたちはまさにピクニック気分だね


午後は各自ちょっと難しい課題にもトライ
コーヘイは他のクライマーに教えてもらってトポには無い課題を完登
かなり悪そうだったけど、小さいころから岩に通って磨いたテクニックで勝ち取ったね

午後は「ノース」2級(ノーズではなくノース、です)が大流行
順番待ちの列が出来るほど。
ここで粘りと頑張りを見せたのがユキちゃんとしいちゃんの2人
諦めないチャレンジ精神を見せてくれて、先ずユキちゃんが完登
ユキちゃんはこれで自信をつけて、最初には出来なかった「ハイステップ」と「スラブ」にリベンジしてこれらも完登
そして外岩デビューのしいちゃんも、ものすごい粘りのトライでこの3課題を全て完登した
このすぐに諦めない「しつこさ」は、生きていく上での基礎能力としてとても大事だと私は思う。
頑張ったね






午前中の頑張りで少し疲れたともちゃんは、午後は少しお休みを挟みながら。
でも積極的にチャレンジして、今自分にどういう力が足りないのか、を自己分析していた
これはなかなか良い姿勢。
そして集合場所まで初参加ながら自力で来たことを何より褒めてあげたいね

同学年ながらクライミングを何年も先に始めたコーヘイに、必死について行こうとしたタクミ。
午前中で力を出し切ってしまい、午後はヨレヨレになりながらも、「もっと頑張れる自分」を夢見て頑張り続けたたけくん。

本当に、今日はみんなが自分の力を出し尽くして、精一杯のチャレンジをし続けることができた
充実した良い一日だったね



<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-12 12:12:49 | クライミングレッスン報告
3月31日(土) メンバー:コーヘイ(小6)、しいちゃん(小5)

本来ならば、お花見ボルダーのはずの今日。。。
ピンポイントで
でも、明日日曜はお天気が回復するようなので、明日に延期とすることにした。
代わりに今日はインドアレッスンを募集すると、しいちゃんとコーヘイがレッスンに来た。

コーヘイはボルダーの大会が近いのだが、昨日自主練習でボルダーをやったようなので今日はルート中心に。
同じ時間にレッスンを受けるしいちゃんも、今はルートが中心なのでちょうど良い

タワーの黄色12bがやはり気になるコーヘイは1回チャレンジ
惜しくも1テン

あとは持久力をつけるために3本連続で登って、”トレーニングもどき”とする。
3本登り終えて、かなりバテた様子のコーヘイ
前腕や指が開く、と言ったクライミング特有のものではなく、心肺機能的なものが原因の様子
日常のレスト日にはジョギングをするよう言ってあるのだが、さてはやっていないな~
強くなるためには、「その時」を逃してはいけないことがある。
ぐーたらな人間はそのチャンスを逃すのだ…って、
それもこの前のチーム合同練習会での勉強会でやったよね。。。


しいちゃんはひたすら自分の目標に向かって前進中。
今日はリードで5.9までを全て完登した


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-11 12:00:34 | クライミングレッスン報告
3月30日(金) 14:30~ メンバー:しいちゃん(小5)  18:30~ メンバー:タクミ(小6)、ユキちゃん(小3)

春休み中、昼の時間帯のレッスン。
2時間続きでしいちゃんがレッスンを受けに来た。

春休みは登りまくりだね

初級のファイルを進めながら、今日はなるべくゆっくり登るように注意してもらう。
筋力がまだあまりないので、登りがブレるのを矯正するためだ。

素直な彼女は、受けた注意をしっかり受け止めて直そうとする。
これは上達の上で欠かせない資質だ。
スポーツ指導者の誰もが口をそろえて言うのは、
一流選手の資質として欠かせないのは、素直な人間性、ということ。
さらに言えば感謝の気持ちを持つことが出来ることも非常に重要


余裕のあるグレードを登っている間にしっかり意識してムーブを整えてもらえれば、と考えているのだが、言われたことを良く守って、大分ブレのない登りをするようになった
これが彼女のフォームとして定着すると良いね

夕方からはタクミとユキちゃん。

ユキちゃんはルートクライミングが好きじゃない
しいちゃんが簡単なルートを楽しそうにたくさん登っているのを見て、
ユキちゃんにも初級のグレードをリピートするよう、もう一度勧めてみる気になった
以前にも一度勧めてみたことがあったのだが、「え~」という反応にそれ以上は言わないで来た。
でも、無理をしないですむ難しさのルートを繰り返すことは、大きな意味を持つと私は考えている。
ルートクライミングのリズムや間合い、クリップの姿勢やポイント、壁の形状による登り方の違いなど、様々な要素が自然と体に入るからだ。


今日勧めてみると、意外にも「分かりました」という答え。
5.5からを楽しそうにリピートしていた

一方クライミングに来る前友達と遊びまくった、というタクミはかなりお疲れモード
ムーブの練習で各自で課題を考えるときも全くの思考停止状態だ
彼が身につけなければいけない能力として、試行錯誤と多面的な思考、そして言葉に対する意識の3つがあると見ているのだが、
今日は悪い面が前面に出てしまった
1つのムーブを考えるときには、ホールドの向きや体勢、足置きなど、多様な要素を総合的に考えに入れながら作らなければならない。が、彼の頭の中に出来あがっているらしい1つのことだけにこだわるあまり、他の協調要素は全く彼の思考から排除されてしまうのだ
加えて1回ダメ出しをされて考えなおすにあたっては、様々な可能性を考えて試行錯誤してみる、ということが全く出来なくなってしまった
これらは学校の勉強だけでは養うことが難しい能力だ。むしろ、学校の学習の基礎となる能力、と言える。
クライミングはそうした資質を伸ばす良いチャンスなのだから、きちんと動ける状態を作ってレッスンに臨もうね。
友達と遊ぶことはそれと同等以上に大切なことはもちろんなんだけどね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-10 11:49:20 | クライミングレッスン報告
3月28日(水) メンバー:しいちゃん(小5)、コーヘイ(小6)、ユイト(中2)

春休みなので昼間のレッスン。
体験に続いて、しいちゃんが14:30からと16:45からの2レッスンを受けることに
コーヘイと一緒だ。

入会してくれたしいちゃんには、初級の進級ファイルを渡す。
「このファイルがずっと気になってた」というしいちゃん。
もうだいぶ登れる彼女だが、ファイルを全く最初の「ひよこ」レベルからやり直すとのこと。
おっ なかなか良いぞ
基礎項目を厭わずに繰り返せる子は、伸びる子が多い。
これは、今までレッスンに来る子を見ていて実感することだ


FCCのベテラン君であるコーヘイにも一緒に登ってもらい、基本練習から。
しいちゃんには基本事項をみっちり覚えてもらう
この回で基本練習の全項目に加えて、
中級になってからの項目であるデッドポイントの基礎と片手トラバースも練習してもらった。
しっかりついていけていたよ
コーヘイにはさらにダブルダイノの課題。
胸をいっぱいに広げた体勢から飛ばなくてはいけないので、
リーチ的にコーヘイには少々辛いが、何回かの練習でモノにしていた

基本練習の後、この時間はルート。
コーヘイはずっとトライしているタワーの12bに1回トライ
今までで最も高度を伸ばしたが、ラスト1手のところで惜しくもフォール
本人も手ごたえを感じたようだが、
「今の力は出し尽くした結果だから、このルートばかりにこだわらないことにします。」
私も同感。
で、ツナミの登りきれる12a、黄色×を1本。
「前より大分楽になった」と嬉しそう。
そう、コンペを1回通過すると何故か強くなっているものだ

しいちゃんはママにビレイをお願いして、5.8までをひたすらこなす。
チラチラとフォームをチェック
体幹が弱いためか、軸がぶれるのが気になる。。。
次回から少しずつ矯正して行こう
でも、体力はとてもあるね 時間内に5.5から5.8までをトップロープで全部登った

2時間目はボルダー。
しいちゃんはこの時間で初級ファイルのボルダー課題を、「さる」まで一気に終わらせた
体力あるな~

コーヘイは来週末にある「ボルダリング東京カップ」に向けてトレーニング。
2級~3級を5課題選び、5分以内に完登するつもりで打ち込む
今回、課題は自分で選んでもらったが、
彼の選んだ課題は、テクニック的にも体力・筋力的にもなかなか良いチョイスだったよ

最終レッスンはユイト。
今彼がクライミング以外に取り組んでいるロボットの全国大会が今週末に迫っているので、かなり無理をしてのレッスン受講となったようだ。

近頃良く「腰が痛い」と言うユイト。
受験勉強やロボット関係の作業など、良くない姿勢で座っていることが多いのも原因の一つかもしれない。
一応腸腰筋のストレッチを教えてみたが、「一度整体に行ったほうが良いかもしれないよ」と言うと、
不安そうに「え~いやだな~」…それほど怖がるところじゃないのにな~

彼もコーヘイと同様に「ボルダリング東京カップ」が近いのでボルダー主体のレッスンでも良いのだが、
近頃ルートをやるチャンスが減って登りが大分荒くなっているので、あえてルートをすることに。
今日一日いろいろと走り回った後であり、
明日は早朝からロボカップの全国大会に出発すると言うので、
全身を使った持久系のトレーニングで体をほぐしたほうが良いだろう。
トレーニングは生活やメンタルなどのコンディションと良く相談しながら行うべきだ。

ツナミの12aのリピートとタワーの11台を1本オンサイトしたのち、
トップロープでエンデュランスのトレーニングで締めくくった。



<レッスン日誌>春休み体験@pump2

2012-04-09 12:53:35 | クライミングレッスン報告
3月28日(水) メンバー:ゲン君(年長)、リュウセイ(小2)、マリン(小4)、しいちゃん(小6)

春休みの体験キャンペーン。
今日の体験は定員マックスだ
しかも全員がクライミング経験がある、という珍しいケース。

とは言え、年齢がまちまちなのでボルダーエリアでの基本練習はざっくりと。
数種類の足使いの練習を兼ねたトラバース練習の後は
楽しくゲーム「どんじゃんけん」
始めての子どもたち同士も、少しゲームのようなことを入れるとあっという間に空気が馴染む。
子どものコミュニケーション手段は、何といっても「遊び」の要素なんだね


空気が馴染んだところでルートに移動。

もう1年以上のキャリアがあるしいちゃんはママにビレイをお願いして何本か登ってもらい、フォームなどをチェック
かなり上手に登れるし、クライミングに対して一生懸命になれるね
楽しんでクライミングを続ければ、上手くなると思うよ

いつもボルダリングジムの「FREEDOM」でレッスンを受けているリュウセイは初のルートチャレンジだ
なかなか良い登りであっという間に「ギャラリー」壁のトップに到着した
才能あるなぁ ルートをやらなきゃ、もったいないね。

マリンは「行けるかな~、どうかな~」とかなり緊張気味
でも、とても良い頑張りを見せてやはりギャラリーのトップまで行けた
良い集中力だったよ

それを見ていたゲン君。
「ぼくもてっぺんまで行けるよ ぴゅーって行っちゃうよ」と
やる気満々
ところが、いざルートに取りついてみると思ったより難しい下部で行き詰って残念ながらリタイヤしてしまった
降りてきて「う、う、う。。。。」
従兄のマリンに「泣くなよ。。。。次は行けるよ」と励まされていた

みんなこれからもクライミングを続けてくれて、クライミングの本当の楽しさや人生への指針となるようなヒントを得られるところまで、深くクライミングと関わってくれるようになると嬉しいなぁ