FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-04-23 13:32:14 | クライミングレッスン報告
4月7日(土) メンバー:コーキ(小4)、シンシン(小5)、たけくん(小3)

午前中はコーキとシンシンのレッスン。

体操とストレッチの後、基本練習。

コーキは月2回くらいのペースでクライミングを習いに来ている。
体操も習っているそうで、ポテンシャルはかなり高く、クライミングセンスも良い。
本人もある程度自信があるようだ。
確かにまだ技術力を必要とせず身体能力とセンスだけでこなせるグレードの時は良く対応できていた。
1つの課題を登りきるための集中力も良く、ものすごい頑張りを見せることもできる
でも、習い始めて1年以上。
クライミングを続けて行くのなら、そろそろ「レクリエーション」気分を卒業して「上達」ということを視野に入れ、「努力」を学んで行きたいところだ。
けれど、基本練習の内容は全く覚えておらず、以前習ったホールドの種類の名称もきれいさっぱり忘れていた。
「そんないい加減な動き方は教えた覚えはありません」「いい加減に覚える気持ちを持ちなさい」と私に叱られ、真剣な面持ちに。

始めのうちに手持ちのカードでかなり対応できてしまったため、「学びの意識」がかなり落ちていたのが原因かと私は思う
「このままで結構行けるじゃないか」という気持ちの緩みが彼の中に生じてしまったのではないか?
これは初心者に限らない。どの段階になっても、「これで良いのだ」という気の緩みは生じやすい。
たとえば、たまたま大会で良い成績が出てしまった場合なども同様のことが起こりやすいので要注意だ
そのわずかな「奢り」はあっという間に上達を阻む。自分では気づきにくいからだ。
優秀なアスリートの条件として素直さや謙虚さが尊重される理由はここにある。


シンシンは調子が上がって来ているようだ
前回出来なかったダイヤモンドの10b緑↑を今日はトップロープ・足自由で完登

私にダメ出しをされて、少し表情が硬かったコーキも持ち前の頑張りを見せてくれて、5.9をトップロープ・足自由で1本完登し、ボルダーでもスラブの7級を2本登った

午後は2時間目のシンシンとたけくんのレッスン。
2人ともやらなければならない課題がルート技術なので、この時間はルート主体に。

たけくんはリードで10aを2本。
「一反木綿」壁のピンク■と「100°」壁の白□の2本を手足限定・リードで完登
かなり安定して登れているよ

シンシンは前の時間で登れた課題の復習。
一歩一歩確実に前進いていく態度が身についているね

今日は2人の進度が同じくらいなこともあって、リードクライミングの安全性のテストをすることに。
これは基本的な注意事項をきちんと実践出来るかどうかのチェック項目で、彼らの進級の必須条件となっている。
私が示す課題を登ってもらい、クリップ飛ばしや逆クリップ、Zクリップ、ロープと壁の間に体が入るなど、落ちたら危ないことを行った時点でテスト終了となる。
普段からチェックはしているが、最終段階として「テスト」というプレッシャーの中で実践してもらっているものだ。


たけくんは怖がりなせいもあってか一発でテスト合格
一方のシンシンは緊張もあってか出だしからしどろもどろ
4本目のクリップまでに2回注意され、テスト終了 今日は不合格だった